悩めるあなたは素晴らしい②

[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]

みなさまこんにちは。ファイン・メンタルカラー研究所代表の藤本梨恵子です。

前回から「悩めるあなたは素晴らしい」というテーマで、【悩み】というものについて3回にわたりお伝えします。

【悩み】とは、あなたに大切なことを気づかせてくれる存在です。【悩み】を悪者にせず、うまく付き合う方法を知って、より自分らしい毎日を過ごせるようにしましょう。

「人が悩みを抱える理由」を4つ、ここでは定義しています。

  1. 解決したい問題があるから
  2. 理想の自分と現実の自分にギャップを感じるから
  3. 自分と他人を比較しているから
  4. 「〇〇でなければならない」という強い思い込みがあるから

2回目となる今回は、前回もお話した②理想の自分と現実の自分にギャップを感じるからについて【認知機能】という新たな視点から掘り下げたあと、③自分と他人を比較しているからにフォーカスします。

②理想の自分と現実の自分にギャップを感じるから
〜【認知機能】から考える〜

そもそも、「理想と現実のギャップに悩む」ということは【認知機能】が正常に働き、未来を描き、そこに向かって努力できるということであり、また他人の努力も理解できるということなのです。

【認知】という言葉をWikipediaで調べてみると

(心理学・言語学・脳科学・認知科学・情報科学などにおける)認知とは、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のことをいう。意識と同義に用いられることもある。

とあります。つまりは「見る」「聞く」「感じる」といった「五感」をもとに「判断する」「解釈する」力のことをさします。

世の中には繰り返し犯罪行為に手を染めてしまう人が存在しますが、このような人は【認知機能】が著しく弱いといわれています。

例えば「今5万円が必要だが手元に5万円が無い」という場合。行動の選択肢が何パターンか考えられます。

  1. 働いてお金を貯める
  2. 親しい人に借りる
  3. 盗む

上記のような3つの選択肢があったとして、通常の認知機能があれば、「3.盗む」を選ぶと大変なことになると分かります。つまり、後先を考えられるということです。

後先を考えられるということは、未来を描き、それに向かって努力できることでもあります。

  悩み→収入が少ない
  理想→今より5万円収入をアップしたい
  努力→今は収入が少ないから、資格を取得しスキルアップして収入を5万円増やそう

というように、理想と現実のギャップを感じても、未来を描く力があれば理想に向かって努力できるのです。

ところが認知機能が弱いと、努力ができません。後先を考えられないので、目先のことにとらわれ安易な方法を選択してしまいます。

また努力ができないと、他人の努力や大変さを理解することもできません。

犯した罪について、自分が相手に与えた影響について理解分析することができないので「もっとこうすればよかったのに、できなかった」という葛藤が生まれないのです。
さらには相手が努力して手に入れた5万円の価値も理解できないので、安易に盗みを続けてしまいます。

これでは、反省することも、成長することもできません。

「理想と現実のギャップに悩める」ということは、【認知機能】が正常に働き、未来を描き、そこに向かって努力できることであり、他人の努力も理解できるという素晴らしいことなのです。

③自分と他人を比較しているから

人と比べて、自分の足りない点を責めて生きるのはとても辛いものです。
どこかの時点でこの比較を手放していく必要があります。

一方、他人と比較することで自分を責めるのではなく、自分を知ることに使うのであれば、新たな自身の良さを発見する機会になります。

例えば、日本の良さを知るにはどうすればいいでしょうか?

日本の良さを知るには、海外に行ってみることが一番です。海外に行くと、急にシャワーが出なくなってしまったり、ビスケットの味が大味だったりと、日本ではあまりない場面に遭遇します。

すると日本の良さに気づきます。日本を離れた時、もっとも日本の良さに気づくのです。

つまり自分の良さ、個性を発見するためにも他者は必要であり、自分と違う発想の人がいるからこそ、世界は上手く回るのです。

ここで、家族全員の価値観が同じであったために韓国で起こってしまった悲劇を紹介します。

娘がある男性アイドルのストーカーをしていました。家族も「ストーカー行為」を悪いことと思わず、娘を応援し、相手にしてくれない男性アイドルを非難する手紙を送りました。たまりかねた男性アイドルは警察に訴え、娘は逮捕。それに抗議するといって、父親は長い手紙を書き、自殺しました。

普通であれば、娘がストーカー行為をしていると知ったら、家族の誰かが止めに入ります。しかしこの一家は全員が同じ価値観で結束していたために、このような悲劇が起こってしまったのです。

少し極端な例ではありましたが、いろいろな価値観があるからこそ、うまくいくのです。同様に自分と他者は違うのが当然で、違うからこそいいのです。誰かと全く同じになる必要はありません。

あなたは、あなたであることが素晴らしいのです。

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