会社員は400年前からお金を搾取されている。しかしその解決策、極めて単純

[ 膨大な富裕層から学んだ、新人社員でもできる!意外に知らないお金の話 ]

はじめまして、かもと申します。私は、大手税理士法人で7年近く働いてきた経験をもとに、お金にまつわるコンサルティングを行う会社の経営者として働いています。

2022年の2月からはTwitterを始め、日々お金の発信を続けた結果、現在この記事を執筆している2022年7月時点で18,000人の方からフォローしていただけました。そして、Twitterでの発信活動をきっかけにご縁があり、本連載の執筆者として、今この記事を書かせていただいています。

今回はその第1回として、私が税理士法人勤務時代に気付いたお金にまつわる ”共通点” についてお伝えできればと思います。実は私が起業を志したのも、この ”共通点” に気付いてしまったのがきっかけだったのです。

今も昔も変わらず、令和を生きる会社員全員にとっても必ず関係するお話ですので、ぜひ最後まで読んだうえで、今のご自身の状況と見比べてみてください。

それでは、本題に入ります。
今回は、こんな順番でお話ししていきますね。

目次
お金持ちのある共通点とは?
会社員は社長から、社長は株主に搾取されている
解決先は極めてシンプル。1円でオーナーになってしまえばいい

お金持ちのある共通点とは?

具体的な内容に入る前に、そもそも私が勤務していた税理士法人とは何なのか?という点についてお話します。

この「税理士法人」ですが、簡単に言うと税理士がたくさん集まって作られた会社のことです。税理士は個人が経営する「個人事務所」と、2名以上の税理士が経営する「税理士法人」の大きく2つに別れます。

病院に例えると、個人事務所は「町の診療所」、税理士法人は「総合病院」のようなイメージです。町の診療所では内科や小児科など一つの診療科であったり、比較的軽めの治療に特化する一方で、総合病院では外科や放射線科、産婦人科など多岐に渡って対応します。大手の総合病院になると、難病を抱えている方や大怪我をした患者さんが集まってきます。

税理士も同じように、個人事務所がアパレル・飲食などの業界ごと、個人・中小企業など規模ごとに特化する一方で、税理士法人では業界、規模を問わず「何でも屋」として対応します。大手の税理士法人になると、莫大な資産を抱えている方や、とてつもない収入額のお客様が集まるのです。

私はこの「大手税理士法人」の富裕層対応チームに所属して、昼夜問わずお客様が抱える課題を解決するお仕事をしていました。お客様の中には、長者番付に名を連ねる上場会社のオーナー社長や、都内にオフィスビルを多数構える大地主、事業を当てて大儲けした起業家や、個人事業主として億単位の資産を手にした方もいます。

このような富裕層の方々と関わる中で、私はある一つの共通点に気が付きました。それは、
・いわゆる「お金持ち」と呼ばれる人の中に「会社員」は一人もいない
・そして、全員が何かしらの「オーナー」である
ということです。

大企業の役員の方であっても「会社員」である以上、この事実は変わりませんでした。

そこで、私の中である疑問が浮かびます。
・なぜこのような現象が起きてしまっているのか?
・自分の身の回りだけがこうなっているのか?
・会社員という存在が生まれたときからこうなのか?

この疑問を解決するために、私はまず「会社員」、その大元となる「会社」の原点について調査しました。すると、会社員という存在自体がもともと不遇な立場にあることを知ります。

会社員は社長から、社長は株主に搾取されている

「会社」の歴史を紐解いていくと、400年ほど前のヨーロッパに遡ります。16世紀中頃のヨーロッパの国々では、東方貿易と呼ばれるインドとの貿易が盛んになっていました。

航海が成功すれば莫大な利益が得られる一方で、船員の雇用や船の生産費など必要なコストも高く、船が遭難して投下資金が無に帰すなど非常に大きいリスクも抱えていました。また、航海で何の成果も得られなかったとしても、その都度、組織を作って解散するという手間もありました。

