
絶望こそ、人生の新たな扉を開けてくれる
~自分をアップデートする大チャンス!
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
絶望の解決策「すべてを受け入れる」は、誰もが一度は経験があること
前回、絶望はエゴと共存し、愛が生きている時、人は絶望することができないとお伝えしました。
エゴで利己的に「私は〇〇でなければならない」という“ねばならない”思考になると、思い通りにならなかった時に私たちは絶望します。しかも、“ねばならない”思考で求める結果はかなり限定的だったり、自分の実力や環境以上のものを求めることも珍しくないため、叶いにくいことが多いのです。
逆に、結果を全て受け入れるとどうなるでしょう。「起こることは全て必然。ベストなタイミングで起こっている」と考えるなら、絶望することはできなくなります。
これはつまり、全ての出来事に争わず、受け入れていく考え方です。悟りにも近い考え方だから、とても自分には無理だと思われたかもしれません。
でも、自分の意識(顕在意識)のレベルでは、嫌な出来事、不幸な出来事だと思っていても、潜在意識のレベルではそれが必要だと感じていることもあるのです。
例えば、
「大病をしたことをきっかけに健康に対する意識が向上し、その後、とても健康的な生活を送るようになった」
「事業で大きな失敗をして無一文になってはじめて、お金だけが幸せをつくるものではないと知った」
「離婚したからこそ、新たなパートナーと巡り合った」
など、今までの考え方が一変するような出来事は、誰にでも起こるのではないでしょうか。

あなたがもっとあなたらしい人生を送れるように、次のステージに進むために、自分では不幸とさえ思える出来事が起き、今までの人生が強制終了し、新たな人生のスタートをきることができるというわけです。
そして私たちは、そんな大きな出来事が起こらなければ、自分の生き方を変えようと思わないこともあるのです。
どこにも正解がないことに気付けば、どんな結果も受け入れる覚悟ができる
知人がSNSに「絶望はエゴが一つ死ぬ時だ」と書き込んでいました。私は、絶望とはエゴと共存し、「こうでなくては私は不幸である」と出来事の結果が受け入れられない時、絶望すると考えていたので、その書き込みの意味を自分なりに考えてみました。そして、私が出した結論は次の通りです。
絶望するということは、精神的エネルギーが限界までやせ細り、もう打つ手がないというお手上げ状態に陥ることです。すると自分の「どうしてもこうしたい」「こんな結果にならなくちゃイヤ」というエゴを手放すしかなくなります。諦めにも近いその状態こそ、エゴを手放す過程であり、それがエゴが死ぬことなのではないかと思いました。
私は癌(がん)になった時、手術も治療も怖いものでした。「自分の肉体の一部が大きく欠損すること」「自分の体が薬の副作用でどうなってしまうかわからない」「それにより、日常生活や仕事はどうなるのか?」「迷惑をかけてしまう人もでてきてしまうのでは?」と、いろいろと考えてしまい、八方塞がりな思いを感じていました。
でも、癌は進行する病気です。治療法を選択しなければなりません。そして、その選択いかんによっては、より自分の寿命を縮めることもあり得るのです。

選択を間違えると、自分の命をもってその代償を払わなくてはいけません。いろいろと悩みました。でも、どこにも正解がないことにも気づいていました。
そして、最後は天に委ねるように、「どんな結果になってもしょうがない」と今起こっている出来事、これから起こるかもしれない出来事を全部、受け入れて「なるようにしかならない」と覚悟を決めました。そして、失ったものはたくさんあったけれど、私は新たな価値観を手に入れ、次のステージの扉を明けたのです。
癌と引き換えに得たものは数知れない
今までは、「人に迷惑をかけてはいけない」と必死にやってきましたが、癌になりできないことが増えたので、その考えを手放し、人にお願いすることが増えました。
すると、他者のありがたみを深く感じることが増えました。そして、相手に仕事などをお願いすることで、相手も能力を発揮することができ感謝されることも増えました。
また、カウンセラーやコーチという仕事柄、いろいろな経験をしているからこそ、クライアントに寄り添える側面があります。病気になった人、闘病しながら仕事をどう続けるのかなど、大病になったからこそ遭遇する悩みに寄り添え、クライアントからも短期間で信頼関係を築けるということが何度も起こりました。

絶望は希望の始まりだと拙著『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(明日香出版社)にも書かせていただきました。
人は絶望した時、今までの古い考え、古い自分、強く握りしめていたエゴを手放し、新たな扉を開くのです。

著書『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(明日香出版社)は4万9千部を超え、現在も重版中。「今、読むべき本」ランキング1位を総ナメにした話題作の続編として、待望の2冊目『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(明日香出版社)が出版された。この新刊は発売前から重版がかかる等、今、注目のベストセラー作家である。複数ジャンルの心理学をベースとした独自の手法を持ち、婚活から就活、人間関係まで、語れないテーマはないと誇れるほどの活動幅を持つ。企業・大学・公共機関での登壇や個人カウンセリングは予約が取りにくい状況である。
資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら
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