
流れぬ風はただの空気
[ 加賀優作のおきらくごくらく ]
デジタルデンをご覧のみなさま、ごきげんよう!
加賀優作です。
6月も半分が過ぎようとしていますが、雨、ちゃんと降ってます!?前半はしっかり降ってましたけれども、最近は30℃超えの夏日が多いような。
こういう年の冬は寒くなるんだよなあ(北国出身)。
前回は皆既月蝕について熱く語ってしまいましたが、今回はただいま真っ最中の水星逆行について説明します。ここのところ占い界隈で頻繁にピックアップされている天体現象ですが、中にはなにやら恐ろしい文面がちらほら……
「占い師が人様を不安にさせてどうするんじゃー!」という咆哮はグッと堪えて、参りましょう。
水星逆行とはなんなのか。
これね、1年に3~4回は必ず起きる現象なんです。珍しいものではありません。なので、恐れるよりも乗りこなして、楽しんでしまいましょう(笑)。
水星だけで成り立つ占いがあるなら話は変わってきますが、占星術では、月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星(なんならキロン・セレス・ジュノーなどの小惑星も)全部あげたら文字数かせぎだろ!と怒られそうなくらい、たくさんの星(または感受点)がなにかを示してくれます。私たち自身が知りたいことも、できれば知りたくないことも。
惑星の逆行がなぜ起こるのかというと、前回の記事で説明した公転周期。これが惑星によって異なるためです。太陽に近い惑星ほど、公転周期は短くなります。
地球は約365日で太陽を1周し、水星は約88日。ざっくり計算ですが、地球の3ヶ月が水星の1年ということになります。
逆行が起こる回数と似ていますね。
今回は5月30日に始まり、6月23日まで逆行します。次は9月27日から10月19日まで、天秤座で。
これで2021年の水星逆行はおしまい。風の時代とかアクエリアンエイジという言葉がありますけれども、今年の水星逆行は奇しくも水瓶座・双子座・天秤座、すべて風の星座で起こります。
惑星が逆行すると、その惑星が示す象徴が強調されたり、もたつきを感じたり、見直しや再検討を促されると云われています。
水星は情報伝達や思考、言葉、移動、学習などを司りますから、目的もなく決めてしまったことに対して「なにがしたかったんだっけ?」というふとした疑問が湧いたり、感情を抑えすぎて理詰めに寄ってしまったり、予期せぬ災難より、改善点の提示が起こりやすくなります。
例えば、災難だ、不運だと感じるのはあくまで主観であって、『俯瞰で見たら、ちょっぴり大掛かりなデトックスでした』というケースを何例も見ました。ただ、急かされているような感じは常にあるので、自分のリズムを大切にしたい方は、本気モードとリラックス状態の切り替えを意識的にしてみると、必要な急ピッチと不要な焦りの整理がしやすくなると思います。

2021/06/14〜2021/06/20
このあたりはちょっと賑やかな雰囲気ですね。
人間関係において、サプライズ的なきっかけが起きそうな配置です。恋愛ハンターさんは刃を研いでおきましょう(笑)。
ただし、次へ向かって頑張ろうとしている太陽に海王星がスクエア(90°)という角度をとり「こっちへおいでラクだよ」と誘惑してきますが、この誘惑にだまされた先は、全然ラクじゃないです(経験者)! 心はキラキラ、理性はどっしりと持ちましょう。
そして15日には土星と天王星もスクエアとなり、バチバチします。「やりたいこと」より「やらなきゃいけないこと」に注目がいくので、鉄壁の防御より、柳のような柔軟性がしっくりくる時期です。
IT、文筆、金融に関連するお仕事の方は、いつもより一手間入念に事を進めてみましょう。
火星と冥王星のオポジション(180°)という真向かいの配置もゆるやかにはなりましたが、まだまだ睨みを効かせてきているので「もう、どうすればいいわけ!?」な状態はもうすこし続くかな、といった感じです。
急いては事を仕損じる、とはこういう時期にぴったりなことわざで、できうることからひとつずつ片付けていきましょう。
儚く移ろう季節のなかで心に波が打つように、みなさんひとりひとりの運気も常に変化しています。ここではそんな運気の流れを、西洋占星術やタロットカードを用いて、毎週お知らせしていきます。私の言葉が、頭で分かるだけじゃなく肌で感じるなにかのヒントになりますように。
前回の記事「公転周期」の詳細説明はこちらから!
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