
~西荻窪の老舗洋食屋さんで贅沢ランチ! 洋食のみかさ~
[ 魔女が行く!ハッピーグルメ ]

名だたる名店が集う街、西荻窪へ
今までご紹介した絶品焼き菓子のカルフさんや、ふわふわホットケーキのしんこぺさんなどのほか、ハイレベルなクレープのラ・クレープリーさんも元々は三鷹ではなく、西荻窪での出店から始まったりなど、とにかく私の中では西荻窪は本当ならば片っ端から街ごとまるっと色々とご紹介したい…と、思う名だたる名店がそろっている魅力的な地域なのでございます。
どうもこんにちは。天羽水音(あもうみずね)です。
先月、センターグリルさんへ訪問してからずっと「街の老舗洋食屋さん」というキーワードが強烈に頭の中をぐるぐるしておりまして、近所にそんな昔からある街の洋食屋さんはないものかとアンテナを延ばしたところ…そう、あったんです! 西荻窪に。

洋食のみかさ
ー創業1969年、伝統の味を西荻で。
こちらのキャッチコピーが掲載されている年季の入ったHPは電子マネー、ペイペイや楽天ペイなどのキャッシュレス決済サービスなどもしっかり対応しているとの告知もされており、今も現役で稼働していることが伺えます。
洋食のみかさは1969年創業。
HPには銀座三笠会館経営クラブ会員店との記載があるのですが、元をたどれば銀座にある「三笠会館」という老舗洋食屋さんで修行したシェフが開業したのがこの洋食のみかさなんだそう。
昔も今も銀座といえば一等地で、お洒落で高級なお店や老舗が立ち並ぶ場所という印象がありますが、もちろん「三笠会館」もその名だたるお店のひとつ。
三笠会館自体の歴史を掘り下げれば戦後1947年までさかのぼることができ、やはり年代から見ても店名からしても、洋食のみかさが生まれた背景にはちょっとした暖簾分け的な(みかさを名乗っても良いよみたいな)ものがあったのかなと想像ができますし、三笠会館と洋食のみかさもホテルニューグランドとセンターグリルさん同様、高級だった洋食が庶民レベルに舞い降りてきた時代に存在し、ひと役買ったお店のひとつだと言えましょう。
こんな身近にそんな場所があったなんて、改めて胸が熱くなりますね…!

ランチタイムはナポリタンやミートソース850円くらいのライトなものから、いろんなものがちょっとずつ乗ったお手頃なA定食(ヒレカツ、ハンバーグ、カニコロッケ盛合せ)、B定食(海老フライ、ヒレカツ、ポークソティ盛合せ)が各1000円。
もうちょっといろいろ食べたいという人向けのみかさ定食(海老フライ、カニコロッケ、帆立貝柱のフライ、ビーフの生姜焼き、白身魚の唐揚)が1680円。
SNSなどでも絶賛されていることの多いオニオングラタンスープもいただけるコースメニューは、カニコロッケやハンバーグステーキ、サーロインステーキやシーフードロブスターソース煮のパイ添えなどが選べるメインで1800円~2220円。
850円~2000円くらいまで、ライトなものからちょっといいランチコースに至るまで、価格帯やメニュー内容を広くカバーしているのはまさに「地域密着型の昔ながらの洋食屋さん」であり、もっと深く考えると今の効率化された大手ファミリーレストランも原型はこういう所からだったのだろうなぁと思ってしまいます。

今回注文をしたのはスペシャルランチ定食(1250円)
メインは海老フライ、カニコロボール、薄切りポークの生姜焼き、白身魚のから揚げ、ミニハンバーグの盛り合わせ。
このメニュー名に「定食」と付いているのが本当に庶民的で、この「定食」と付けることで当時の洋食は高級というイメージを変え、一般の人が親しみやすい感じに落とし込めたんじゃないかなと思うんですよね。
洋食にお味噌汁が付くことに「なんでやねん」と思う人もいるかもしれませんが、そもそもこれは「定食」なわけで、つまるところお店は洋食屋だけど概念的には定食なのでセッティングは和食…と、考えると、お味噌汁がついてても違和感がありませんよね。
ちなみに、お味噌汁の具はカイワレ、えのき、わかめというごく普通の内容ですが、この特別ではない感じが食卓の延長線上にこのお店が、この定食があると感じさせてくれると思いませんか?

