
モテない人の「非モテ」コミュニケーション法①
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
モテない人ほど使う「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」の本音隠しとは?
コーチングでもよく使われる「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」。
「YOUメッセージ」は相手を主語にした言い方です。
(Y)1「あなたって、優柔不断ですよね」
(Y)2「あなたって、ひどい言い方をしますよね」
このように「あなた」を主語にした「YOUメッセージ」は、断定的で否定的な印象を与えます。
一方、「Iメッセージ」は「自分」を主語にした言い方です。
(I)1「私は、決断に時間がかかる所が気になりました」
(I)2「私は、そのように言われると傷つきますので、優しく言っていただけますか?」
自分が感じたことを伝えているので、YOUメッセージよりも柔らかい印象を与えます。
しかし、同じ「Iメッセージ」でもこの言い方はどうでしょうか?
(I)1’「私は、あなたは優柔不断な人だと感じました」
(I)2’「私は、あなたのその言い方で傷つきました」
ここには相手を批難するニュアンスが含まれています。
この違いはどこにあるのでしょうか?
「Iメッセージ」を使う時の注意点。自分の本音に向き合う
私は2つのことがポイントだと考えます。
● 相手を尊重する気遣いが欠けている
● 自分の本音を隠している
検証してみましょう。
(I)1’「私は、あなたは優柔不断な人だと感じました」
↓
自分の主観による、相手に対する決めつけが入っている。その点で気遣いに欠ける。
(I)1「私は決断に時間がかかる所が気になりました」
↓
「相手の何が気になっているのか」という「自分の本音」に意識を向けて分析し、本音で伝えている。相手を非難しておらず気遣いがある。
「Iメッセージ」を伝える時は、自分の本音にしっかり向き合った上で伝えないと、中途半端な言葉では相手を非難するニュアンスが抜けないのです。
自分の本音を隠して相手の気持ちとすり替えるのは卑怯! A男さんの場合

いつも婚活で失敗しているA男さんは、この「YOUメッセージ」と「Iメッセージ」の使い方がとても下手でした。
クリスマス間近のある日、彼は気になる女性のB子さんをデートに誘いました。
A男さん:「もうすぐクリスマスだし食事でもどう? クリスマスに一人だとB子ちゃんが寂しいと思って」
B子さん:「え? 別に私、寂しくないよ?」
友達も多く、忙しいB子さんにこのアプローチはいただけません。
では、A男さんはどうすればよかったのでしょう?
ここでは、次の2つがポイントとなります。
●「YOUメッセージ」でなく「Iメッセージ」を使うこと
● 自分の 本音を伝えること
まず「クリスマスに一人だとB子ちゃんが寂しいと思って」というのは「YOUメッセージ」です。ズバリ相手の心を言い当てていればいいのですが、そうでなければ「私の心を理解していない」とガッカリされます。
B子さんは友達も多く、忙しい人でクリスマスは単なる平日程度にしか捉えていなかったため、この見当違いの誘い方はB子さんを不快にさせました。
そしてもう一つ。A男さんは自分の本音を隠しています。単なる照れ隠しかもしれませんが、いい大人がこれをしてしまうと相手の心を掴むことはできません。
「クリスマスに一人で寂しいと思っているのはA男さん自身」という本音です。この本音を伝えた方が、よほど女性の気持ちを動かせたでしょう。
「僕はクリスマスに一人で過ごすのが寂しくて、ぜひB子さんと過ごせたら嬉しいと思っています。お食事でもご一緒しませんか?」
と言えたらどうでしょうか。
本音を伝えるということは照れ臭いことかもしれませんが、自分の気持ちを相手の気持ちとすり替えるのは「卑怯」というか、うまくいかない典型的なパターンです。
実は、彼は同じパターンで失敗しているのです。
続きは次回をお楽しみに。

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資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら
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