
学びは「何」を学ぶかより「誰」から学ぶかが重要②
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
職業ではなく、生き方になっているか?
私はマクロビオティック(以下マクロビ)という玄米菜食を中心とした料理教室に通っています。その料理教室の先生は、料理の先生だからマクロビを教えているのではなく、健康的な食事に深い関心があり、ご自身でも毎日の生活にマクロビを実践しています。
マクロビというものがただ単に職業ではなく、生活や人生の一部になっているのです。職業にはオンオフの切り替えがあります。でも、マクロビを生き方にしている方にはオンオフがありません。
だから、その先生がSNSで自然食のカフェで食事したことをUPしたら、私もそこに行ってみたいと思うし、無農薬の野菜を手作り味噌に漬けておくだけのシンプルな調理をしていたら、私もやってみようと思うのです。
心から愛しているもの、生き方の一部になっているものは、人の心の深い部分に伝わるものなのです。
潜在意識の世界はガラス張りだといわれます。言葉で嘘をついても、相手の潜在意識にはあなたが思った本心が伝わります。
つまり、何かを教える立場の先生も、その事柄が人生の一部になっているくらい愛しているかどうかが重要なのです。なぜならそれが、相手に深く伝わるからです。
「職業としての師」と「生き方そのものが師」である人の違い

カウンセラーも同様で、本当に良いカウンセラーは仕事中だけでなく、家族や周りの人の話に耳を傾け「この人が一番言いたいことは何か?」という「主訴(しゅそ)」をいつも聞き取ろうとしています。
職業人のカウンセラーと生き方の一部がカウンセラーになっている人では、深みが違います。
24時間、365日、人に寄り添うとは何かについて考えているからです。
常に考えているからこそ、悩んだり、上手くいかないことにも遭遇します。割り切ることができないからです。
高みを目指して精進している人は、必ず挫折します。なぜなら、自分の実力以下のことを淡々とこなしているだけなら、失敗はしないからです。
あなたも、大人になってから小学校1年生の足し算にトライしたとしたら、間違えることの方が難しいのではないでしょうか?
その分野を極めようとしている人だからこそ、上手くいかないことがあったら果敢にトライし、それがまた、その人の人生になっていくのです。
例えば元メジャーリーガーのイチロー氏は、試合で毎回高いパフォーマンスを発揮できるように、毎日昼食で奥様の作ったカレーを召し上がっていたことで有名です。他の料理を食べて体調を崩す心配がないからです。つまり、野球以外のプライベートも野球の為に生きているのです。
イチロー氏のトレーニングはオフシーズンも変わらないルーティンだといいます。オフシーズンがないのです。既に野球がイチロー氏の人生の一部であり、切っても切れないのです。
卵を1つ割ってかき混ぜたら、もう黄身と白身を完全にわけることはできません。お互いが混じり合ってしまっているのです。
だから私はその道の正師を探すには、その人が教えるものがその人の血肉であり、その人の人生の一部になっているものを教えてくれる人を見つけることが大切だと思います。
そのような方から学ぶからこそ、本質的に学ぶことができ、楽しさを知り、その道を愛し、たとえ険しくても、歩いてみたいと思うのではないでしょうか。
あなたの正師が見つかることを願っています。

著書『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(明日香出版社)は4万9千部を超え、現在も重版中。「今、読むべき本」ランキング1位を総ナメにした話題作の続編として、待望の2冊目『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(明日香出版社)が出版された。この新刊は発売前から重版がかかる等、今、注目のベストセラー作家である。複数ジャンルの心理学をベースとした独自の手法を持ち、婚活から就活、人間関係まで、語れないテーマはないと誇れるほどの活動幅を持つ。企業・大学・公共機関での登壇や個人カウンセリングは予約が取りにくい状況である。
資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら
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