捨てられない「もったいない」という呪縛①

[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]

「捨てる」スキルを学ぶことが必要な現代人

年末は大掃除を兼ねて断捨離をした方も多いのではないでしょうか?
西洋占星術では、2022年は風の時代。家の中やクローゼットの中も断捨離して、よりスッキリ、軽くするのが開運のコツだとか。

12月までに大掃除や断捨離が終わらなかったという人も、2022年のエネルギーが満ちるのは節分2月3日以降なので、それまでに片付ければ大丈夫です。

片付けられないというのは現代病の1つであると言っても過言ではありません。

人類は今まで、モノが不足することはあっても、現代のようにモノが溢れる時代を生きたことがないのです。
だから、新しい「捨てる」というスキルを学ぶ必要がでてきました。

私はカラーセラピーやパーソナルカラーなどカラーの研修や講座を担当することもあり、以前カルチャーセンターで担当していた講座では、風水とカラー、そしてモノを捨てるための考え方についてお話ししていました。

これから3回にわたり、モノを捨てるための考え方についてお伝えします。
そもそも「モノを捨てられない心理」はどこからくるのでしょうか?

「もったいない」という呪縛

モノを大切にするというのはとてもいいことです。
しかし行き過ぎると、自分ではなく、モノを中心に生きることになります。

小学校の頃から、給食や食事を残すと「もったいない。残さず食べなさい」としつけられた方は多いのではないでしょうか。

例えば食べきれない食品を冷蔵庫や冷凍庫に突っ込こんで、その食品があったことさえ忘れているなんてことも…。冷凍すれば永遠に保存できるように思いますが、冷凍にも期限があります。さらに、期限内であったとしても、多くの場合、あまり長く冷凍庫に入れておくと、冷凍庫の匂いが食品に移ってあまり美味しく食べられないものです。

また、洋服がクローゼットからはみ出すくらいパンパンで、お気に入りの服を着ようと思った時にはシワシワ…なんてことはありませんか?

現在、私たちの服の多くは化学繊維でできています。つまり、何年経ってもさほど劣化せず「着られる」状態なのです。だから「まだ着られるから」と取っておく思考では、洋服は増える一方で永遠に捨てられないのです。

 本当はなにが一番「もったいない」か。視点を変えて考える

ここで「リフレーミング」が必要になります。「リフレーミング」とは、物事を違う視点から見てみることです。
モノを捨てることが「もったいない」のではなく、自分の快適空間がモノに占領されてしまっていることが「もったいない」のです。

さらに、モノを使っていないという状態は、モノを生かさずに殺してしまうこと、つまり「死蔵品が家中に溢れてしまう」こと。これこそがもったいないのです。

例えばペットを家に迎え入れても、まったく散歩にも連れていかず、鎖につないでいるだけではその動物にとって幸せでしょうか?
家に招き入れたなら、一緒に遊んだり、散歩したり、共に活動し、生きるから人間もペットも幸せになるのです。

同様にモノも使ってこそ生きるのです。

例えば私たちがもし、屍に囲まれて生活していたらどうでしょうか。
死臭が漂うその部屋に、1分でさえとどまるのは難しいのではないでしょうか。

しかし、これが部屋のガラクタになると放置してしまうのです。
死蔵品に囲まれているというのは、そのガラクタから発生するオーラにさらされているのです。

今回は、何をもって「もったいない」とするのかについて考えていただきました。
自分が快適に過ごせないことの方がもったいないとリフレーミングして考えることが、捨てるための第一歩です。

次回は、捨てるための「気(エネルギー)」についてお伝えします。


著書『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(明日香出版社)は4万9千部を超え、現在も重版中。「今、読むべき本」ランキング1位を総ナメにした話題作の続編として、待望の2冊目『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(明日香出版社)が出版された。この新刊は発売前から重版がかかる等、今、注目のベストセラー作家である。複数ジャンルの心理学をベースとした独自の手法を持ち、婚活から就活、人間関係まで、語れないテーマはないと誇れるほどの活動幅を持つ。企業・大学・公共機関での登壇や個人カウンセリングは予約が取りにくい状況である。

資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら

【藤本梨恵子さんの著書、そして最近ハマっているものをご紹介します!】

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。