あの人に話が通じないのは「敵意帰属バイアス」が原因だった!①

[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]

職場で改善策を提案したら、ものすごく攻撃的な態度をとられたなんてことはありませんか?
そんな時、「説明不足だったかな?」「もっと根拠書類を集めて説明すればよかったかな?」と自分の説明に悩んだりしていませんか?

相手に話が通じないのは、あなたの説明の仕方が原因ではありません!
相手がもっている「敵意帰属バイアス」が原因だったのです。

「敵意帰属バイアス」とは

どんな人でも、ある出来事を見たいように見て、聞きたいように聞きます。
しかし「敵意帰属バイアス」を強く持っている人は、他人の言動の原因が、敵意・悪意によるものであると認識してしまうのです。

相手のささいな言動に、「自分を馬鹿にしている」「自分はだまされるのではないか?」「嫌がらせをされた」と感じ、攻撃的な態度をとります。敵意帰属バイアスが強いほど他者への攻撃性も高まるとされています。

例えば
●運転中にクラクションを鳴らされて、自分が馬鹿にされたと感じる(あおり運転につながる)
●手を貸してくれる相手に対して、自分が見下されたと感じる
●質問されると、自分が責められているように感じる
●目があっただけで、睨んだと捉える

このように、敵意帰属バイアスが強い人は「自分は被害者であり、自分を守るために攻撃する」という被害妄想のスタンスなのです。

ではどんな人が、敵意帰属バイアスが強くなるのでしょうか

●自己肯定感が低い
●自分に自信がない
●視野が狭く、思い込みや決めつけが強い
●他責で排他的

自分に自信がないために、相手に自分の力量不足などを知られ見下されることを無意識で恐れ、相手を攻撃することで自分の自尊心を守っているのです。
相手に敵意をもって攻撃することで相手が疲弊し、意気消沈し、自分の前から消え去るように仕向けているのです。

「話せば理解してもらえるだろう」と努力することが無駄な理由

敵意帰属バイアスが強い人の意見は、会議などで聞いていると「話を誤解しているだけなのでは」と判断されやすいのがやっかいな点です。話を誤解している場合、詳しく説明したり、根拠を示せばわかってもらえると思ってしまいがちです。

でも残念ながら、これは「認知の歪み」なので、どんなに説得しても話は通じません。例えば、プロジェクト成功のために必要なプランであることや、他でも多く取り入れられた手法でありエビデンスがあるなど、いくら説明しても話が通じないのです。

その人は「自分のやり方を否定された」と捉え、何をいってもケチをつけ、攻撃的に、ヒステリックにまくし立てます。

これでは、話をする意味がありません。敵意帰属バイアスが強い人は、説得しようとすればするほど敵意がエスカレートします。自分の自尊心を守るため、より攻撃性を強めてしまうのです。

次回は「敵意帰属バイアス」が強い人への対処法についてお話します。
人間関係の悩みから開放され、皆様らしくご活躍されることを応援しています。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。