
パワハラ・ハラスメントから身を守る方法③
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
怒りを振りまく「怒りクラッシャー」から身を守る方法3つ
あなたがもし、相手を攻撃せずにいられない「怒りクラッシャー」の標的になってしまったら本当に大変です。彼らは「自分は悪くない」という前提なので、人の話に耳をかそうとしません。建設的な話し合いは無理なのです。
ではどうすればいいか? 今回は3つの対処法と、注意すべき対処法についてお伝えします。
対処法1
物理的な距離をとり、話しかけない
よくいわれることですが、そうとはいえ職場などではなかなか難しいものです。ですが距離を置くことは、自分の精神を疲弊させないために最も重要なことなのです。彼らと接することで、あなたの大切なエネルギーが「怒りクラッシャーに奪われれしまう」からです。そこで、このように意識してみてはいかがでしょうか。
リソースを他から徹底的に探す。
「怒りクラッシャー」以外の人でもわかることは他の人に聞く、自分で調べるということを徹底します。これは接点を減らすうえで重要なことです。話しかけるなど何かしらの接点を持つと攻撃されるリスクが高くなるので、話さずに済む方法をとにかく探し、実践することが大切です。
対処法2
証拠をしっかりとっておく
前々回の記事「パワハラ・ハラスメントから身を守る方法①」でお伝えした女性議員の場合もそうでしたが、秘書に対しての罵詈雑言をしっかり録音しており、証拠があったことで「問題」として取り上げてもらうことができました。
職場などでもしっかり証拠をとって、第三者に怒りクラッシャーの普段の行いをチェックしてもらえるように準備しましょう。
パワハラを受けていると、恐怖のあまり精神的な余裕がなく録音・録画・メモで証拠を残すことが思いつかない、思いついても行動できない、というケースがあります。
ですがここは可能な限りしっかりやる方が、組織に訴えるときも証拠となり、あなたの身を守ることができるのです。
対処法3
周囲の協力を得る
自分一人で抱え込むのではなく、周りの人に相談しましょう。組織の人から弁護士まで、幅広く相談できる相手があなたにはいるのです。相談することで様々な方法を教えてもらい、「私は一人ではない」と勇気づけられ、安心感につながります。
効果的ではあるけれど、危険も伴う対処法

人は快を求めて痛みを避けるものです。「攻撃することで自分の思い通りに相手を支配できる」=「快」と思うから、「怒りクラッシャー」は攻撃するのです。そこで「どんなに攻撃されてもあなたの思い通りにはなりません。どんどん問題にします」と宣言されると、怒りクラッシャーは自分の立場が危うくなるので「痛み」を感じ、パワハラできなくなります。
一見すると効果的な方法なのですが、あなたの精神的負担が大きくなる危険もあり、あまりお勧めできません。
周囲の協力を充分に得られる、証拠がしっかり残っているなどあなたが不利にならない状況であれば、本人に「今後、こうしたパワハラが改善されないようなら問題にさせていただきます」とはっきり伝えることは効果的です。
「やめてほしい」と伝えてもやり続けるのは故意にやっている証拠なので、法的な問題に発展した際にも一つの証拠となります。
「自分は『ヒステリックな人間だ』と評価されている」「組織として問題のある人だと取り上げられる恐れがある」と怒りクラッシャーに思わせることは、保身を重視する人には特に有効です。
まずは、職場なら移動願いを出すなど、距離を置くことから始めてみてください。
パワハラ、ハラスメントは決して許される問題ではありません。職場環境はあなたの幸せに多大な影響をおよぼします。あなたの幸せを、心より応援します。

ベストセラー作家、講師、キャリアカウンセラー。著書『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(明日香出版社)は4万5千部を超えるベストセラー。『日経ビジネス(2021年10月18日号)』で「今、読むべき本」ランキング1位獲得と紹介される。NLP心理学を中心とした独自の手法で企業・大学・公共機関での講演登壇数は2000回を超え、婚活から就活まで相談者数は1万人を超える。
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