
足の裏で大地にキスをしてみませんか? 初心者向けながら効果絶大な「歩く瞑想」
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
「どこにも行かなくていい」は絶大な力を持つ言葉
前回は、マインドフルネスについて、私が富士山のリトリートで体験したお話をしました。
「5日間無言を貫く生活が、私に教えてくれたこと」
「リトリート」とは、本来の自分に戻るための講座のようなものです。
今回は、日常生活で誰もが実践しやすいマインドフルネスについて紹介します。
私が富士山のリトリートで一番感動したのは「歩く瞑想」。リトリートには、フランスから僧侶(ブラザー・シスターと呼ばれる僧侶たち)を招いていました。

例えば、歩いている最中に彼らに話しかけると、彼らは必ず立ち止まって話をします。話しながら歩くということは、「今、ここに」であるマインドフルでないためしないのです。
リトリートで行った歩く瞑想では、ガイド付き瞑想というのもあったのですが、「着いた、着いた。もうどこへも行く必要はない。」というガイドの声を聞きながら、ただ黙って、足の裏の感覚を感じながら歩きました。
私たちは、いつもどこかへ行くために急いで歩いているのではないでしょうか。そんな中で「どこにも行かなくていい」というのは、私にとっては大きな安らぎを与えてくれたのです。
そんな歩く瞑想は、じっとしているのが苦手な人でもやりやすいのではないでしょうか。
「考え続ける」が、必ずしもいいとは限らない
「歩く瞑想」の私なりのポイントをご紹介します。
・ゆっくり歩く
・呼吸を意識しながら歩く
・足の裏が大地に触れているのに気づく
・雑念が湧いてきたら、できるだけ足の裏や呼吸に意識を向け、考えることを続けない
歩く瞑想を「足の裏で、大地にキスするように歩く」と表現したシスターがいました。それぐらい丁寧に、ゆっくり、おだやかな気持ちで歩くのがポイントです。最初は、ほんの短い時間で構いません。
どこかへ行くために歩くのではなく、ただ歩くために歩く。
足の裏を感じる、呼吸を感じるというのは、結局、身体を感じることです。

嫌な気持ち、不安、怒り…。いずれも実際に目の前にする相手や実際の出来事ではなく、存在しない頭の中の相手や出来事と闘って生まれてきてしまうもの。こんなもののせいで、エネルギーを必要以上に消耗しているのが私たちなのです。これでは、本当に費やすべき、大切なことにエネルギーを割くことができません。
そして、「今、ここ」という瞬間を逃してしまいます。
花は一年中、どこかで咲いています。
季節が変われば、外の空気も香りも変わります。
美味しい食べ物も、考えごとをしながらでは、半分も味わうことができません。
大切な人の心も笑顔も、半分も感じとることができていないのです。
つまり私たちは、思考を働かせすぎで、大切な「今、ここ」を逃しています。
椅子に座りながら歩こうとする人なんて、いませんよね?
確かに思考・考えることは人生において役に立ちます。
とはいっても、椅子に座っている間も足を動かし続けるのがおかしいことは、誰にでもわかるはずです。

しかし、思考についてはそれをやりがち。いつでも考え続けているのでは、幸せを感じる瞬間を逃してしまうのです。
だからまず、大地を感じ、足の裏で大地にキスをしてみませんか?
ゆっくりと穏やかに。最初は1分だっていいのです。
マインドフルネスの世界に少しふれるだけで、穏やかさを感じることができるはずです。

著書『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(明日香出版社)は4万9千部を超え、現在も重版中。「今、読むべき本」ランキング1位を総ナメにした話題作の続編として、待望の2冊目『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(明日香出版社)が出版された。この新刊は発売前から重版がかかる等、今、注目のベストセラー作家である。複数ジャンルの心理学をベースとした独自の手法を持ち、婚活から就活、人間関係まで、語れないテーマはないと誇れるほどの活動幅を持つ。企業・大学・公共機関での登壇や個人カウンセリングは予約が取りにくい状況である。
資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら
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