
悩めるあなたは素晴らしい③
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
みなさまこんにちは。ファイン・メンタルカラー研究所代表の藤本梨恵子です。
「悩めるあなたは素晴らしい」というテーマで、【悩み】について3回にわたりお伝えしています。
【悩み】とは、あなたに大切なことを気づかせてくれる存在です。【悩み】を悪者にせず、うまく付き合う方法を知って、よりあなたらしい毎日を過ごせるようにしましょう。
「人が悩みを抱える理由」を4つ、ここでは定義しています。
- 解決したい問題があるから
- 理想の自分と現実の自分にギャップを感じるから
- 自分と他人を比較しているから
- 「〇〇でなければならない」という強い思い込みがあるから
最終回の今回は、④「〇〇でなければならない」という強い思い込みがあるからにフォーカスし、「悩み」とうまく付き合う方法についてお伝えします。
「〇〇でなければならない」=自分の中の【信念】に気づく

「人に親切にしなければならない」
「定職に就かなければいけない」
「いつも笑顔でいなければならない」
などなど……
「〇〇でなければならない」という強い思い込みは、以前にもお話しした、その人の持つ【信念(自分が大切にしている考え)】と呼ばれるものです。
人は気づかないうちに、自分なりの【信念】を持つようになります。
この【信念】という考えが強ければ強いほど、人は悩むものなのです。
【信念】を貫かなければならない、でもできない。
そこで、【悩み】が生じるのです。
生きるために必要で、「良いこと」と信じているから、人は【信念】としてその考えを採用します。
しかし、信念とは「必ずしも〇〇でなくてもいい」というような「柔軟性」があって初めて機能するものであり、柔軟性がなければ「制限」となってあなたを【悩ませる】原因となります。
「疲れている時は、人に親切にできないこともある」
「会社を辞める時だってある」
「笑顔でいるのが難しい日があってもいい」
このように自分の信念に「例外」を設け、柔軟に対応することが【悩み】を減らすことに繋がります。
しかし、普段の生活で自分の信念を意識している人は多くありません。
残念ながら、信念とは表面に出てこないものなのです。
心理学では、信念は心の深い部分に隠され、表に出ないと言われています。信念を他の人に傷つけられてはいけないし、「その信念に支えられて何とか生きている」というケースもあるからです。
そして、信念により私たちは行動に多くの影響を受けています。だからこそ、信念に気づくことは、自分を縛る制約から解放される機会でもあるのです。
【悩み】とは、自分の中の【信念】に気づくチャンスなのです。
信念に柔軟性を与える

「〇〇でなければならない」という強い思い込みは、本当に、いつでも、どこでも、誰にでもその通りでなければならないのでしょうか?
もっとその信念に柔軟性を持たせていいはずです。
私もかつて「人に迷惑をかけてはいけない」という信念を持っていました。
良いことだと思ったから信念にしたのです。
しかし、「人に迷惑をかけてはいけない」と自分に言い聞かせて、仕事も人へ依頼すべきことも、なにもかも自分で抱え込んでしまうと、それは負担と苦しみに変わります。
「人に迷惑をかけてはいけない」を貫く=「人に甘えられない人」になっていたのです。
そして「自分でやらなくてはならない」というプレッシャーと孤独を感じる結果も招きました。
「人に迷惑をかけてはいけない」を緩めてみよう

私は過去に癌を患い手術した経験から、重いものが持てなくなりました。
重いものを運ぶ時には、人にお願いせざるを得なくなりました。
つまり、「人に迷惑をかけざるをえない」状況になったのです。
実際、人にお願いすると、人の優しさに触れる機会が多くなりました。また、お願いした相手の得意分野を披露するチャンスや、人に親切にするチャンスを生み出すきっかけにもなったのです。
実は「ある程度人に迷惑をかける」=「甘えること」はいいこともあるのです。
「自分ができないことを人にやってもらうのは甘えることではない。自分ができることでもやってもらうのが甘えることである。そして、時に人に甘えることは大事なことだ」
と聞いた私の知人は、「え、それってあかんやつやん!」 とつぶやいたと言います。
自分でできることでも、相手にお願いしてもいい。
たとえば、ペットボトルのフタを男性に「開けて!」 とお願いしてみる。なんでも自分でできるバリキャリ系、自立派女性の彼女には、「自分ができることでも相手にやってもらってもいい」という考えに衝撃を受けたそうです。
甘えべたな、頑張り屋な彼女を思わず抱きしめたくなる瞬間でした。
「そんなに無理しなくていいよ」
「あなたは、あなたのままで素晴らしいんだよ」
と声を掛けたくなりました。
人に【悩み】はつきものです。でも、「悩めるあなたは素晴らしい!」 のです。
どうかそのことを忘れないでくださいね。
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