逆境とどのように向き合えばよいのか一目見てわかる図

[ 南野原つつじのハートフルエッセイ『災い転じて福となれ』 ]

~逆境から生きなおす力は、あなたの中に眠っている~


こんにちは。南野原つつじです。難病患者さんのみならず、今、お元気な方にもぜひ知っていただきたい、元気に幸せになる心の力の使い方についてお話しています。早いもので今日で4回目ですね。

早速ですが、人生には好むと好まざるにかかわらず、自分ではどうしようもないことがふりかかってくるときがあります。そんなとき、どれだけ辛くてもどれだけ嫌でも、心の持ち方や考え方を転換することで、ダメージを減らし、より元気に幸せにすごすことができるというお話をしてきました。

それは具体的にはどういうことなのか。どうすれば実際にそんな考え方ができるのか。
みなさんにしっかりお伝えできるよう、図解したものをお見せします。最近、わかった脳科学からの知見も盛り込んでご説明しますね。

悪循環を生む心の作用

まずは図の左側、青のサークルを見てください。順番に説明していきます。

① どうしようもない

人間誰しも生きていたら、どうしょうもないことにぶち当たることもあると思うんです。
私で言ったら難病、私の長男で言えば受験不合格など。一言で言えば、苦難、逆境がここに入ります。

② なんとかしようとする。

誰でもそうです。苦境・逆境から逃れるために気持ちや行動が動きます。

③ どうしようもできない。

②で行動した結果、何とかなったらいいんですけど、うまくいかなかった時、無意識に自分を責めてしまう心理というものがあります。
私の場合なら、手術をしても入院しても結局よくならなくて、家族に助けてもらうしかなかった時。目はちゃんと開かない、手も上がらない、頭を支えることもできない、家事どころかお風呂に入ることすら一人でできなかった時です。

④自分を責める

「ほんとに情けないなぁ、こんなにみんなに迷惑をかけるぐらいだったら、いないほうがマシかもしれない………」と自分を責めていたときがありました。

⑤実力を発揮できない

イライラ、くよくよすればするほど、焦りや苛立ちの感情が自分の心にトゲを刺していきます。気持ちが委縮すると体にも影響が出て、自己免疫力や自己治癒力が発揮されなくなるのです。当然、病状も悪化していき、『どうしようもできない、なんとかしようとする、どうしようもできない』の悪循環に陥ります。

心の『脅威反応』が引き起こす、体のダメージ

青色の円の中、大きなストレスの中にいる時の感情は不安や恐怖や怒りです。これらの『脅威反応』に伴い分泌されるホルモン等の働きについては医学的な研究により解明されています。

まず、分泌量が増えるのは、攻撃性や闘争心を促す作用のあるテストステロン、危険を察知するときに出るノルアドレナリンです。
特に、過去の記憶から『危機的状況にあり、体がエネルギーを必要としている』と判断した場合、脳はコルチゾールを分泌して⾎流をグルコースで満たすということをします。そのまま危機的状況が続き、どうしようもできないということが重なれば、コルチゾールは分泌され続けます。

その結果、苦痛な情報を処理するときに使われる脳の部位『海馬』がダメージを受けることになり、ますます自分の力が発揮できなくなるのです。

寛容さが生み出す強さ

ところで気がつかれた人もいると思います。青のサークルからは右に行くルートがあります。②から分岐した先にあるのは、赤いサークルです

⑥どうしようもできなくてもいい

⑦ダメな自分を受容する

これは『いったん その状況を受け入れる』ということです。どうしようもできないダメな自分を許す、受け入れる。『できなくてもいい』とまずは無理矢理にでも納得してみるのです。私なら、家事ができなくてもいい、みんなに迷惑をかけてるけど今はいただいておこう、こんな私でも、いるほうがみんなにとっても「いい」。

⑧実力を発揮する

次に、苦しみの中から意味を見出し、深く学ぶ方向に自分を誘導してみましょう。自分を活かす方法は本当にありませんか? できることは本当に何もないのでしょうか?
いいえ、できることは必ずあるのです。まだ気が付いていないのかもしれません。焦らずにゆっくり見つけていきましょう。あなたはまず、あなた自身に必要とされているんですから。

⑨なんとかなる❤️

このように、なんとかなる❤️  と楽観視することで、青のサークルでは陥ってしまった悪循環は断ち切られ、気持ちの出口を見つけることになります。

チャレンジ反応から生まれる、無限大の未来

『どうしようもできなくてもいい』と思うと、だめならどうしようと考える不安が消えて、気持ちがリラックスします。そのような時に放出されるのが、ゆったり、まったり人間関係を円滑にするオキシトシン、心を元気にする幸せホルモンのセロトニン、物事に意欲的に取り組ませてくれるやる気ホルモン、ドーパミンです。
これらの物質が分泌されるので、穏やかに幸せにやる気が出ます。その結果、今まで埋もれていたさまざまな力が発揮されやすくなっていくのです。今までできなかったことも少しずつできていくことでしょう。

雨の日もあれば晴れの日もある。

人生はいろいろで雨の日もあれば晴れの日もある。それをそのまま受けいれられると良いのですが、苦しみが大きすぎると『晴れはいいけど雨は許せない』というとらえ方になってしまいます。すると、雨の日が苦痛で苦痛で仕方がなくなるのです。

晴れには晴れの、雨には雨の良さがある。
そう考えられる人は、晴れても幸せだし雨でも幸せです。

世の中にどうにかできることもあれば、どうしようもできないこともある。
「どうしてできない!」と自分を責め続けるのではなく、「まあ、いいか。どうしようもできないときもある。今はそれでいい。そこから学べばいい」と、できないことの恩恵に目を向ける。

そうすれば、元気や力が出てくるのです。雨の日も晴れの日も、うまくいくときも行かないときも、すべてを愛おしく思える人になれたら最強ですね。

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