何気ない日常が失われる時、人は「依存」へと暴走する。

[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]

他人を自分に“意図的に”依存させる輩が存在する

「依存」と聞いて、何が思い浮かぶでしょうか? アルコール依存、ギャンブル依存、買物依存、過食症(食べ物に依存)など、本人が、依存するものがないと不安になってしまうものをイメージする人も多いのではないでしょうか?

例えばアルコール依存は、アルコールを飲むと脳が「快」と感じるドーパミンが出ます。それを日常的に摂取していると、脳が今までの量では物足りないと判断し、ドーパミン不足を感じ、より大量のアルコールを求め、摂取し、さらにアルコール依存が進むという負のスパイラル状態になります。アルコールを体内に入れることによって、快感を得ようとする病気です。

この依存というのは、1人の人間の中だけで関係することばかりではありません。実は世の中には、他人を自分に依存させることによって、他人をコントロールしようとする悪い輩(やから)がいます。

例えば
・恋愛なら、相手が自分から離れられなくなる
・ビジネスなら、その商品を相手が買い続けるので、儲かる
・人間関係なら、依存してくる相手から自分が必要な人間であると思われて、自分の存在意義を見出せる

などなど、本人が意識している、または無意識に行っているにしても、こんなことはよくあることかもしれません。

しかし本質的なところでは、誰も幸せになれません。「依存=執着」では、本来、人が抱く幸福感や人間関係の中で感じる信頼感を感じられないからです。

しかし、この依存を巧みに操る人たちが存在するのも確かです。

悪用厳禁! 人を依存へと駆り立てる3つのステップを公開

世の中には別れさせ屋という職業があります。例えば奥さんから依頼を受けて、不倫関係を続ける人同士の間に割り込んで、別れさせるようなお仕事です。ある時、その別れさせ屋の方がインタビューを受けている番組がありました。そこでその方が話していたのは、

「ターゲットになる相手にまずは接触し、小まめに連絡し、優しく親切に振る舞い、好意を伝えていく。ターゲットからこちらに連絡がくるようになったら、一週間ほど全く連絡がとれないようにして、相手を不安にさせる。そして、親が急病で連絡できなかったなどといって、しばらくして連絡をし、また優しくする。するとターゲットはこの人がいなくなると困るという不安に掻き立てられ、依存するようになる」

というもの。

これはよく恋愛の心理テクニックなども紹介されている、相手を依存させる手法です。一般化してまとめると、手順は次のようになります。

①相手に親切にするなど、日常的に相手が心地よい(快)の状態を生み出す
②相手を不安にさせる要素を出す(不快)
③さらに相手が心地よい(快)の状態を与える

日常的に相手がいて心地よい状態が当たり前になると、急に失うのが怖くなるのが人間です。

潜在意識は、現状維持を好む傾向があります。例えば仕事でも休日でも立ち寄る所は、ルーティンになっていることも多いですよね?

そのようになっているのは、潜在意識が1日でも長くあなたの生命を維持するのを最大の目的としているから。昨日までのあなたでなんとか生き延びてきたのだから、潜在意識は、今日も同じように現状を維持するのが正しいと判断するメカニズムを働かせるのです。

だから、作為的に自分がいて心地いい状態を相手に日常的に提供することで、それを失うリスクを時折感じさせながら依存させるというのが、この手のカラクリです。

他にも様々な依存が巷には溢れています。詳しくは次回のお楽しみ…。


著書『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(明日香出版社)は4万9千部を超え、現在も重版中。「今、読むべき本」ランキング1位を総ナメにした話題作の続編として、待望の2冊目『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(明日香出版社)が出版された。この新刊は発売前から重版がかかる等、今、注目のベストセラー作家である。複数ジャンルの心理学をベースとした独自の手法を持ち、婚活から就活、人間関係まで、語れないテーマはないと誇れるほどの活動幅を持つ。企業・大学・公共機関での登壇や個人カウンセリングは予約が取りにくい状況である。

資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら

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