
~実は空が広い東京!農家の直売所へいこう!*後編~
[ 天羽水音がチャリで行く!『デリシャスと占いの花道』 ]
前回は「享保の改革」から歴史のある農家さんのことを書かせていただきましたが、お読みいただけましたか?読んでいない、忘れてしまったという方は→コチラ
どうもこんにちは。天羽水音(あもうみずね)です。
採れたてのお野菜が食卓に並ぶって、なんだかすごく贅沢だなぁと思う今日この頃です。
それに、子供の頃から何だか苦手で避けていたお野菜も「採れたてなら食べれるのでは…」と、挑戦する気になるから不思議です。
大人舌になったということもあるんでしょうけど、農家さんの育て方(肥料のやり方や、その内容)の研究だったり、品種改良だったりで、昔よりも食べやすいお野菜が増えてるような気がしてなりません。
今回も、ネットを通じて都内にある「農」を感じて貰えたらいいなーということで、前回に引き続きSNSをしている農家さんをご紹介していきたいと思います。
SNSをしている農家さんをチェック!

こちらは上石神井にあるベジファームかのん(@vfkanon)さん。
以前、ボリュームがすごすぎて作画崩壊なサンドが印象深いひーPANさんをご紹介しましたが、ひーPANさんでも使われているキラキラ元気なお野菜を作っている農園さんが「ベジファームかのん」さんなのです!

ベジファームかのんさんは西武新宿線上石神井駅から徒歩5分程度で行くことができます。
売り場は2カ所あって、第一売り場・第二売り場と分かれていますので、片方の売り場で完売しているお野菜も、もう片方の売り場を見たらあった…なんてことも。
どちらも販売はコインロッカー形式で、欲しいお野菜の所にお金を入れてとりだします。
150円などの100円単位外の商品は、ちゃんとおつりが付いているのでご安心を。

この形式、初めて見た人はびっくりするみたいですが、練馬区はあちこちでこの形式の販売所があるので、いつ何時この無人販売ロッカーに遭遇しても良いように、私のお財布の小銭入れには常に100円玉が5枚以上入っています(笑)。
上石神井方面に行った時はぜひ、ひーPANさんと共に訪れてみてほしいですね!
珍しいお野菜発見!

こちらはアスパラ菜というお野菜。アスパラ菜とありますが、実際はアスパラとは関係ないアブラナ科の中国野菜。
食感などが似ていること、日本人に受け入れやすい名前ということで付けられたんだそうです。
茎ブロッコリーのスティックセニョールにも似てるような、でも違うような…とにかく、始めて見るお野菜でした。
サッと炒めものにして食べてみましたが、食感は確かにアスパラのような感じで噛み応えがあって、味はえぐみも少なくて食べやすかったです!
かのんさんは「アンデスレッド」という皮がさつまいものように赤いジャガイモや、東京オリジナルのいちごの品種「東京おひさまベリー」といった、新しい品種やちょっと珍しいお野菜(果物)もちょくちょく見掛ける印象がありますので、新品種の栽培にも数多く挑戦しているんでしょうね!
それにしても、新しいお野菜が出てくるたびに驚かされるし、お勉強をさせていただいてる気分になりますね。
若い農家さんの活動にも注目!

こちらはおみのえん(小美濃園)さん(https://www.instagram.com/omino_en/)です。
絶品隠れ家スイーツでご紹介した「KIQUCHI」さんがある保谷駅から歩くこと5分。
住所としては練馬区で、以前私の記事でも取り上げた「水曜日のパン屋さん ウィークリーベーカリー エアリー」さんの総菜パンの一部にこちらのお野菜を使っています。
いろいろなことに挑戦中の若い農家さんで、販売形式は園内で軽トラ直売スタイル。なんと電子マネー決済も使えてしまいます!
SNSではその日の営業状況、販売状況以外にも収穫の様子から奥様の素敵な手料理、イベントのお知らせまで多様に発信。
新しいことに積極的に挑んでいる印象があり、今後も目が離せない農家さんのひとつです。
時期にはブルーベリーの通信販売もしていて、オーダーが通ってから手摘みで丁寧に収穫、発送なのでフレッシュなモノがいただけること間違いなしです。
そんなおみのえんさんのチャレンジ活動の中で注目したいのが…!
敷地内でマーケットイベント!

