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~田無:ランカシャのアイスクリームでタイムスリップしませんか?~

[ 魔女が行く!ハッピーグルメ ]

今回の舞台は田無!

デジタル・デンでの連載が始まり、初めてグルメ記事を書いたのが西武新宿線沿線の田無にあるBAKERY KUMACOさんでした。
この田無(たなし)という街は、駅周辺にギュッと楽しいお店が詰まっていてなかなかに素敵なんですよ。
田無駅は各駅停車・準急・通勤急行・急行・快速急行と、特急以外はすべて停車する上に、駅周辺はお買い物スポットや飲食店などでにぎわっているので、西武新宿線の中ではかなり人気の駅だと思います。
エミオ田無という駅ナカ施設も2016年にリニューアルし、どんどん明るい印象へと変化しているのを見ると、西武池袋線のひばりヶ丘駅に並ぶ、西東京市屈指の商業地帯だったりするんだろうなぁなんて思います。

どうもこんにちは。天羽水音(あもうみずね)です。

田無駅周辺、最近は古いものから新しいものへと建物もお店も様変わりが激しく、どんどんにぎやかに便利になって行くなぁという印象です。
が、この街の良い所はそんな新しくにぎやかになっていく部分だけではありません。

今日はみなさんに田無という進化する街の一部に存在する「蘭花車:ランカシャ」(以下、ランカシャ)という洋菓子屋さんをご紹介したいと思います。


駅から徒歩2~3分という駅チカ超好立地ですが、ランカシャさんに行くには画像のような「ちょっとした裏路地」に入らねばなりません。
華やかになった田無の中に知る人ぞ知るという感じ、昔から変わらずあるような小路地。どうです? テンション上がりませんか? 私は上がっちゃいます(笑)。

さて、写真の奥の方に小さくトリコロールカラーの看板があるのがわかりますでしょうか。これこそが本日の目的地である…。

西東京市銘菓・和洋創作菓子 手作りアイスクリームのお店 蘭花車(ランカシャ)さんです

田無で60年ほど営業しているランカシャさんは、練馬区にて創業。
昭和40年頃に田無駅前に移転し、絶大な支持を得て地域に定着後、田無駅前のランドマーク的な商業施設、アスタでテナント営業を開始。
繁盛はしていたものの、アスタのような商業施設の営業仕様上、思うように休みが取れず、テナント契約を更新せず撤退し、今の場所にお店を開店させたのだそうです。

当時の田無では知らない人はいないと謳われた洋菓子屋さんで、今でも田無から離れた人々がランカシャを恋しがることは少なくありません。

さて、この日お伺いしたのは15時半くらい。
雨上がりの曇り空の中でしたが、ショーケースに残っているケーキは2種ほど。
春休みの最中でしたし、残っていたのはサバランなどの洋酒を使ったケーキだったので、お子様のおやつとしては避けられていたのかもしれませんね。
流石の人気店、時間的にもケーキは出ているかぎりで他のは売り切れかなと思いましたが、どうやらここからケーキの追加がある様子。
時間的にまだ追加で作るとは、閉店時間まで買いに来る人も絶えないんでしょうね。
やっぱり根強い人気があるお店のようです。

ランカシャさんといえば…

看板に「手作りアイスクリームのお店」とあるとおり、ランカシャさんといえばこちらの「アイスクリーム」が有名なんです。
種類はチョコ、バニラ、ミックスの3種で、ひとつ260円(税込)。
この日はチョコとバニラを両方楽しめるミックスをチョイスしてみました。

持ち帰ることを想定して保冷バッグを持参していましたが、ちょっと家に持って帰るまで我慢できそうにないと判断したので、アスタの休憩スペースまで移動して、こそっといただくことにしました(笑)。

The・昭和なビジュアル

飾り気のなさに愛らしさを感じてしまう昭和テイストてんこ盛りなビジュアル。
この見た目だけでもテンションが上がってしまう人は私以外にも絶対にいるはずです。
アイス部分を保護しているプラケースにアイスがくっついてしまっているので、少しだけ手で温めてあげるとパカっと綺麗に取ることができます。

ではさっそく食べていきましょう!


