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~武蔵関の隠れ家過ぎるお店でバクラヴァ発見!~

[ 魔女が行く!ハッピーグルメ ]

バレンタイン。

この記事がUPされている頃はもうバレンタインが終わった後だと思います。
女性が男性にチョコを渡す、バレンタイン文化と言うのは日本特有のもので、海外では「男性から女性へ想いを伝える日」とか「大事な人を想い、特別な日として一緒に過ごしたり、プレゼントを送る日」とされているんだそうです。

とまぁ、世界の解釈はいろいろありますが、自分が大事に想っている人を意識する特別な日ということには変わりないですし、好きな人や恩師など、好意を持っている方々にどんなものをあげようかと悩む時間は楽しいコトだなぁと思います。その時間がいちばんの醍醐味でもあると。

もちろん、自分のご褒美のためにこの時期しか売っていない特別なチョコや限定デザインの〇〇が欲しいという人もいるでしょう。

いずれにせよ「何にしよう!」と悩んだり浮かれたりする人々と、必死にチョコを販売する売り場係員の熱量はスポーツほどではありませんが、ヒトの一大イベントという感じがします。

どうもこんにちは。天羽水音(あもうみずね)です。

時期的に、バレンタインやホワイトデーに使えるちょっと目新しいお菓子を教えて!という質問が増えてきたので、珍しい物かぁ…と情報を集めていたら、なんと! TVでも幾度となく取り上げられ、ジワジワと認知度を上げているトルコの郷土菓子、バクラヴァ(バクラバ)を製作・販売しているお店が自転車移動の圏内にあるとの情報を耳にし「嘘でしょ?!」と、ショックを受けながら練馬区、西武新宿線沿線の「武蔵関」という小さな街に自転車を走らせたのです。

ニュースで有名なあのスーパー?!

武蔵関駅から徒歩5分くらい?もっと近いかも。画像中央上部にドーンと目立つピンクの看板にFRESH LANDアキダイという看板が見えますかね?
実はここ、野菜の値上がりニュースなどの報道や特集でよく見かける「あのスーパー」と巷ではちょっと名の知れたスーパーなのです。
荻窪や阿佐ヶ谷などにも店舗はありますが、実はここ武蔵関が本店で、取材をよく受けているのもこの本店が多いです。

さて、今日はそんなアキダイさん…ではなく…。


そのお隣にある、アキダイ直営のちょっとしたお惣菜やお弁当などを販売している、このフリースペース「炭火焼鳥あきとり」さん…でもなく…。

画像中央に「OPEN」の看板があるのがわかりますかね?
これこそが今回の目的のお店!「ALNABLSI」(アルナブルシ)さんの看板です。
あきとりさんのガラスを見てみると…。


2Fと矢印、そして異国情緒あふれるお菓子のパンフレットをカラーコピーしたようなものが張りだされております。
それにしても2Fってどこから入ればいいの?!と、初見の人はとまどうはず。
では、ちょっと勇気がいりますが、足を踏み入れてみましょう。


この日のように、あきとりさん自体が休みでも、アルナブルシさんが営業していれば入っていくことは可能なので、奥へお邪魔しちゃいましょう。

あきとり店内を通過し、案内に従い矢印の方向を向いてみると…。

アコーディオン式のパネルドア前にお店のポスターがあるので、ここで靴を脱ぎ、スリッパに履き替えてパネルドアを開けると現れる急な階段!
未だかつてない入店方法に怪しさMAXですが、ここまで来たらもう後戻りする方がもったいないので、臆せず階段を登りましょう。

いやちょっと、本当にこんな場所でお菓子を売ってるの?!と思いますがご安心ください。

売ってます!!!!

並べられているのは今回の目的であるバクラヴァ、そしてクッキーのセットの2種。
今回バクラヴァは6個入りのものしかありませんでしたが、以前は贈答用の大箱を販売しているのを見掛けたので、贈答用をお探しの方はお問い合わせしてみるのもいいかも。
この日はイベント出店の前準備で厨房では職人さんが大忙しでバクラヴァを作っていたので、小分けの物しか販売していなかったのかもしれません。

バクラヴァは6個入りが1200円、クッキーのセットは550円です。

クッキーとバクラヴァのセットがあればいいなと思ったのですが、クッキーにはバニラなどの香料が使われているため、バクラヴァに香りがうつってしまうので一緒の箱に入れるのは難しいとのことでした。
そう聞くと、いかにバクラヴァが繊細なお菓子かわかりますよね。

ちなみに店内にはシリアの雑貨や輸入食品も少しだけありました。
もしかしたら今後もっと品数が増えるかもとのことなので期待したいところです。

これがシリアスタイルのバクラヴァだ!

