
~地元民からコア層まで、愛される隠れ家喫茶店へ突撃!~
[ 天羽水音がチャリで行く!『デリシャスと占いの花道』 ]
まったくノーチェックだった方面にすばらしいお店があるとの情報をキャッチし、いても立ってもいられずにチャリに飛び乗りました。
場所を軽く説明すると、前回ご紹介したKIQUCHIさん(https://digi-den.net/amou-mizune/hobby/2021/10/22/6654/)がある保谷駅。
そこからから田無方面までを斜めに繋ぐ保谷新道という道があるのですが、その道の西東京市役所 保谷庁舎を通り抜けたさらに先で……。

写真は現地のもの。歩道が狭めで車通りが多い、普通ならば通り過ぎてしまうような場所。そんな駅から離れた郊外と表現するのが適していそうな所に今回の目的地はあります。
お店の名前は「くれ~ぷTAKA」

ひばりが丘で創業し、現在の場所に移転。
休業や移転準備などの期間を除いても30年以上は営業している、ちょっとした歴史のあるお店とのこと。
最寄り駅で言えば西武新宿線の西武柳沢駅が近いかと思います。
徒歩で15分はかかるであろう距離ですが、近くにバス停もあるようなので、バスで行くのもいいかもしれません。
もちろん。ちょっとした散歩だと思って徒歩で訪問するのもいいでしょうネ!

入り口は少し狭い感じがしたんですが、中に入ってみると広々としています。
空間の広さだけじゃなく、アンティーク調の店内の雰囲気の良さに圧倒されました。
いや、商店街でもなんでもない、ほぼ車が通るだけであろう道のド真ん中にこんないい雰囲気のお店があったなんてビックリですよ……。

天羽が訪問したのはランチ終了ギリギリの時間。それにも関わらず店内のテーブル席はほぼ埋まっており、マダムと呼びたい感じのおば様たちや、ママ友同士が談笑している光景が目に入りました。
内観写真はお客様が帰った後に撮らせていただいたので、賑やかさは伝わらないかとは思いますが、みなさまとてもリラックスした雰囲気だったので、きっとここをよく利用する方々なんでしょうね。

カウンターの後ろにはおそらくブランド物であろうコレクター垂涎もののカップがずらり。バリバリの喫茶店という雰囲気を出していますが、お店の名前にクレープと掲げているので、クレープがウリなんでしょうか。
その秘密を探るべく、お食事とクレープが全部いただけちゃうスペシャルランチ(1650円)を注文してみました。
1600円はランチ単価としてはお高めに感じてしまう人もいるかもしれませんが、正直ちゃんとした喫茶店のティータイムでケーキセットを注文したら普通に1000円越えてしまうことなんてザラなので、クレープもお茶もお食事もセットでこのお値段はとってもお値打ちだと思います。
ではさっそく食べて行きましょう!

最初に到着したのはコンソメスープと春雨のサラダ。
正直、こういう喫茶店で付いてくるスープは出来合いのような物が多かったりするのですが、ここはそんなよくあるコンソメを溶いただけみたいな簡単なスープ……と、思ったら大間違い!
濃厚な旨味が舌にドンと来る感動の味。
こういうところこそ手を抜かずという印象を受け、ひと口目からお店の料理に対しての期待値が爆上がりしました。
春雨がメインのサラダは、セット物のサラダとしてはめずらしいタイプではないでしょうか。
実は、春雨に隠れていますがサラダ菜も結構入っていて、その重さでちょっと潰れ気味なのですが、サラダ菜も見た目以上にボリュームたっぷり。
簡単に作ってあるように見えて計算なのか、オニオンの風味が漂うドレッシングが春雨にしっかり絡んでいておいしいです。
このドレッシング、大変好み。オリジナルなのか気になるところ。

メインのお食事は魚介のトマトソースにしました。
なんともお上品なお皿にピシッと盛られているパスタの登場です。
私、食器ブランドには明るくないので解りませんが、カウンターから見える棚のティーカップコレクションやフォークとナイフの揃いっぷりなどから見ても、この見るからにお上品な感じのお皿はどこかのブランドものなのでしょう。

ホタテの貝柱とエビはTHE・海鮮のプリプリさ。
細く刻まれたオニオンとピーマンのシャキシャキ感はちょっとアクセントになっていて魚介から溶けだした旨味と共にトマトソースに華をそえていました。
ちょっと表現的にはお行儀が悪いですが……。このトマトソース、お皿を舐めたくなるおいしさです! いや、舐めませんけど。
素敵な喫茶店なんだろうなとは思っていましたが、出てくるものはお食事だけなく、食器やホスピタリティなども含め、背筋がピーンとなる感じのひとつ上のちょっとしたレストランレベル。
これは確かにマダムと呼びたいおば様達が集うわ…と、納得してしまいました。
お店の名前にも掲げているクレープのお味はいかに