持った感じはどっしりで、硬いのかと思いきや、口に運んでみるとなんとも口当たり滑らか。

お味はと言いますと、バニラ部分はミルク感しっかりな基本に忠実でやさしい味。
チョコは今流行りの濃厚なハイカカオ!みたいなものではなく、ミルキーさがあるチョコで、食べた後にふわっと鼻に抜けるチョコの風味がたまりません。
バニラとチョコ、どちらが好きかと言われたら、私個人の好みでバニラに軍配があがってしまうものの、チョコもかなりのもので、チョコ好きさんでも納得の味でしょうね。

どこをとっても懐かしさを感じる見た目と味。
ランカシャさんを恋しがる人たちはきっと、小さい頃小銭を握りしめてこのアイスを買い求め、笑顔で食べていたんだろうなぁと思います。
そしてきっとそんな人たちのためにも、今でも同じ気持ちで食べることができるように、ランカシャさんはこの味を大事に守り、作り続けているんでしょうね。

食べながら、きっとこれは誰かの思い出の味で、そんな思い出のお裾分けをもらっているんだなぁと思うと、幸せな余韻に浸ることができました。

他にも

こちらはスカイツリーならぬスカイタワーサブレ。
西東京市にはスカイタワー西東京という、多目的電波利用基盤施設(要は電波塔)として認定を受けた最初の施設があるのです。
田無のシンボルであるこのスカイタワーのサブレを作っているというのも、地元に根付いているお店なんだなと感じさせてくれます。

わりとこういうのって、お土産として侮られがちなのですが、ランカシャさんのサブレは流石で、サクサクとした軽い食感と香り高いバターの上品な仕上がりは、食べてみると普通にハイレベルなお味でビックリします。


こちらはモンブラン。
プラカップに保護されたカップケーキのような仕様で作られており、洋酒系かと思いきやそうではなく、土台になっているのはふわっふわのスポンジ。
その中に包まれるようになめらかなカスタードクリームが入っています。

このスポンジがもうとにかくエアリーで、綺麗に食べることができません(笑)。
あまりにもふわふわで、上部に乗った和栗と和栗ペーストの重さに負けて、フォークを入れて半分にした途端、やわらかなスポンジ部分がふわっと倒れてしまうほど。
何でプラスチックのカップでスポンジ部分が保護されているのかなと思いましたが、そうしないと自立できないくらいふわふわだからなんだな…と納得。

現代のいわゆる「パティスリー」と付くような洒落た感じではないスタイルは、昔ながらの街の洋菓子屋さんという期待をまったく裏切りません。
だからこそ「ノスタルジックさ」を求め来る人が絶えないんじゃないかなと思います。
また、私たち大人にとって、ランカシャさんのアイスやケーキは昔を思い出すようなノスタルジックな味ですが、逆に今の小さなお子さんたちはこのテイストが新しいと感じるのかもしれないですね。

今までも、これからも、たくさんの人の思い出の味になっていってほしいなと思います。

アイスはまちテナでも販売しています

田無駅に直結している西東京市のアンテナショップである「まちテナ」さん。
決して大きなスペースではありませんが、西東京市や近隣で作られているものがぎゅっと詰まっていて、農家のお野菜からお菓子、手作り品やお酒までその品揃えの多さは言うまでもありません。
ここでも西東京市や多摩方面の銘品に並んでランカシャさんのアイスの取り扱いがあるので、田無に降り立ったのなら寄ってほしい場所です。



田無は私の地元とはちょっとずれていて、あくまでもご近所という感じですが、こうして探検してみると本当に楽しくて、地元や住んでいた人たちに愛されているお店や、お店の方が地元を愛してる様を見ると、本当に気持ちが温かくなります。

これは私の地元や近隣地域だけではなく、すべての人にそんな場所はあるはず。
飲食店に限らず、探検してみると自分では何もないと思っていた土地でも、実は何か発見があるかもしれません。
みなさまもぜひ、地元に目を向けて、ひとつでもいいので自分のお気に入りと言える場所を探してみてくださいね。

それでは、次回の「魔女が行く!ハッピーグルメ」でお会いしましょう!

ランカシャさんのアイスクリームはコーンの最後までみっちり食べられます。幸せ!


今回紹介したお店

◆蘭花車:ランカシャ
住所:〒188-0011東京都 西東京市 田無町4丁目26-3
営業時間:月~土 10:00~20:00 日 10:00~19:00



https://twitter.com/mizune_amou
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魔女で占い師らしいことも本当にたまに呟きます。たぶん。


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