
強がりはさみしさの別の呼び名
[ 星を紐解くストーリーテラー ]
オリンピックが無事に閉幕しましたね。オトナや偉い人たちは相変わらずドタバタしているようですが、本来の主役はアスリート。彼らの努力が輝きを放つさまは、ネットの片隅にいる私から見てもまばゆいものがありました。
24日からはパラリンピックが始まります。近年の義体製作技術やフォローアップの素材は、よりアスリートの負担を減らしパフォーマンスを上げるものへとめざましく発展していて、大会ごとに新鮮な驚きを覚えます。パラリンピックも無事に閉幕まで駆け抜けていくことを祈るばかりです。
そんなわけで、かがすこーぷ今回もいってみましょう。
2021/08/17〜2021/08/30
かがすこーぷでは、「その期間ごとの基本的な運気」を解説しています。
あなたが生まれたときの星座がなんであれ、私たちがいま生きている世界の星の配置は、日々、刻々と移り変わっています。
例えば、あなたが毎年迎えるお誕生日は、星占いの世界では、太陽が1年かけてぐるっと1周して、生まれたときの星座に戻ってくることを指します。
他の星も同じように巡っています。運気は常に、変動しているのです。
その流れを紐解くことで、運気を取り込み、日常を乗りこなしていきましょう。

この期間に際立っている配置は、
・17日、金星が天秤座に入座
・20日、太陽と木星のオポジション、水星と火星のコンジャンクション、天王星の逆行開始、水星と天王星のトライン
・22日、魚座で満月、火星と天王星のトライン
・23日、太陽が乙女座へ入座、金星と土星のトライン
・25日、水星と海王星のオポジション
金星が天秤座へ入座
17日に、金星が「オウンサイン(本来の居場所)」である天秤座に入り、活き活きと輝きます。もうひとつのオウンサインである牡牛座との違いを見ていくと、同じ金星の影響であってもまるで違う面白さがあります。
たとえば、物質的な要素が強まる地の星座、牡牛座では物事は自分軸で動きますが、風の星座の天秤座では他人軸へと大きく変わり、他者との調和があってはじめて自分がある、という解釈になります。公平さや洗練、バランスを重んじる側面が強調されるのです。
太陽と木星のオポジション、水星と火星のコンジャンクション、天王星の逆行開始、水星と天王星のトライン
20日、21日にはかなり劇的な動きが目立ちます。太陽と木星の結びつきは個としての正しさへの渇望となって顕れ、逆行を始めた天王星がコンジャンクション(合体)し、お互いの働きを強めた水星の理屈っぽさと火星の衝動性を焚き付けるでしょう。満月を境にハッキリと大きな変化を予感させる配置です。今までの意見や方法を変えるのか、それとも変えないのか。何かを選ばざるを得ない分岐点に立つ人が多くなりそうです。

魚座で満月、火星と天王星のトライン
分岐点を越えた22日には、8日の新月で選び取ったものがなんらかの形でいったんまとまる気配です。火星と天王星のトラインもあるので、ハイリスク・ハイリターンな選択ほど明確に提示されるでしょう。ここで重要なのは、健康や有限なものをわざわざ犠牲にせよということではなく、なにかを成し遂げるにはそれ相応の覚悟が必要である、という暗示への着眼です。9月7日の乙女座での新月までに、その選択はさらに輪郭がはっきりしてくるでしょう。
太陽が乙女座へ入座、金星と土星のトライン
慌ただしかった獅子座シーズンを一瞥して、いよいよ乙女座のターンです。乙女座生まれのかた、お誕生シーズンおめでとうございます。ワクワクや娯楽との向き合い方を考えさせるような金星と土星のトラインが同時にありますから、手放しに豪遊!とはいかないと思いますが、8月半ばのやぶれかぶれ感はかなり薄らいでくることでしょう。自分のことで精一杯の局面から、自分の力を誰かのために試してみるフェーズへの下準備です。
水星と海王星のオポジション
理性(水星)と感情(海王星)の向かい合わせなので、どちらをとるかの両天秤となりやすい配置ですが、必ずしも一方だけを選ばなければならないということではありません。
もやもやとした感情を上手く言語化したり、言葉では言い表せない気持ちを別の表現で伝えたり、そういった「うちはうち、よそはよそ」という垣根を越えていける配置です。ソーシャルメディアでの自己発信はシニカルに偏りやすいので、好感度を意識するとよいでしょう。
この二週間の動向
他人との関わり、自身の御し方、人生の選択など、矢継ぎ早に訪れるハードルの高さに心細さすら感じる獅子座のラストウィーク。孤独な戦いに勝つも負けるも自分次第ならば、強がりもまたひとつの武器ではあるでしょう。
ここを抜ければ、もうひとつ大きくなった自分に出会える局面で、果たしてあなたは何を選ぶのでしょうか。
戦場の先にある乙女座のファーストウィーク。相変わらず思考を要求されてはいますが緊迫感は薄れ、次のフェーズが見えてきます。すべての結果は過去の自分が積み上げたもの。できることなら後悔なきよう、しっかりと歩きたい配置の星々です。
アスペクトってなんだあ?!〜スクエア編〜
星読みの際にさらっと出している専門用語たち、これらに触れて参ります。
占星術上の星々は、それぞれのリズムでぐるぐると12星座を巡っていくなかで、他の星と特定の角度で結びつくことがあります。これをアスペクトと呼び、特別な意味を持つとされています。
今回はある意味、賛否両論な配置のスクエア。
ホロスコープ上でふたつの星が90°に位置するとき、その星がスクエアになると表現します。「すくえあ」とそのまんま読む人が多いですね。90°(きゅうじゅうど)と言う人もいますし、古くは矩(く)と呼んだりもしました。
12星座を活動宮・不動宮・柔軟宮の3区分にわけたときに、同じ区分の星座同士で成立するアスペクトで、古典では苦難や悪運を表すとされています。現代でも、星座の持つ性質が激しくぶつかり合うということから、葛藤や矛盾を生じやすいアスペクトだと言われています。
これを吉凶どう捉えるか、占星術師のあいだでも解釈の幅が広い配置です。
私は良い悪いというよりも、どう活かすかを軸にして考えるようにしています。スクエアはいろいろな意味で「その人の味」になるので、自分らしさや個としての価値が重要視される今の時代は、特に注目して使っていきたいアスペクトであると言えるでしょう。
儚く移ろう季節のなかで心に波が打つように、みなさんひとりひとりの運気も常に変化しています。ここではそんな運気の流れを、西洋占星術やタロットカードを用いて、毎週お知らせしていきます。私の言葉が、頭で分かるだけじゃなく肌で感じるなにかのヒントになりますように。
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