
かかわると不幸になる人、存在します。しかも第一印象がいいので見破りにくい
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
自分だけよければ、あとはどうでもいい人
あなたを不幸にする、関わってはいけない人とはどういう人でしょうか? ずばり、「歪んだ自己愛を持っている人」です。
「自己愛性パーソナリティ障害」という言葉を聞いたことがありますか? 自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分で自分を愛することができません。他人に承認されることでのみ、自分の価値を見出そうとします。つまり、自尊心に問題を抱えている状態です。
このようなタイプの人は、自分が認められることが全てで、他の人はどうでもいいという価値観まで持ってしまっています。
そう聞くと、随分わがままで、嫌な奴というイメージが湧くかもしれません。でも、意外とそういう人は最初、魅力的に見えることも多いのです。
それはなぜか? 自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分自身には価値がないということを認めるのが死ぬほど辛くもあるので、価値を他人の承認で埋めることで価値を見出そうとします。そこで、下記のような努力をします。
・他人から認められたいので、勉強や仕事を頑張る
・口がうまく、いつも自信満々に話をする
・上司や自分に得がありそうな人に必要以上に気を使う。礼儀正しい人として振る舞う
・他人から褒められたいので見た目(メイク、ファッション、スタイル)に気を遣う

つまり、他人の称賛がほしいので、見た目から態度まで好印象を得るためのセルフプロデュースが上手なのです。だから第一印象は、こざっぱりした礼儀正しいという印象を受けます。
一緒にいたくない人トップクラス
しかしこういう人は、距離が近づくと危険です。
まず、仕事なら、歪んだ自己愛を持つ人は、自分と違う意見、アイディア、提案を誰かがした場合、「私の意見が気に入らないですって? それって私が気に入らないってことよね。あなたは敵!」という感じで、他人の意見を受け入れることができません。
人間関係が常に上下関係になってしまって、常に自分が正しいと思っています。それゆえ、「私が間違えるはずがない」「誰かの意見を受け入れるというのは、自分の負け」と思ってしまうのです。

とにかく、自分が正しく、自分が価値ある人間であるということを証明すること以外興味がありません。だから常に自分を承認してくれる人、または、YESマン以外は自分の周りに置いておく必要がないのです。
ありのままの自分を愛せないのは、親からの育てられ方に原因があった
では、この異常な自己愛はどのようにして生まれたのでしょうか? 親などの養育者との関係の中で、歪んだ自己愛を身につけてしまったケースがほとんどです。
親からは「いい子の自分」しか認めてもらえなかったことが原因で、例えば次のような事例が挙げられます。
・弟や妹の面倒をしっかりみるいい子の自分しか褒めてもらえなかった
・わがままを言わないいい子の自分しか愛してもらえなかった
・成績がよくないと褒めてもらえなかった
・親の面倒をみたり、期待に答えないとひどい目にあった
こんな風に、自分が成長する過程で、「ダメな自分では愛されない」「いい子の自分でなければ愛されず、生きていく価値がない」と思ってしまうのです。

勉強や仕事、礼儀や見た目など他者から評価される、できる自分しか認めることができない。ダメな自分、ありのままの自分ではOKできないのです。
ではなぜ、この幼児期の体験が大人になってからの人間関係に影響をあたえるのかは、次回暴いていきます。

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資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら
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