
メンターに出会ったらやるべきこと
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
メンターの「考え方=価値観」に触れる重要性
メンターとはあなたの成長を助けてくれる存在です。
そんなメンターと出会ったら、いろいろと学び吸収したいものです。
私が相手から学ぶときはやり方を学ぶのではなく、考え方そのものを学ぶようにしています。
前回もお話ししましたが、私はマクロビオティック(玄米菜食中心の食事)の料理を習っています。そこには、健康的な食事や生活を実践している先生、つまり私のメンターとなる方がたくさんいます。
もちろん、野菜を使った料理法などの「やり方」も学んでいるのですが、私は料理をしながら、料理の先生の「考え方=価値観」に触れるようにしています。
例えば、お肉でハンバーグを作るよりも、レンコンをすりおろし、玉ねぎと合わせて、のように野菜だけでハンバーグを作るのは手がかかります。
習い始めた頃、私は献立を考えることやマクロビの料理を作ることは時間がかかって大変だなと思っておりました。
そこで先生に「料理が面倒だな、作りたくないな、と思うことはありませんか?」
と質問したのです。
すると先生は
「料理をすること自体が気分転換になっているから、苦ではないかな」
「料理は瞑想に近いよね。集中できる」
とお答えになりました。
この時私は「さすが、料理の先生になる人は違う。私は料理を気分転換と思って楽しむのはとても無理だ」と思っていました。でも、この「料理は気分転換になる」「料理は瞑想」という考え方だけは大切に覚えています。

それから「レンコンをすりおろすのは面倒だな」と思いたくなった時も、「これで気分転換できるかもしれない」と思い直してやるようにしました。
すると、仕事で忙しく思考がグルグルしてしまう時も、家で料理をするとリセットされる経験を味わったのです。
料理方法を学んでいくうちに、簡単に調理できる方法も身につけていったとも言えますが、メンターの考え方や視点で料理に取り組むことで、料理を楽しめるようになったのです。
ノウハウを学ぶのではなく、メンターの「視点」を手に入れることが大切
では、なぜ私が「やり方」でなく「考え方=価値観」を大切にしているかというと、これはNLP心理学の「ニューロ・ロジカルレベル」といわれる意識階層の仕組みを知っているからです。
※「ニューロ・ロジカルレベル」とは、人間の意識を階層化したものであり、NLPの主要な開発者といわれるロバート・ディルツ氏が体系化した。

料理教室の先生を「ニューロ・ロジカルレベル」に当てはめると下記のようになります。
自己認識「私は料理が得意な人である」
信念・価値観「料理は瞑想であり、気分転換だ」
能力「味付け、調理など料理上手な能力を発揮する」
行動「進んで料理をする」
環境「料理教室の講師として、多くの生徒さんに料理の素晴らしさを教えている」
料理が得意な人である「私のメンター」が大切にしている価値観は、「料理は瞑想であり、気分転換だ」です。だからこそ、美味しい料理をつくるという能力を発揮し、長時間料理するという行動も苦ではなくやり遂げることができ、料理教室まで開催できるのです。
「ニューロ・ロジカルレベル」では、上位概念は下位概念に影響を与えると考えます。つまり、考え方が行動に影響を与えるのです。
だから私は、料理の先生に、料理に対する「考え方=価値観」を聞いたのです。
行動レベルで料理をすることだけを学んだり、能力レベルで味付けや調理法の能力を上げることだけを学んでも、料理を心から楽しんで上達することは難しいと思いました。
メンターの「考え方=価値観」に触れるということは、メンターの視点を手に入れるということなのです。
あなたもメンターに出会ったら、やり方だけでなく「考え方=価値観」に触れるようにしてみてくださいね。
きっと視野が広がり、能力もアップし、楽しんでその分野に取り組めるはずです。

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資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら
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