クレープはばっちりフルサイズ。
フォークとナイフで食べるクレープなんて何年ぶりなんだろう…。
日本でクレープと言えば、ハンディスナックタイプのクレープがメジャーだと思うので、お皿に盛られているのは逆にめずらしさを感じてしまいますが、手で持ってかぶりつくタイプのクレープは日本発祥のクレープなんだとか。
なので、海外の方からしたら、こうしてお皿にデザートとして盛られたものの方がクレープって感じがするのかもしれませんね。
今回、デザートクレープはアプリコットソースのものを選びました。
あんず、好きなんですよね。甘酸っぱくって。
あ、御託はいいから早く食べろって? では……。

カスタードクリームは甘すぎずすっきり味。
けれどさらっとはしておらず、潰そうと思えば潰せるけれど、ナイフで切ろうと思えば切れると言う、言葉ではなかなか表現が難しいのですが、なんとも絶妙な粘度で形を維持していました。
写真を見てもらえればカスタードクリームの粘度の絶妙さが少しは伝わるのではと思いましたがどうでしょうかね……。
アプリコットソースも甘さがしつこくないので、フルサイズでもデザートとしてぺろっと食べれてしまいました。
正直、パスタも結構な量があるので、クレープが来た時は「うっ…フルサイズ…た…食べれるかな」と心配しましたが、まったく問題ありませんでしたし、なんならもう1個くらい食べれそう。

紅茶は底にある茶葉のカスが証明しているとおり、茶葉からしっかり抽出しています。
香りもバッチリ出ていて、味も文句無し。
というか、実はお店にお客様がいる最中はずっとヤカンを沸騰させていたのを確認していたので安心していました。
紅茶ってお湯の温度が大事なんですよ。コーヒーもきっとそう。
えっ、まだあるの!?

そう。クレープの他にデザートが付いてしまいます。オーバーキルです。
SNSなどの情報を見るかぎり、簡単な手作りケーキの時もあれば果物の時もあるらしい。
今日は柿のヨーグルト掛けでした。
柿もヨーグルトもかなりさっぱりしている味でしたので、散々食べた後でもペロリと食べてしまいました(笑)。
スペシャルランチは本当にスペシャルだった……。

3台ほどある立派なサイフォン。
後でお店の方とお話をしたとき、アイスコーヒーなどはサイフォンで抽出される水出しで提供とのことを教えていただき「なんて贅沢!」と、思いました。
残念ながら天羽は牛乳を入れたコーヒーしか飲めないので「コーヒーの世界に明るければ、さぞ楽しめるだろうに」と、下唇を噛みしめましたが……。
でも、水出しなら飲めそうな気がしないでもない(デザートも一緒に頂けるのであればなおさら)ので、次回は水出しコーヒーにチャレンジしてみたいです。

ここは古き良き喫茶店の装いながら、ホスピタリティや提供されるお食事はちょっとしたホテルのようで、とっても贅沢な時間を過ごせます。
夜はディナー使いにも充分対応可能なすばらしいお店でした。
こういう昔ながらの喫茶店は減ってきていますが、長く続くお店ですし、ファンの方や思い出を残している方も多くいることでしょう。
そんな方達が思い出を振り返りに、特別な時間を過ごしに、日常の休憩のひと時に。
いつまでも訪れることが出来るよう、末永く続いてほしいですね。
私もそうなのですが、地元近辺を知っているつもりでも、通った事のない道やスルーしていたお店はたくさんあると思います。
皆さまもぜひ、ちょっと冒険のつもりでそういう場所に迷い込んでみてはいかがでしょうか。
もしかしたらTAKAさんのような素敵なお店との出会いがあるかもしれませんよ!
そして、素敵なお店を発見した時はぜひ、情報を発信してくださいね♪
それでは!
オマケ


店内には電話ボックスがあったりします。もちろん使えます。
クレープが提供された時のカトラリーセットは年季が入っています。
ホール担当のお母様がセッティングする時に「柄、おそろいにしましょうね」と言って置いてくれて、その心遣いにキュンとしました。
今回紹介したお店
くれ~ぷTAKA
住所:〒202-0015 東京都西東京市保谷町6丁目19−19
営業時間:10:00~21:00(祝日:11:00~20:00)
定休日:日曜日
電話:042-462-6272
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魔女で占い師らしいことも本当にたまに呟きます。たぶん。

ゆる~く生きる魔女。好きな物はお茶とお茶菓子と美味しい物全般。べにふうき釜炒り茶は珍しい&飲みやすいのでみんなで飲んで免疫UPしましょう♪
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