
【9月前半の運勢】我慢とワクワクは紙一重
[ 星を紐解くストーリーテラー ]
穏やかでないニュースが続きますが、こんなときこそ人間の心根が顕れるものですね。耐え忍ぶ人、暴走しちゃう人、輝きを取り入れる人、影に身を潜める人。
私はといえば、GPSの位置情報がほとんど動かないくらい自宅におりまして、最近は映画やラジオを流しながら本を読むことに夢中です。日光が苦手で部屋を完全に遮光しているので、もはやプロジェクターを導入しようかなと思って調べてみたら、種類や価格帯が幅広くて驚きました。AV機ですからある程度予想はしていたものの、こんなにもピンキリなんですね……。プロジェクターにはルーメン(Lm)という単位が頻繁に使われているということだけ学んで、そっと画面を閉じたのでした。
そんなわけで、かがすこーぷ今回もいってみましょう。
2021/08/31〜2021/09/13
かがすこーぷでは、「その期間ごとの基本的な運気」を解説しています。
あなたが生まれたときの星座がなんであれ、私たちがいま生きている世界の星の配置は、日々、刻々と移り変わっています。
例えば、あなたが毎年迎えるお誕生日は、星占いの世界では、太陽が1年かけてぐるっと1周して、生まれたときの星座に戻ってくることを指します。
他の星も同じように巡っています。運気は常に、変動しているのです。
その流れを紐解くことで、運気を取り込み、日常を乗りこなしていきましょう。

この期間に際立っている配置としては、
・9/3 火星と海王星のオポジション
・9/5 水星と土星のトライン
・9/6 金星と冥王星のスクエア
・9/7 乙女座で新月、太陽と天王星のトライン、火星と冥王星のトライン
・9/11 金星の蠍座入座
9/3 火星と海王星のオポジション
海王星の持つ広く深いエナジーが、すこし神経質気味な乙女座の火星を刺激します。鬱憤が一気に噴出しそうな配置です。これまで自分の心にブレーキをかけていた人ほど、この影響を強く受けそうです。
「まあいっか」となかなか思えず、メンタルのアップダウンが激しくなりやすいときでもあるので、適度に息抜きを。

9/5 水星と土星のトライン
風の星座である天秤座に入った水星はきりりと客観的な目線を得て、火星の暴走を食い止めてくれるでしょう。
土星とのトラインも相まって、「合理性」がくっきりと強調される配置です。ひとつの物事を着実に探究することに向いた組み合わせですが、実用主義に走り過ぎて、情緒や心の機微に目を向けなくなってしまうと、27日に控えた水星逆行で、遠回りや埋め合わせをすることになってしまうかも。
9/6 金星と冥王星のスクエア
オール・オア・ナッシングな冥王星が天秤座の金星へ、さまざまな形の誘惑をもたらします。身も蓋もない表現をしてしまうと、「欲求不満の暴走」といった配置です。3日の配置も鑑みると「不平不満の爆発」でしょうか。
しかし、この日の金星は、じつは木星ともちょっとだけトラインします。木星が絡むことによって、極端に走り過ぎることなく、自分も周囲も大切にする選択ができるでしょう。
9/7 乙女座で新月、太陽と天王星のトライン、火星と冥王星のトライン
この日は目眩くように星が動きます。まず、乙女座の新月では、8月22日に魚座の満月で明確になった自分自身や周囲を取り巻くテーマに関して、前向きな調整を計画しやすくなります。21日にはふたたび、魚座で満月になりますから、「おさらい感」がより強調されるでしょう。
新月は、月と太陽がコンジャンクション(合体)しているということでもあるので、天体同士の働きが強まっています。その状態で結びつく太陽と天王星のトラインは、より「個として成立すること」へ意識を向けさせてくれます。
「なにかに迎合すること」に囚われていた人は脱出のチャンスです。
火星と冥王星もトラインを組んでいるので、「決意ある者」に起死回生ともいえる強力な追い風を吹かせるでしょう。2021年後半戦の流れを決めるような配置で、水瓶座の時代プチ再現期間中の今、自分の流れを再構築する絶好のチャンスとなります。

9/11 金星が蠍座へ入座
天秤座で羽を伸ばしていた金星は、蠍座へ入ると少しシリアスに物事を捉えがちになります。悪いほうへ作用する場合には、相手を操ったり、精神的に深い部分を掌握する動きが目立ちますが、建設的に使うのであれば、記憶のアーカイヴを整理して、新しい価値観を構築していく作業に役立つ配置です。
金銭面だと、臨時収入や衝動買いといった極端な動きが出てきやすい期間となります。水星逆行の期間とも被るので、大きな冒険は先手を打つか、いったん寝かせるなど、メリハリをつけるほうがよいでしょう。
この期間の動向
8月に自分自身のテーマや課題に気づいた方にとっては、ややバタバタ感が目立つ配置でしたが、9月7日を境に少し風向きが変わって、「それをどうしてくれよう」という、乙女座特有の分析への探究心が疼きそうです。
単なる忙殺から、計画的なスケジューリングへ。目を背けてきた課題が姿や形を変えて、目の前に現れてくるような空気感もありますので毅然と迎え撃つ準備を。切り札は案外、正直さかも。
アスペクトってなんだあ?!〜コンジャンクション編〜
星読みの際にさらっと出している専門用語たち、これらに触れて参ります。占星術上の星々は、それぞれのリズムでぐるぐると12星座を巡っていくなかで、他の星と特定の角度で結びつくことがあります。これをアスペクトと呼び、特別な意味を持つとされています。
今回は新月の話題にも触れましたし、いってみましょう、コンジャンクション。
ホロスコープ上でふたつの星が0°に位置するとき、その星がコンジャンクションになると表現します。「こんじゃんくしょん」とそのまんま読む人が多いですね。ホロスコープ上でぴったりくっついて見えることから、古くから合(ごう)とも呼びます。

コンジャンクションする天体は、その意味が良くも悪くも強調されるといわれています。「数あるアスペクトのなかで、最も強力な結びつき」という見解もあり、実際に私も、個人や世相を占うときはじめに目に入ります。星同士がぎゅっと集まって表示されるので目立つのです。
しかし、コンジャンクションになる天体の組み合わせによっては、片方の働きを飲み込んで打ち消してしまうものもあり、吉凶を判断するよりも、他の天体の配置やアスペクトに応じて複合的に読み解いていくことが求められます。
ここだけの話ですが、私のバースチャートには、水星や海王星が絡む、まったく誤差のないコンジャンクションがあります(アスペクトは角度の誤差が少なければ少ないほど明確に作用します)。
「目に見えない力(海王星)の伝達(水星)」と捉えると、占い師という職業には、もともとかなり適性があったようです。しかし、この配置の副作用として、放っておくと意識が宇宙へ飛んでいってしまうのは、もはや仕様だと思って諦めています。遠い目をしているときは、だいたい地球にいませんので、そっと呼び戻していただけたら幸いです…(笑)。
儚く移ろう季節のなかで心に波が打つように、みなさんひとりひとりの運気も常に変化しています。ここではそんな運気の流れを、西洋占星術やタロットカードを用いて、毎週お知らせしていきます。私の言葉が、頭で分かるだけじゃなく肌で感じるなにかのヒントになりますように。
前回の記事→強がりはさみしさの別の呼び名

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