あの人に話が通じないのは「敵意帰属バイアス」が原因だった!②

[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]

職場に敵意帰属バイアスが強い人がいる場合、パワハラに発展してしまうこともあります。では、どう対処すればよいのでしょうか?

敵意帰属バイアスから身を守る方法

1.説明しようとしない

敵意帰属バイアスが強い人は、「相手が自分に悪意をもって接している」という強い思い込みのもと話しています。あなたが「理解してもらおう」と必死で説明しても、残念ながら意味がありません。

残念ながら、プロジェクトに必要かどうか、エビデンスの有無や効果の有無などは一切関係ないのです。自分が敵と見なした相手の意見はとにかく「受け付けない」「ヒステリックにまくし立て相手を疲弊させる」「他のメンバーに誹謗中傷を言いふらす」という行動をとります。

仕事に関する話について誤解があるわけではなく、認知の歪みであるため、説得することは不可能なのです。

2.関わる頻度を減らす・物理的な距離を置く

毎日顔を合わせると、敵意帰属バイアスが強い人の攻撃対象になりやすくなります。毎日近くにいるから、あの人は攻撃しても大丈夫だと甘えが出るのです。

Aさんの場合。近くの席のBさんの攻撃は日に日に増していき「やめてください」と注意しても改善されるのは1か月ほどで、また攻撃が始まりました。そのような言葉を受け続けるのは精神的にかなり疲弊します。Aさんはどうにか席を離してもらったのですが事態が終息する気配はなく、メールなどでも攻撃が続きました。

敵意帰属バイアスが強い人とは、関わる頻度を減らす以外に根本的な解決はありません。相手の考え方を変えるのは相手を育て直すのに等しいため、不可能なのです。

関わらないことが一番なのですが、仕事上そうもいかない、説明しなければ方針を共有できないような場合もあることと思います。

パワハラを許さない! パワハラから身を守る方法

1.説明しようとしない
2.関わる頻度を減らす・物理的な距離を置く

を実行することが難しい場合、部署の移動を願い出るなど組織に働きかけることはもちろん、敵意帰属バイアスが強い人がその他どのような傾向を持っているかを分析し、個別に対処して相手の攻撃から身を守る必要があります。

いくつか対処法をご紹介します。

・話し合いの場を大人数の場で行う

相手が自分の体裁を気にするタイプの場合。被害者と加害者が二人きりの時にはヒステリックにまくし立てますが、他のプロジェクトメンバーが多数いれば、ケチはつけてもヒステリックにまくし立てることはできない人もいます。そこで会議などは必ず複数人で行うようにするのも有効です。

・組織に随時「現在このような攻撃を受けている」と知らせる

攻撃を受けていることを組織に知らせることも大切です。録音、メールなどを残しておく、メモに記入するなどいつ、どんな風に被害を受けたかという客観的な証拠をしっかり取っておくことです。

・本人に警告する

これはリスクが伴う行為でもあるため、注意が必要です。先ほどのAさんは、パワハラにより夜も眠れず体調不良にり、Bさんに伝えました。

⑴攻撃的にまくし立てるような行為をやめてほしい。
⑵以前から注意しているが、注意したときだけですぐにもとに戻ってしまう。
⑶ヒステリックにまくし立てる行為はパワハラだと思っている。そのため体調不良である。不快である。
⑷今後、改善されなければ問題にしていく。

すると翌日から2日間、Bさんは会社を休みました。風邪ということでしたが、今まで自分が行ってきた悪行が露見するのではという恐怖が体に現れたのではないでしょうか。

意識は自分を騙すことができても、無意識は騙すことができません。意識が言葉や思考であるのに対し、無意識は身体的な感覚です。体調にでるほどの恐怖がBさんの中にあったのです。

パワハラを受けている最中は精神的に不安定であり、相手に対する恐怖心も尋常ではないためハッキリ伝えることができない方も多いと思います。

ケースバイケースではありますが、真っ先にご自身の精神状態が改善されるような行動をとってください。

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