
捨てられない「もったいない」という呪縛③
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
自己肯定感が上がれば捨てられる!? 使えるモノ、使えないモノで分かる自己肯定感
突然ですが、普段あなたが使っている食器を思い浮かべてみてください。
こんなことはありませんか。
友人の結婚式の引き出物でもらった高価で素敵なお皿はお客様用で、自分はパンを買って集めたポイントでもらったお皿を使っている…
もしそうならば、あなたはなぜ高価で素敵なお皿を使わないのでしょう。
「割ってしまうともったいないから」
「お客様にはいいお皿でおもてなししたいから」
様々な思いが出てくるかもしれませんが、潜在意識の深いところであなたが思っているのは 「こんな高価で素敵なお皿は私にはもったいない…」
という思いかもしれません。
これは、他人には価値があり自分にはたいした価値がない、という自己肯定感の低さを表しています。自己肯定感とは自分を大切に思う気持ちのことです。
「断捨離」は自分が今いる「ステージ」を押し上げてくれる

まずは、お客様と同じように自分をもてなすようなお皿を日常的に使うことを、自分に許可することからスタートしましょう。
自分を大切にし、自分をもてなすような食器で美味しい料理をいただくようにしていると、自然と自己肯定感が上がります。「これぐらいでいいや」と使っていた、たいして気に入らないお皿は捨てられるようになります。
「運気」の話では、家の「断捨離」をすると運が良くなるといわれています。
理由は、多くの人にとって家で過ごす時間が一番長いからです。
室内がガラクタであふれていれば、いつもガラクタのエネルギーに晒される状態になり、一方で「断捨離」をしてガラクタを処分すれば、ガラクタのエネルギーがなくなり、良いエネルギーに晒されるようになるのです。
また、自分の人生のステージが上がると「断捨離」をしたくなるともいわれます。
ステージが上がることで自分が出す波動(=エネルギー)が変化し、必然的にそれに相応しいモノに囲まれたくなるというのが理由です。
心理学的にみると、「自己肯定感が上がること」=「ステージが上がること」だと私は考えます。
これは高価なものばかり身につけるということではなく、自分の心の声に従い、自分が心地よいものを選択するということです。
例えば肌触りの良い洋服を選ぶ、旬の食材で美味しい料理を作るなど、小さな自分へのおもてなしを繰り返すことで、自分を大切な存在だと自分自身に浸透させていくのです。
大人だってお菓子をねだっていい。大人になりアメをねだれるようになった話

私は高校生の頃、ずっと自分に自信がなく「私なんて…」と自己肯定感が低い状態でした。そんなある時、 ふとある親子の会話を聞きました。
子供がお菓子を独り占めにして食べていると、母親が「ちょっと、ママにもちょうだい!」と言ってお菓子をもらおうとしたのです。
その頃の私には「私はいいから、あなたが食べて」というように「身を引くこと」=「美学」という考えがありました。さらには「私も美味しいお菓子を食べたい」などと主張できないほど、自己肯定感が低かったのです。
あとでその母親に「ちゃんとママの分もちょうだいって言うんですね!」と声をかけると、「言っておかないと、『ママの分はいつもいらないんだ』と思われたら嫌じゃない? ハッキリ言わないとね♪」とおっしゃいました。なんだかほっこりした気分になり、笑い合ったのを覚えています。
大人になり心理の勉強を深めていく中で、複数の講師と講座を開催中に、講師の一人が学生にアメを配っていました。その時、私は講師に「私にもアメをください!」と主張していました。
「私にもアメをもらう権利がある」と思うほど私の自己肯定感は上がっていたのです(笑)。その光景を見た学生たちは、かつての私のように笑っていました。
自分を大切な存在だと思う時、あなたはどんな食器を使い、どんな料理を食べるでしょうか。
その時の自分にふさわしくないと思うモノを手放していくことが「断捨離」であり、片付けられる方法なのです。

著書『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(明日香出版社)は4万9千部を超え、現在も重版中。「今、読むべき本」ランキング1位を総ナメにした話題作の続編として、待望の2冊目『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(明日香出版社)が出版された。この新刊は発売前から重版がかかる等、今、注目のベストセラー作家である。複数ジャンルの心理学をベースとした独自の手法を持ち、婚活から就活、人間関係まで、語れないテーマはないと誇れるほどの活動幅を持つ。企業・大学・公共機関での登壇や個人カウンセリングは予約が取りにくい状況である。
資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら
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