
パワハラやモラハラ、社内いじめも、バウンダリーオーバーが原因の可能性大
[ 人生を好転させる潜在意識の活用法 ]
今回の記事は「境界線=バウンダリー」についてお伝えする3回目です。
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恋愛からハラスメントまで、全ての人間関係は「境界線=バウンダリー」が決める…
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あなたの恋が実らないのは「心の線引き」を間違えたから…。放任主義の大罪とは?
職場内の劣悪な人間関係までも関係している
私たちには、自分と他人を区別する目に見えない「境界線=バウンダリー」が存在します。その境界線が曖昧になってしまうと、人間関係にトラブルを起こします。
先回までは、境界線=バウンダリーは幼児期の親子関係で構築され、それが大人になってから他人にも反映され、恋愛などにも影響を与えることについてお伝えしました。
今回は、職場の人間関係にも境界線=バウンダリーが影響することについてお伝えします。自分と他人の間にある境界線=バウンダリーに侵入をし、相手の心の領域に踏み込んでしまうことを心理学ではバウンダリーオーバーといいい、下記のような人であるとお伝えしてきました。
●バウンダリーオーバーしてしまう人
・おせっかいを焼く
・過保護、過干渉
・他者の問題に首を突っ込む
・求められていないのにアドバイスしたがる
・子供や部下を支配下に置きたがる
・自分の価値観を相手に押し付ける
・ハラスメントをしてしまう
攻撃的な社員の行動例。全部実際にあった話です
Cさんは、職場のモンスター社員と化しています。上司であろうと、Cさんに何かお願いしたり、仕事のやり方を変えてもらおうとするのは至難の技です。
Cさんは、職場の人が自分の席よりかなり遠いところで話していても、必ず聞き耳を立てています。職場の全ての情報を握っておきたいのです。
なぜなら、相手の行動を把握していなければ不安が湧いてくるし、情報を握ることで周りをコントロールしたいという欲求があるから。
誰かが話し始めると仕事の手は止まり、何かあれば首を突っ込んでいきます。表立って口を出せないときは、影で「あんなやり方はありえない」と批判を繰り返します。
また、相手が自分の思い通りにならなければ、相手が挨拶しても無視をしたりなど、嫌がらせをします。職場の人たちのSNSなども密かに必ずチェックします。
以前、Cさんに目をつけられた同僚は、コロナウィルスの流行前にもかかわらず、机についたてを設置され、Cさんに完全に無視されました。同僚はうつ病を発症し、退社していきました。

食事に誘うのは、仲がいいからではない
これもバウンダリーオーバーです。境界線を超えて相手の領域に侵入し、相手をコントロールするからです。
実はCさん、以前の職場でこの性格が
そして、自分と同じ部署に配属された新人とは必ずお昼時間を同じにして、共に食事をします。

でも、親しくなりたいからではありません。同じ仕事をする人に嫌われて、その人が他部署の人に自分の悪口などを言わないように監視するのが目的です。相手から攻撃を受けるのではないかと不安なのです。
このように、バウンダリーオーバーを起こす人は、不安から相手をコントロールしようとするタイプが多いのも特徴です。
こんなモンスター社員から目をつけられたらたまったものではありません。しかし、このようなタイプから監視され、バウンダリーオーバーされやすいタイプも存在します。
次回は、モンスター社員から目をつけられやすい、パワハラなどを受けやすいタイプについてご紹介します。

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資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら
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