いろんなものをちょっとずついただく贅沢
サラダはたっぷりでドレッシングは大根おろしが多めの和風醤油系。
レモンもかなり大きめで、贅沢に使えます。
ひとくちサイズながらハンバーグは肉密度が高めでみっちりぎゅっと作られています。
肉汁がじゅわじゅわするハンバーグではないですが、この昔ながらの詰まった肉感がもうたまらないんですよ…。

生姜焼きのお肉はびっくりするくらい柔らかく、ほのかな生姜の風味と濃いめの味付けでもうこのお肉だけでお茶碗1杯はいけそうなレベルで白米が進みます。
お隣に鎮座していたのは白身魚のから揚げ。
これがもうあっさり味のふわふわ食感で絶品! もともと白身フライが好きな私にとっては衝撃的な食感と味で、これだけ山盛り食べたいと思うほどでした。
全体的に1~2口サイズですが、エビフライは3口分くらいあるノーマルサイズ。
エビはプリッと、衣はサックリで、そこにタルタルソースという間違いない組み合わせ。
カニコロボールの衣は薄めかつ繊細、1~2口で終ってしまうサイズのはずなのに、小ささを感じさせない存在感。
このフライ系2種ですが、衣が薄いのに揚がり方がサクッと軽い食感に仕上がっていて、さすが老舗洋食屋と言わしめる技術の高さと仕事の丁寧さに感歎(かんたん)のため息が出てしまいます。

メニューに表記はないんですが、食後にはコーヒーのサービスが!
HPやメニューブックにも「ごゆっくりランチタイムをお楽しみください」という一文が記載されているのを見ると、このコーヒーにはそんな気持ちが込められているような気がしてしまいます。
あっさりした味わいのアイスコーヒーは、コーヒーが苦手な私でも心地よくスッキリと飲むことができました。

普段使いから、特別なひと時まで
この日は私のようにランチで利用するおひとり様のほか、老夫婦とその娘夫婦が久々の再会を楽しむ場になっていたり、同僚に「ここ連れてきたくて…」と言っていたスーツ姿の男性がいたりなど、普段使いからちょっと特別なひと時まで、ランチをいただくまでの短時間にも関わらずさまざまな思いで利用する人を見る事ができました。
私が今日見たような光景はお店側にとっては日常茶飯事で、この西荻の地で誰かのいろんなひと時をずっと見守ってきたのだろうなぁと感じます。
時代が変わっていくのは早く、流行り廃りがあるのもその通りで、飲食店が生き残るのはいろいろな面で難しい時代。
ですが、洋食のみかささんは変わらないでほしいなという場所であり、ただ食事をする場所としてではなく、地域の洋食屋さん、地域の食卓のひとつとして、大事にして行きたいお店のひとつに思います。
この日は湿気が多く、日差しは多少あるものの雲が多くて蒸し暑さが強い日だったのですが、素敵なお食事や空間を楽しむことができ、晴れやかな気持ちでお店を後にすることができました。
ナポリタンやミートソースのメニューも気になりますし、10月~3月にはカキフライも登場するそうなので、そちらもぜひ味わいに訪問したいですね!
今回でこの「魔女が行く!ハッピーグルメ」も最後となりますが、またどこかで素敵なお店の紹介やお話ができたらいいなと思います。
今までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
それでは!

今回紹介したお店
洋食のみかさ
住所:〒167-0043 東京都杉並区上荻 4-6-7-101
JR西荻窪駅 北口青梅街道方面へ徒歩約8分
TEL:045-241-7327 FAX:045-241-7396
営業時間:(店内、出前、テイクアウト)
ランチタイム 11:30~14:00(13:45 LO)
ディナータイム 17:00~22:00(20:00 LO)
定休日:毎週水曜日と木曜日※祝日と重なる場合は営業
HP:https://mikasa1969.com/
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