
職場の攻撃的な人から身を守る心の護身術 ~4~
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
4回連続シリーズでお話しをしてきた心の護身術は、今回が最終回となります。職場の攻撃的な人(蛇女さん)のストレスを撃退した最終手段をお話ししたいと思います。
心の護身術⑦ うまくいっている人の考え方そのものを真似る
蛇女さんの愚痴を友人に行ってストレスを解消したり、蛇女さんを褒めてみたり、矛盾をついて正そうと、これまでいろいろなトライ&エラーをしてきました。
物事がうまくいかないときは、次の3つを実践してみるとうまくいくことが多いのです。
1. やっていることをやめる
2. 新しいことを始める
3. やり方を変える
実は攻撃的な人は自分の思い通りにしたいという支配欲が強いのです。ですから、蛇女さんも会議などでも自分の意に沿わない意見がでると、凄まじくヒステリックなものの言い方で否定をします。そうすることで相手を支配できると思うのです。
そのため、私も会議で新しい提案をするのにはとても勇気がいりましたし、会議に出席すること自体もかなりブルーな気分でした。
物事が上手くいっていない時、人は「自分が悪いのではないか」「なぜ、あの人はこんなにも攻撃的なんだろう?」「どうして、こうなってしまったのだろう」と原因を探そうとしてしまいます。
もちろん、原因を追求して改善策を考える場合もありますが、原因=解決につながる場合ばかりではありません。さらに高いストレスがかかっている場合、原因を考えるという作業は、どっぷりとその嫌な状況・気分に浸ることになりますから余計にストレスとなります。
また、嫌な出来事を仕事中だけでなく、家に帰ってからも頭の中でグルグルと考える行為は反芻思考といい、鬱病や不安障害などに繋がるとも言われています。
そこで私は、この窮地を乗り越えるために「モデリング」を試すことにしました。モデリングとは、うまくいっている人の真似をすることです。
NLP心理学の生みの親であるリチャード・バンドラー氏は、「病気になった人に話を聞いたら、病気になった原因はわかるかもしれない。しかし、元気になりたければ元気な人に秘訣を聞かなければならない」と言っています。
心理学でのモデリングの真髄は相手の行動を真似るのではなく、考え方そのものを真似るということです。行動だけ真似ていては違うシチュエーションでは応用がききません。考え方を真似ることができたら自然と自分の行動が変わるのです。
心の護身術⑥ リフレーム=嫌だと感じている出来事を良い意味づけに変える

日々、蛇女さんからパワハラを受けていた私は、打たれ強い人を探してモデリングをすることにしました。身近にモデリングできる人がいなかったので、私は元ライブドア社長の堀江貴文さんの動画を参考にすることにしました。なぜなら、彼はいろいろな人から叩かれても自分を貫いている強い方、というイメージがあったからです。
堀江さんは「ビジネスで成功する人は、図太い人としつこい人だ」と語っています。いいアイディアや企画でも、すぐに諦める人は芽が出ないが、イマイチの案でもしつこく挑戦する図太い人が成功すると言っています。
また、アンチへの対処などについても語っていました。
堀江さんは「アンチは必要。アンチがYouTubeやブログで自分のことを書くことで、拡散されるから」と、アンチでさえも、自分のリソース(資源)にされていました。さらに堀江さんは「ストレスにある程度さらされ続けることで、ストレスに強くなる」とも語っていました。
私は、「なるほど!」と思いました。会議で提案するのはとてもストレスでしたが、図太くなる訓練、ストレスに晒されることで耐性をつけようという風に考えて会議に臨むようにしたのです。
自分が嫌だと考えていることに、良い意味づけをすることを心理学ではリフレームと言います。私はこの会議=攻撃される場所、という意味づけを会議=図太くなる訓練、とリフレームして臨んだのです。
すると、これまでストレス以外のなにものでもなかった会議が、私にとってプラスの経験になったのです。
嫌なことがあってもすぐに修復し成長する心のメカニズムをレジリエンスといいます。私は蛇女さんにかなりストレスを感じていましたが、リフレームを駆使し、ようやくレジリエンスを高めることに成功したのです。
攻撃的な人には動じないことも大切です。
私が相手に影響されなくなったことで、相手の攻撃もだんだんとおさまってきました。
そして、その頃から、蛇女さんは喉を中心に体調を崩すことが増えました。
実は潜在意識には人称がないと言われています。人称とは、私、あなた、彼、彼女など、誰が何をしているのかという主体を呼ぶ名称です。
蛇女さんは私に攻撃的に毒を吐いているつもりですが、その吐いた毒には誰が吐いたのかという主語がないので、潜在意識の中では自分に大量の毒を吐いていることになるのです。
さらに、そのときの自分の状態に近いものを引き寄せるのも潜在意識の法則と言われています。低い波動、良くない波動を放っていると、それと似たような状態のものを引き寄せるのです。私はその結果、蛇女さんは喉の病にかかりやすくなったのだと感じました。
人を呪えば穴二つといいますが、悪い行いは必ずブーメランのように自分に返ってくるのです。みなさんも、そのことを忘れずに、ぜひこれまでご紹介してきた心の護身術①~⑦を使って、攻撃的な人から身を守ってくださいね。
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