
心地いいものに近づき、心地悪いものを避けるだけで人生目標は精度が上がる
[ 気遣いこそ現代最強のサバイバル術である ]
ココ・シャネルに学ぶ生き方とは?
年収や人生さえ左右する目標設定の重要性について、先回の記事でご紹介しました。
そこで今回は、目標“設定”の方法についてご説明します。
現代人は、やりたいことも、やらなくてはいけないことも多すぎるのが悩みの種。
実は大切なのは、何をやらないか決めること。
そして、本当に叶えたい夢だけに注力して目標を設定することが重要です。
例えば過去を振り返る、年末なら今年を振り返ります。
そして今後(来年など)の目標設定をするとき、手放すべきものを明らかにすることが、やりたいことを明確にします。
拙書『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(かんき出版)の中でも紹介しましたが、自分らしく生きる時、人は本来の実力が発揮でき、自分に本当に必要な仲間と出会うことができます。
自分の個性・生き方を貫き、成功をおさめた女性といえばココ・シャネルではないでしょうか。
彼女はいつも「私はモードではなく、スタイルを作っている」と言っていました。

YESの軸とNOの軸に当てはまるものをノートに書き出す
では、どうすれば自分らしさを発見できるのでしょうか。
コーチングでは、「自分らしく生きるために、何にNOと言って何にYESと言うか」を考えるワークをします。
例えばシャネルなら、コルセットなどの自分の体を締め付けるものに「NO」、ジャージのように動きやすいものをファッションに取り入れることに「YES」と言いました。

皆さんも、身につけるもの、付き合う人、行動、考え方など全てにおいて自分らしく生きるために取り入れるものにはYES、そうでないものにはNOで振り分けてみるのです。
ノートに書いてみると、自分軸がいっそう見えてくるのでおすすめです。
例えば次のようにYESとNOを設定して、そこに何が当てはまるかを書き出していきます。
【YESの軸】
・自分のワクワクするものに挑戦する
・ゆっくりとくつろぐ時間を持つ
・創造的な仕事をする
・分かり合える仲間に囲まれる
・自然に触れる生活をする
【NOの軸】
・いやいやしなければいけない作業をする(一部だけでも人にお願いできないか検討する)
・予定を詰め込み過ぎて、パンパンにする(疲れないように計画する)
・単純作業をする(断るか他者にお願いする)
・気が進まない誘いに乗る(気が進まない時は断る)
「自分らしさ=心地よさ」でもあるので、何が心地よく、何がそうではないのかを明確にすると本当の自分らしさがわかり、自分らしくいられるために手放すべきものと、やりたいことが見えてきます。そして、やらないことを明確にします。
すると、目標にしたいものも明確になってきます。
脳は拒むことも実現しようと頑張る性質を持つ
目標が決まったら、次に大切なのは「仕事で失敗しないように」「お金に困らないように」「パートナーと喧嘩しないように」など“否定語”を使わないことです。
なぜか?
ちょっと実験してみましょう。
「目を閉じて、絶対にペンギンをイメージしないでください」
どうですか? あの白と黒の、氷の上にいる可愛らしいペンギンが、どうしても頭に浮かびますよね?

脳は否定語を理解できないのです。
しかも、「失敗しないように」というと、過去に失敗したことがむしろイメージされやすくなります。さらに困ったことに、脳はいったんイメージしたものを実現しようとする性質があるのです。
だから、「失敗しないように」という否定語を使った避けたい状態ではなく、「うまくできるように」と“肯定語”で望む状態をイメージできるように、ゴール設定をすることが大切です。そうすれば、今度こそ希望する人生を引き寄せることができるのです。
次回は、目標を“達成する”方法についてお伝えします!

著書『なぜか好かれる人がやっている100の習慣』(明日香出版社)は4万9千部を超え、現在も重版中。「今、読むべき本」ランキング1位を総ナメにした話題作の続編として、待望の2冊目『なぜかうまくいく人の気遣い 100の習慣』(明日香出版社)が出版された。この新刊は発売前から重版がかかる等、今、注目のベストセラー作家である。複数ジャンルの心理学をベースとした独自の手法を持ち、婚活から就活、人間関係まで、語れないテーマはないと誇れるほどの活動幅を持つ。企業・大学・公共機関での登壇や個人カウンセリングは予約が取りにくい状況である。
資格・専門分野
国家資格 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、色彩検定1級カラーセラピストパーソナルカラーアナリスト、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー日本交流分析協会認定インストラクター、協会認定骨格診断ファッションアナリスト。藤本梨恵子さんの紹介ページは→こちら
今まで、なんとなく生きづらい、、、と感じていた時は、もしかしたら
「こうならないといいなぁ」と念じていたのかもしれません。
来年は「こうなるとイイなぁ✨」を心がけていこうと思いました☺️