そこで、イギリスのエリザベス1世が、貿易の実務を担っていたオランダの会社に東インド貿易を一手に行わせる特許状を与えます。こうして生まれたのが世界初の株式会社「東インド会社」です。

この「東インド会社」を所有する権利を「株」という形にして持つことで、当時の貴族たちは儲けとリスクを山分けできるようになりました。そのおかげで東インド会社は大金をかき集められるようになり、これを元手に船長が乗組員や設備、燃料や食料を確保。航海で得た利益は、その後200年に渡り貴族たちに分配し続けます。

この仕組みが世界中に広がっていき、現代では貴族=株主、船長=社長、乗組員=会社員という形に変わっていきました。

この話の中で注目すべきポイントは
・貴族は船に乗り込んでいない
・報酬や経費以外はすべて貴族の利益
・船長の采配に委ねられている
という点です。

貴族は身銭を切ってリスクを取ってはいますが、実際に船に乗り込むわけではないため、船が遭難しても命を落とすことはありません。

一方で、乗組員は命がけでせっせと働いたにも関わらず、航海で得た成果の一部しか受け取ることしかできません。

さらに船長は、貴族により多くの金銭を支払うために、乗組員のモチベーションが下がらないギリギリのラインで給料を支払います。

このように、会社という組織体は貴族=株主のものであって、船長=社長は貴族の利益のために働きます。船長の采配によって集められた乗組員=会社員は、少ない給料でせっせと働きます。

つまり、株式会社という存在が生まれたときから、会社員は不遇な立場にいるのです。

もちろん、現代社会では会社が沈没して急に命を落とすことはありませんし、労働基準法によって雇用は(ある程度)守られています。給料も衣食住ギリギリといったことも(基本は)ないはずです。

しかし、株主に利益を還元するためにあくせく働かなければいけないのは今も変わっていません。また、自分の働きで会社が大儲けしたからといって、その取り分が手元に入ることは基本ありません。

一部はボーナスとして還元されるかもしれませんが、その殆どは株主や社長のもの。その後はまた毎月一定の給料に戻るだけとなります。

解決先は極めてシンプル。1円でオーナーになってしまえばいい

このように、会社員は株主と呼ばれる株式オーナーや、社長のようなビジネスオーナーなど、様々なオーナーから搾取される立場にあります。

では、会社員は諦めて搾取され続けるしか無いのでしょうか? 答えはNOです。

逆に考えてみましょう。ここまでオーナーが優遇される社会なのであれば、自分自身がオーナーになればいいんです。幸い今の時代はITの進歩によって、誰でも気軽にオーナーになることができます。

ネット証券の口座を開設すれば、金融機関の窓口に行かなくても自宅でスマホをポチポチするだけで株式オーナーになれます。大金持ちの貴族でなくても、ワンコインあれば十分です。

膨大な従業員や設備を抱えなくても、パソコンやスマホが1台あればビジネスオーナーにだってなれます。必要な情報はどこにでも転がっていて、YouTuberのように身一つで稼ぐ人も珍しくありません。

一昔前までは資本金が1,000万円以上ないと株式会社は作れませんでしたが、今は資本金1円からでも会社は作れます。このように、お金持ちの共通点である「オーナー」は選ばれた人間にしかなれない存在ではありません。

この事実に気が付いたことをきっかけに、私は自分自身の会社を起ち上げました。その後、同じ仲間を増やすためにTwitterでの発信を続けています。

そして、Twitterでの発信内容をさらに詳しく伝えるために、今この記事を書いています。
船を作るために必要な設計図や宝の地図についてはこれから書き記していきます。
自分自身の船を手に入れて、荒波ひしめく令和の資本主義社会を一緒に航海していきましょう。

今回の連載が、1人でも多くのオーナーを生み出すきっかけとなれば幸いです。


大手税理士法人の富裕層対応チームで育ったさすらいのマガモ。
Twitterを中心に、家計・副業・投資に役立つお金の知識を発信中。
かもさんの紹介ページは→こちら



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