
世にも恐ろしい「嫉妬」
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
「嫉妬は常に他人との比較においてであり、比較のないところには嫉妬はない」〜フランシス・ベーコン〜
人が集まる所に嫉妬あり。恋人同士の嫉妬ならまだかわいげもありますが、友人やご近所、職場の嫉妬となるといただけません。嫉妬の炎に身を焦がす人はかなり有害な存在になってしまうからです。
相手の存在が自分の価値を脅かすと感じること、それが「嫉妬」の始まり
嫉妬とは、自分の心の安定を乱す者を亡き者にしたい、追っ払いたい、引きずり降ろしたい、そうすることによって自分の心の安定を回復したいという衝動です。
人には、自分のことが大切で価値ある存在だと感じる「自尊感情」があります。
しかし自分より優れた人が現れると、「自尊感情」がひどく傷つけられたと感じる人がいるのです。それが嫉妬深い人です。
職場で自分より知識や経験がある人が入社した場合、自分の能力や地位が脅かされると無意識に感じ、影で悪口を言う、人が見ていないところで相手に嫌がらせをする人がいます。
これは相手の存在により、自分の価値が下がり「自尊感情」を傷つけられたと感じるからです。だからこそ相手を引きずりおろし、自分の心の安定を図りたいと切望する、それが嫉妬です。本人は自分の嫉妬心に気づいていないことがほとんどです。

してもいい「嫉妬」とダメな「嫉妬」
さらに、心理学的には嫉妬には2種類あるといわれています。
1つは、ジェラシー型の嫉妬。これは、現在自分は負けているが、なんとか相手に勝つように努力し自分を向上させようとする嫉妬です。
2つ目はエンビー型の嫉妬。これは、自分は努力せず、相手を引きずりおろそうと攻撃的になる嫉妬であり、相手の不幸を喜びます。
エンビー型の嫉妬は自分を成長させることもなく、敵意を向けるだけでネガティブな影響しかもたらしません。
さらに、嫉妬を別の観点からとらえると、自分の人生を生きていないから嫉妬してしまうともいえます。
「人間の嫉妬は、彼らがみずからいかに不幸に感じているかを告げるもので、彼らが他人の行為に絶えず注目しているのは、彼らみずからが退屈していることを示すものだ」
〜アルトゥル・ショーペンハウアー〜
これはコーチングなどでもよくいわれることですが、自分の人生を楽しんだり、自分の人生に集中しているときは、人のことなど気にならないものです。
また、忙しい人も他人のことを過剰に干渉する時間はありません。
嫉妬する人間は、自分がいかに不幸であるか、また、いつも他人の人生に首を突っ込んでいなくてはならないほど、自分の人生に退屈しているということでもあります。
もし誰かを嫉妬することがあるなら、ジェラシー型の嫉妬で自分を相手に負けじと成長させるか、自分の人生を充実させることをおすすめします。

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資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら
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