~毎日のおやつだから。コーヒー・お酒に合うお菓子のお店~

[ 天羽水音がチャリで行く!『デリシャスと占いの花道』 ]

シェアキッチンから実店舗へ!

先々月、水曜日のパン屋さんWeekly bakery AIRYさんの記事にて「place JINさんのシェアキッチンを卒業し、実店舗を準備中の方がいる…!」と、軽く触れたのですが、なんとその方のお店がオープン!

私もそのお店のファンで、よくおやつを買わせていただいておりまして、お話を耳にした時から「今か今か」と待ち構えておりました。別に自分のことではないんですけど、誰かの夢の実現を身近で見ることができたような気がしてすごくテンションが上がりますね!

そのお店はOKASHIYA Karhu(オカシヤカルフ)さん

OKASHIYA Karhu(オカシヤカルフ)さん(以下、カルフさん)はplace JINさんのシェアキッチンで火曜日に焼き菓子を提供していたお店。
先に申し上げた通り、place JINさんを卒業し、とうとう西荻窪に実店舗をオープンしたわけなのです!
…そう! 先月「とっても熱い街」と、ご紹介した、西荻窪です。

嗚呼…熱い街にまた素敵なお店が増えてしまった…。

Karhuはフィンランド語で「くま」の意味なのですが、カルフさんのシンボルはその名の通りクマさんです。
フィンランドではクマがとっても愛されていること、自分達もフィンランドと言う国が好きなこと。

そして、海外でクマは大きく成長することから成長の象徴として扱われていたり、日本でも福を集める「熊手」なんて物があったり…と、いろいろな要素を含んでいて、そんな思いを込めてOKASHIYA Karhuのお店の名前を付けたんだそう。

洗練されたガラス張りの外観は前を横切るだけでもなんだか異国に来たような感じがしてドキドキしてしまいます。
入り口の扉はヨーロッパのホテルで使用されていたアンティーク品を取り寄せ、タイルも実はモロッコから取り寄せた物というから驚きです。
だからこんなに異国感が漂うんでしょうか…ううん…素敵すぎますね…!

もちろん、素敵なのは外観だけではありません。

お店に入ると上品な焼き菓子たちがお迎えしてくれます。
ご覧ください、この錚々たる顔ぶれ。
レモンケーキの入っているショーケースはヨーロッパの博物館の展示で使われていた物をご自分達でリメイクしたものだそう。
黄色いビタミンカラーなパッケージなのに、なんとも落ち着きを感じるのはこのショーケースのおかげでしょうね。

その焼き菓子は大人のための大人の焼き菓子

スパイスがしっかり利いていたり、甘さの中にほろ苦さがあったり。
見た目はとってもシンプルなくせに、味付けや歯応えに「これは!」と、なる技アリな創意がある。
そう。カルフさんの焼き菓子はお子様のおやつとしても優秀ではありますが、その横でしっかりパパママもお酒やコーヒーのお供として楽しめる…。
大人が喜ぶ大人による大人のための大人のお菓子なのです。
その役割はおやつとしての幅を飛び越え、お酒のお供として楽しめてしまう。
天羽がシェアキッチン時代から追い続けた素敵なカルフさんの焼き菓子をご紹介です!

レモンケーキ

カルフさんの目玉とも言えるレモンケーキ。
ころんとしたかわいいフォルムは日本人のよく知るレモンケーキのスタイルなのではないでしょうか。
このレモンケーキに使用されているのは「広島県産の大長レモン」と言う品種で、温暖な瀬戸内の気候と水はけのよい段々畑で、太陽と潮風の恵みをいっぱいに受けて育ったレモンなんだそう。
香り高くやわらかい酸味が特徴の大長レモンの皮と果汁を生地に加えて焼き上げ、レモン果汁と粉糖で作り上げたアイシングで仕上げれば、カルフさん特製のレモンケーキの出来上がりです。

たしかに、カルフさんのレモンケーキを食べたとき、やわらかい酸味だけど、レモンの香りはしっかりするな~と、思ったんですよね。
このレモンケーキ、お茶のお供としてはたいへん優秀です。
シャリシャリとしたアイシング部分、さわやかなスポンジ部分と優しい酸味。
スキっと煎れたニルギリのアイスティーなんかと合わせてしまった日にはもう、夏の暑さなんて吹っ飛びますね。

多分、コーヒーの種類によってはお供として楽しめそうな気がします…が、残念ながら天羽はコーヒー(ブラック)が苦手なのでした…トホホ。

エダムチーズと塩のクッキー

天羽のイチオシ。
今まで何回リピートしたか解りません…。
エダムチーズ以外にパルメザンチーズとグラナ・パダーノチーズを独自ブレンドし、チーズの風味を莫大にした挙句、ゲランドの塩をアクセントに加えたお酒のおつまみにもなっちゃう、絶妙なあまじょっぱさが最強のクッキー。(※個人の感想です)