「薄いパイ生地にナッツを敷き詰め、焼き上げた後シロップを掛け染み込ませたお菓子」というのが一般的なバクラヴァの説明なのですが、この文章からだといかにも「油分の多い外国の重たそうなお菓子」だなぁという印象を受けますよね。

ですが、アルナブルシさんのものはシリアの伝統的なレシピをベースにオリジナルレシピとして再現しているので、普通のバクラヴァよりも甘さは控えめで、サクサクとより軽い食感で食べやすい仕上がりになっています。

食感の心地良さと見た目よりも控えめな甘さはあまりにも食べやすく、細かく挽かれたピスタチオやナッツにバターとシロップの融合したサクじゅわ感のあるパイ生地は余りにも魅力的。

「誘惑に負けて6個なんてあっという間に食べてしまう! これはとんでもなく危険なお菓子だわ!」

と、思うかもしれませんが、このバクラヴァ、実は奇跡のオイルと呼ばれるギー(無塩バターをじっくり低温で加熱し融解させ、ていねいに濾過し抽出した不純物がほぼないバターオイル)が使われており、一気に食べてしまっても罪悪感は少なかったりします。

そしてバクラヴァと言えばお店によって見た目が四角、三角、ひし形、筒状とさまざまなのですが、アルナブルシさんのものはいろいろな食感を楽しんでもらうため、わざといろいろな形のものが入っているんだそう。
たしかに、四角と筒状のものでは食感が違います。

そもそもバクラヴァ自体が高級品ということもありますが、アルナブルシさんのバクラヴァは6個入り1200円という、焼き菓子にしては強気なお値段設定。
こだわりの材料とていねいに作られているのがわかればそれだけの価値を感じられるお菓子だと納得してしまいますし、催事などでたくさん作って持っていっても、毎度早い内に完売してしまうほどの人気というのも頷けますよね。

バクラヴァ以外の焼き菓子のお味はどうかしら?

こちらは香ばしい炒りゴマたっぷりが特徴的なバラーセグというクッキーと、かわいい円形でピスタチオがちょこんと乗ったゴライベというバニラ風味のクッキー。

わりと日本でも見かけるような普通のクッキーというのが第一印象でしたが、これがまた衝撃的なおいしさ!

ゴライベは「シャリッに近いサクっという歯応え」にほろっっと解ける食感のやさしい生地で、上に乗っているピスタチオがこのやさしい食感によく合っていて、ほんのり香るバニラをまとった後味はまるでしとやかなお嬢様のよう。
あまり期待せず口に運んでしまったので、いきなりのレベルの高さに背筋がゾクゾク!

バラーセグの方はといいますと、見た目はゴツめでただのゴマがいっぱいのクッキーかな…と、思ったら全然そんな事はありませんでした。
ひと口食べてみると、ゴマのプチプチとした食感の合間にサクサクと心地のいい、ゴマ以外の歯応えを感じます。


「えっ、これゴマだけじゃないの?! 他にも不思議な食感がするんだけど!」と裏返してみると、なんとこんなトコロにまでクラッシュしたピスタチオが練り込まれているのを発見。
なるほど、だからプチプチ以外にサクサクという食感が混ざって、なんとも爽快な歯応えになっていたんだ!と脱帽。
ゴマの香ばしい風味とピスタチオの実直な旨味…隙のないレベルの高さに、思わず幸せのため息をついてしまいました。

ゴライベとバラーセグ、どちらも想像の上を行くハイレベルな味と食感で、どちらが好き?という質問をされたら困ること間違いなし。
だってどちらも甲乙つけがたいすばらしさなんですもの。
正直わたしにはどちらが好きかなんて決められません。どっちも好きです!



本場のバクラヴァはチョコレートなどの変わり種もあるそう。
また、ナッツをふんだんに使ったクッキー類も種類が豊富みたいなので、今後、アルナブルシさんで他のシリア菓子の展開はあるのかな?と、ちょっと期待しちゃいます。

しかし、以前ご紹介した保谷の菓子工房KIQCHIさんもそうですが、ビックリする場所にあってちょっと入るのに勇気がいるようなお店構えのトコロって、なんでこうもそろいにそろってハイレベルなんでしょう!

小さい街にとんでもないポテンシャル

イスタンブールにあるバクラヴァの老舗、ナーディル・ギュルが銀座の松屋百貨店にオープンし、話題になっているバクラヴァ。
わざわざシリアや銀座まで行かずとも、練馬区の端の小さな町である武蔵関で購入できるなんて奇跡としか言いようがありません!

TVで話題のアキダイもそうですが、数多の芸能人も御用達でガーデニング勢のメッカとして名をはせている、買える温室ことオザキフラワーパークなどもあり、練馬区の中では無名の方に入ると思いますが、この武蔵関という街は少し掘り下げてみると、とんでもないポテンシャルを持っている場所だと感じるはず。

昔ながらのお蕎麦、町中華、定食屋、割烹仕出しの老舗、曜日限定の焼き菓子屋…etc。
武蔵関にあるお気に入りのお店はまだまだたくさん。
いつか折を見てご紹介したいと思うので、今後もぜひお楽しみに♪

それでは、次回の「魔女が行く!ハッピーグルメ」でお会いしましょう!


今回紹介したお店

シリア伝統菓子 ALNABLSI

Instagram:https://www.instagram.com/alnablsisweets/

営業時間:10:00-18:00(暫定) 不定休
住所:東京都練馬区関町北1-15-11 
※フリースペースあきとり2F


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