なんと、自分の農園の敷地内でマーケットイベントを開催!
4回目にお邪魔してみましたが、お天気に恵まれ大盛況。
出店しているレストランと小美濃園さんのお野菜のコラボメニューがあったり、長野からリンゴ農家さんがゲストで来ていたり、水曜日のパン屋さん ウィークリーベーカリー エアリーさんも出店していたりで、とってもにぎやかです。
私はあいかわらずのんびりした時間にお邪魔したので完売も多く、いろいろお買い物とはいきませんでしたが、気になっているお店の焼き菓子は買えましたし、出店者さんの楽し気な表情や、お客さんとのやり取りを遠目から見たら、おみのえんさんの横の繋がり、人と人の輪みたいなのが感じられ、あったかい気持ちになりました。
農業だけではなく、地域の繋がりも感じさせてくれるおみのえんさん、皆さんもその活動をぜひチェックしてみてくださいね!
あるの日の戦果をご紹介

この日はおみのえんさんをメインにちょっとだけ周辺を探索。
まず、おみのえんさんではプチヴェールと菜の花(奥左)を購入。
プチヴェールは1990年に開発されたケールと芽キャベツの交配種で、実にならない芽キャベツという感じのお野菜で、芽キャベツよりお手軽に調理出来るのにめちゃくちゃおいしいので、ズボラな私にとっては夢のようなお野菜。
実は私が行った時は完売してたのですが「待ってくれたら採ってきますよ~!」と、でご厚意に甘えて採れたてを譲って頂きました。
やっぱりおみのえんさんはあったかいトコロだった!と、この日はずっとそのコトが嬉しくてウキウキ過ごしてしまった単純な私です(笑)
画像右のトマトは加藤農園さん。こちらはトマトに力を入れている農園さんです。
トマト用のロッカー販売所には夏だろうが冬だろうが、トマトを求めに来る人が絶えず、加藤農園さんのトマトの人気っぷりが伺えます。
ロッカー販売ではトマトドレッシングやトマトジャムなど、トマトづくし!
トマトが好きな人には堪らない農園さんですね!
手前左にニュッと写っているのはこの日発見した直売所で購入したネギ。
いつもの道から1本逸れてみたら、新たに軒先で無人直売をしているお家を発見し、脳内の直売所マップが更新されました(笑)
本当に私の行動圏内にはそれくらい、あちこちに農家さんの直売所があるのです。
出来上がったのがコチラ!

大泉地区のお野菜で作った大泉スペシャルサラダ(なんて単純なネーミングなんだ)です!
おみのえんさんのプチヴェール焼き(手前左)と菜花のニンニク炒め(右奥)、加藤農園さんの中玉フルティカトマト(左奥)ネギのオリーブオイル焼き。
プチヴェールはオーブンで軽く焼くだけのズボラ調理。
葉の先の方の水分が抜けてパリパリ食感に変化、少し焦げた部分も香ばしく、そもそもプチヴェールの味も濃厚なので、水分が抜けて旨味が凝縮されておいしいの塊に!
菜花の苦味もほどよくて、私も苦味が楽しめるような大人舌になったんだなぁと、改めて感じました。
中玉のフルティカトマトは夏に比べ熟成まで日にちがかかり、ゆっくりと熟して甘さを蓄えるそうなのですが、正にその完熟の濃厚な甘さ! もう野菜と言うよりジューシーな果物を食べているような気分です。
ネギはちょっと多めのオリーブオイルでじっくりと焼いてとろっとろにしました。
火を通したネギは甘味が増して最高ですが、そこにオリーブオイルが加わるとさらにパワーアップする気がします。
ちなみに、ネギの香りがついたオリーブオイルもサラダにふわっと掛け無駄なく使用。
どのお野菜も塩コショウ+オリーブオイルという芸のない調理法でもめちゃくちゃおいしくて、味だけならもうどっかの小洒落たレストランのサラダにも匹敵するレベル。
というか、お野菜が全部おいしい…お野菜おいしい…幸せ…と、しみじみ感じながらディナータイムを過ごしました(笑)。
いろいろな直売所を巡ったら、いろいろな出会いがあった