長方形の純朴というか本当にシンプルに見えるチーズのクッキーの癖に、チーズの芳醇な味と香りはそのままに、ほんのり甘さを塩が引き立てるまさに職人技とも言える出来上がり。
生地がかなり堅めに焼かれているのも大変ツボで、カリッ…カリッ…と、噛めば噛むほど味と香りが口の中にどんどんひろがり、それはそれは幸せな気分になれます。世の中にチーズのクッキーは数あれど、私の中でTOP3に入るチーズ系のクッキーと言っても過言ではありません。

チャイのフィナンシェ

チャイ系のお菓子って、シナモンの主張が強い印象がありますが、カルフさんのものはシナモンよりもカルダモンの香りが芳醇なのがとっても印象に残っています。
味もとっても濃いので、食べるチャイと言ってしまっても過言ではないような気がします。
アーモンドプードルをベースに作られたフィナンシェはくちどけも滑らかな上に、散りばめられたチャイミックスもサクポリとした食感と香りを楽しませてくれる技アリの一品。

つい先日、スリランカのお茶売りさんから「毎朝チャイ飲む。病気なんかない! 元気の素!」と言われたのを思い出し、朝の軽食代わりにカルフさんのフィナンシェと紅茶をいただけば…なんて思ってしまいました(笑)。

食べ終わった後に気付いたんですけど、このフィナンシェ…トースターとかで軽くリベイクしたら、今以上にとんでもなく香り高くかつ美味しくなるのではないでしょうか。
次回は絶対やろう…。

他にも…

今回は紹介しきれなかったんですが、塩チョコガレットは甘さ控えめのチョコを塩がピッと引き立て、そこにカカオニブのキュッキュとした食感が華を添えてくれる、食感や風味も楽しめる仕様になっていて、カルフさんのお菓子の中で3指に入る好きなスイーツです。

クセになると噂のトムヤムナッツやマサラナッツ。クラッシュアーモンドをキャラメリゼした物が入っているキャラメルアーモンドのクッキー等々…コーヒーやお酒に合うこと間違いなし!なお菓子がズラリと並んでいます。

画像の物は実店舗のおつまみセット。何にするか迷った方はこれを選ぶといいと思います。

通販も受付けているそうです。

毎週、数に限りはありますが、オンラインでおやつ便もあるようなので、気になるけど気軽に買いに行けない距離の方は利用してみるのも手ですヨ!

オンラインストア:https://okashiya-karhu.com/

いろんな物をちょっとずつ楽しめますし、プレゼントにもおすすめ♡

最後に。

この記事を書くにあたり、カルフさんのこだわりのひとつである大長レモンってどんなレモンなんだろう…と、いろいろ調べてみたところ…。

大長レモンは10月、11月は緑色の鮮やかなグリーンレモンとして、12月から5月はおなじみのイエローレモンを出荷しているとのこと。

国産レモンのブームもあり、需要が増えたことで「周年供給が出来るように」と、長期間保存するための方法(柑橘系の一般的な貯蔵法の冷蔵方式では、腐敗などロスが出過ぎてしまうし、輸入品のように防カビ剤を使うわけにはいかない)を研究を重ね、長期貯蔵出来る技術を探し出した…なんてことまで書いてありました。

たしかに、国産レモンは防カビ剤を使っておらず、皮まで安心して食べれるので、私はスライスしたものをピッチャーに入れてレモン水を作り、ゆるヤセ(ダイエットの記事でおなじみの、大上まりあ先生の著書)ダイエットのお供にしています。
最近では国産レモンはお値段は張りますが珍しいものではありませんよね。

でも、私からしたら海外からの輸入がほとんどだったレモンを国産で作ってるというだけでも驚きなのに、周年供給までされているなんて!という気分。
もちろん農作物に対しての研究を重ねているのは日本だけではありませんが、農家さんのお仕事って作物を作る以外にも品種改良や育てかたの研究など、根気のいることが多い印象なので、尊敬しかないです。
国産レモン、きっと今後もいろいろ交配を重ね、新しい和製の品種が出てくるのかな、そうしたらまた新たなスイーツが生み出されたりするのかな、なんて考えると、楽しみがふえますね。

今回紹介したお店

OKASHIYA Karhu(オカシヤカルフ)
住所:東京都杉並区西荻北4-4-5 1F
営業時間など:火・土11:00~17:00
Instagram:https://www.instagram.com/okashiyakarhu/
オンラインストア:https://okashiya-karhu.com/

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