
陰極まれば陽に転ずる。絶望は希望のはじまり。
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
私はマクロビオティク(以下マクロビ)の料理を習っていますが、マクロビでは食材を陰と陽にわけ、体調に合わせバランスよく取り入れます。陰陽論の中に「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず」という言葉があります。どんな出来事も1つのところには止まっていられないということです。諸行無常です。
12月22日は冬至です。一年で夜が最も長く、昼が短い日です。冬至は太陽の力が一番弱まる日であり、この日を境に再び力がよみがえる、つまり「陰」から「陽」のエネルギーに変化します。
このことから、冬至は「太陽が生まれ変わる日」とされています。
これは太陽だけでなく、人間関係や心理的なことにも当てはまります。
「陰」が極まらなければ「陽」にはならない
例えば、忙しくて部屋がどんどん散らかっていく中で「もう、限界!」と思ったとき、急に断捨離をはじめて家中のガラクタを処分したなんて経験はありませんか?
これも「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず」です。部屋が散らかっているという嫌な気持ちが溜まりに溜まって、爆発すると急に片付け始める心理です。
反対に、まだぐずぐずと片付けてない時は、「陰」が極まりきってないといえます。
人生も最大のピンチと思われる出来事をきっかけに、大きく飛躍することがあります。ある人気バンドは、当初のメンバーの中で唯一のボーカリストが突然グループを辞めることになり、メンバーはそのピンチに一気に不安になりました。しかし、新たなボーカリストを募集し新メンバーに加えたところ、そこから一気に人気が出たのです。最大の危機に思えたことが実は最高の好機だったのです。陰極まれば陽に転ずるなのです。

起こる出来事は、すべて私たちの潜在意識が引き寄せるといわれています。時として、私たちは多少違和感があるぐらいでは気づかなかったり、少しぐらいの不満なら我慢して現状維持を続ける場合があります。そこで、その現状から飛び出させるために試練が訪れることがあるのです。
ピンチや困難な状況とは「陰極まれば陽に転ずる」サイン
友人は優秀なホテルマンとして長年勤めていました。しかし、ホテルマンの仕事は不規則で、お客様に常に気を遣う大変なことも多い仕事です。彼はその仕事に誇りを持っていましたし、生涯ホテルマンとして勤めると思っていました。
ある時上司が変わると、徹底的に彼にパワハラを行うようになりました。彼は上司とうまくやろうといろいろ試みましたが、まったくうまくいきません。
そんなおり、転職の話が他の業界から舞い込んだのです。
妻も子供もいるなかで、全く未経験の分野で自分が活躍できるか彼は心配でした。しかし上司との人間関係も最悪だったため、思い切って転職しました。
すると新たな業界であれよあれよという間に出世し、大活躍することになったのです。
嫌な状態が積もりに積もり転職を決意するに至ったので、陰極まれば陽に転ずが起こったわけです。
私の1冊目の拙書『なぜか好かれる人がやっている100の習慣(明日香出版社)』でも書いたのですが、絶望は希望の始まりなのです。私も癌になったことで、それまでの食生活を見直し、仕事中心だった生活を健康に配慮する生活に切り替えました。食事もマクロビを取り入れることで、体質改善に成功したり、マクロビの料理教室で素敵な先生や友人との出会いがありました。
癌という大病を患わなければ、私は生き方を変えることはなかったと思います。絶望的な状態だからこそ、古い習慣を全て捨て、新たな習慣を取り入れられたのです。
あなたがもしピンチに見舞われていたり、困難な状況にあるなら、それは陰極まって、陽に転ずる準備が始まっていることを覚えておいてください。

著書『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(明日香出版社)は4万9千部を超え、現在も重版中。「今、読むべき本」ランキング1位を総ナメにした話題作の続編として、待望の2冊目『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(明日香出版社)が出版された。この新刊は発売前から重版がかかる等、今、注目のベストセラー作家である。複数ジャンルの心理学をベースとした独自の手法を持ち、婚活から就活、人間関係まで、語れないテーマはないと誇れるほどの活動幅を持つ。企業・大学・公共機関での登壇や個人カウンセリングは予約が取りにくい状況である。
資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら
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