練馬区の話になってしまいますが、練馬区はここ最近、区役所のスペースを使った区役所マルシェや駅前公園を使ったねりマルシェ、農家女子が力を合わせて開催するねりまde女子マルシェなど、マルシェ系の開催も多くなってきて、ますます農が盛り上がりそうな予感がします。
11月のマルシェイベントでは珍しいサラダカブ「もものすけ」を手に入れることができました。

この「もものすけ」も、直売所めぐりをしていた時に百貨店や高級レストランなどに卸すような農家さんの軒先販売で見かけて存在を知ったんですよね。
なので、直売所巡りをしていなければ、希少種の「もものすけ」のことをただの赤カブだと思ったまま過ごしていたかもしれません。
珍しいお野菜、品種など、直売所巡りをしていると新しいお野菜との出会いや発見がいっぱいあって、農も常に進化し、変化しているんだなぁと感じます。
ジェネリック帰省、してみませんか?

練馬区や西東京市だけではなく更に西の方に行くにつれ風景がどんどんのどかになって行きます。
コロナ渦でマトモに帰省できておらず、田舎ののんびりとした風景や空気が恋しいという人にもジェネリック帰省みたいな気分で訪れてみてほしい地域だなぁと思います。
小金井公園のような大きな公園や、江戸東京たてもの園などの文化施設もあるので、のんびりとしたお散歩コースとして歩くのも楽しいですね。
都心と違って空も広くて、自転車で走っていて気持ちいい東京の田舎。
「とかいなか」という言葉をどこかで聞きましたが、私の住んでいる地域はまさにそれなのかなぁと思います。
昔ながらの縁の下があるような農家さんとそのお家や畑が生み出すのどかな世界は、都心では見ることが出来ない風景で、農という職業を選んだ皆さまの努力と財産のひとつと言っても過言ではないでしょう。
ネットの普及により、農家さんや専門家のサポートの元、お野菜を作る事ができる体験農園やシェア畑、収穫イベントといったモノの存在も検索しやすくなっていますし、ちょっと畑に触れてみたいという人や、週末だけ土いじりをしたいという人はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
自分で育てた・収穫したお野菜を食べる事で苦手を克服したというパターンもあるらしいので、食育という面でもメリットがありそうですね。
お子様と一緒にするレジャーとしても、農に触れてみるのは大きな経験にもなると思うのでお勧めですよ♪
それでは、今年もグルメな記事も楽しく書かせて貰うので、お付き合いどうぞよろしくお願いいたします~~!!

今回紹介させていただいた主な農園さん。
直売所の営業時間、営業状況等は各SNSを参照してくださいね!
*ベジファームかのんさん
Twitter:https://twitter.com/vfkanon
*おみのえんさん
Twitter:https://twitter.com/omino_en
Instagram:https://www.instagram.com/omino_en/
*オマケ*
とうきょうの恵みという農林水産総合ウェブサイトで、都内の登録農家さんの直売所を検索することもできますので、見てみるのもたのしいと思いますヨ! ぜひ!
https://tokyogrown.jp/buy_eat/
*
天羽水音の他愛のない話ばかりしか呟いてないTwitter。
魔女で占い師らしいことも本当にたまに呟きます。たぶん。

ゆる~く生きる魔女。好きな物はお茶とお茶菓子と美味しい物全般。べにふうき釜炒り茶は珍しい&飲みやすいのでみんなで飲んで免疫UPしましょう♪
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