なぜ僕は、人通りのない場所にある 廃墟同然の建物で美容室を始めたのか?

[ 僕たちのビューティフル・ライフを探そう ]

こんにちは。美容室LiNOを経営していますミヤザキです。今回は[不可能を可能する男の話] というテーマでお話しします。まあ僕の話なんですが(笑)。

苦労して見つけた? いえ、検索して1軒目の物件です(笑)

5年前、14年間勤めたサロンを辞めて自分のサロンを開業したのですが、美容室を開業するにあたって誰もが最初に決めるのはまず「物件」ですよね? 空いている土地にゼロから美容室を建てる人もいるとは思いますが、きっとほとんどの人が居抜き物件をはじめ物件を見つけて、そこを美容室にすると思います。

当時僕も物件を探していたのですが、いくつか条件を決めていました。僕は雰囲気をとても大事にしているので、
・古民家である
・マンションの一階のテナントとかでなく、一軒家である
・大通り沿いではない(なるべく目立たない場所にある)
・駅前の目立つ場所ではない
・庭付き&駐車場が広い

そんな物件を探していたんです。簡単には出てこないよなーと思いながらネットで検索していたら、なんと一発目で現LiNOの物件が出て来たんです! あまりにも条件がピッタリでビックリしました(笑)。

当時ネットに出ていた物件がこちら

いやー、大家さんには失礼ですが、もはや廃墟でした^ ^; 古民家を希望していたので全然OKなのですが、もうこの廃墟感が大好物すぎて。もう一目惚れですよ。

しかも、大通りからどんどん住宅街に入る入る…。もはや迷路のような立地です。初めて来たら絶対迷います。隠れ家感が半端じゃないんです。

僕の頭の中ではこの物件を見つけた時に、すでにLiNOのキャッチフレーズである「古民家をリノベーションした隠れ家美容室」のイメージが出来上がっていました。

「絶対にここがいい!」
胸の高鳴りを感じずにはいられず、もはや即決の勢いだったのですが、とりあえず他の物件もいくつか見てから決めようと、気持ちを落ち着かせました。

しばらくいろいろ他の物件も見たりしていたのですが「こうしている間に、あの物件が他の人に決まらないでほしいなー」と、思っている自分がいるんです。あのトキメキはもはや、学生の頃の片想いと同じです(笑)。

他も探してはみたものの、あまりピンとくる物件も出てこなく、「やっぱりあそこに決めよう! あそこしかない!!」と、契約に至りました。結局たいした時間もかからず検索一発目に出て来た物件に、僕の初めての「自分のお店」はあっさり決まったのです。探して探して、ようやく見つけたストーリーではなくすみません…。

廃墟からの現在のLiNO

不安を払拭するより、後悔しないほうがはるかに大事

物件を決めたら、次は施工業者さん決めへと進みます。何社かにリノベーション工事の見積もりを出してもらおうと思い、実際に現地に来て物件を見てもらいました。3社くらいに見てもらったんですが、どの業者さんも同じようなことを言うんです。
「この場所は商売には向いていない区域だから、お店なんて始めないほうがいいよ」
「えっ、ここで美容室やるの!? 本当に??」
「この建物は古いから費用がけっこうかかる。やめたほうがいいんじゃない?」
など、散々言われたんです。

そんなに言われたら、「えっ! ここじゃヤバいのかな…??」ってなるじゃないですか。「ここ、そんなにダメなの?」「僕の感覚がおかしいの?」「絶対いいと思うんだけどなー」と、僕も次第に不安になってきました。

美容師の先輩にも「この場所じゃ1年もたねーよ」とボロカスに言われ、
親にも「大丈夫なの???」と心配され、
誰一人、この物件に共感してくれる人がいなかったんです…。みんなここでお店をやるのは不可能だと。

だんだん怖くなってきました。悩みました。迷いました。とはいえ、なんせもう契約しちゃったもんですけど(笑)。それでも、やっぱり直感に従うことにしました。

散々否定されましたが、何より救いだったのは唯一うちの奥さんだけはこの物件を気に入ってくれていたんです。それも後押しとなりました。

検索一発目に出てきたのも運命的だし、何より自分が妥協してそんなに気に入っていない場所や建物で仕事をするの嫌じゃないですか。せっかく独立して自分のお店をやるのだから、気に入った場所で、自分の好きな雰囲気のサロンで仕事がしたい。「やっぱりあの物件にしておけばよかった」なんて、後悔は絶対にしたくないですよね。

結局、否定の声は全部無視してお店をオープンさせたんです。業者の方達にはめちゃくちゃ否定されましたが、結局最後はすごーく気の優しい施工業者のおじちゃんと出会い、その方にリノベーション工事をお任せしました。僕のわがままをたくさん聞いて下さり、本当に感謝しています。

リノベーション工事中の様子

今振り返っても、多分僕の感覚はおかしいんだと思います。普通の人だったらこんな立地のこんな物件選ばないと思いますから…。絶対もっと目立つ場所を選ぶと思いますもん。僕が変な人間なんです(笑)。

さて、全員から否定され、不可能だと言われてオープンしたLiNOですが、5年経つ現在に至るまで本当に多くのお客様にご来店して頂き、ありがたいことに毎日忙しく働かせてもらっています。

やっぱり新規のお客様はほぼ100%道に迷ってしまったり(本当にわかりづらくてごめんなさい…)、廃墟からのスタートなのでリノベーションにそれなりに費用もかかってしまったりしてしまいましたが、こだわったおかげで店内の雰囲気やお庭など、お客様からは大好評なんです。物件選びに妥協しなくて良かったなあと本当に思います。あの時「不可能だ」と言っていた人達もびっくりでしょう。

不可能を可能にする秘訣。それは覚悟を決める。それだけ

全否定された物件にあえて挑戦した僕ですが、今日までの5年間、簡単にここまでお客様を増やしてこれたわけではもちろんありません。必死で努力して工夫して、無い頭を目一杯使っていろんなことをやってきました。お店を経営するのだって初めてですし、不安になって、迷って、悩んで、試行錯誤してここまでたどり着いたのです。

我が家は4人の子供達を抱えているし、スタッフの生活だってある。もうやるしかないんです。後戻りなんてできなくて、覚悟を決めてやらないと生活できないんですもん。人ってすごいですよね。「やらないと死ぬ」くらいの覚悟を決めると、頑張れるんですから(笑)。

以前にも、似たような出来事がありました。スタイリストとしてデビューして2年目の25歳の時に、「売り上げをもっと上げないと先輩に追いつけない」と思い、牙を剥き出しにしていた若い僕はこんな挑戦をしました。

当時勤務していたサロンは年中無休で営業していて、交代制で休みを取っていたのですが、「休みは取らずに、1年間フル出勤して絶対にお客様を増やす!」と覚悟を決め、毎日サロンに立ったんです。朝から晩まで、365日…。

経営者になった今でも、仕事のことは休みの日も頭では365日考えています。とはいえ当時のように物理的に「毎日サロンに立つ」となると、仕事以外何もできないんです。洋服も買いに行けないし、遊びにも行けない…。若さと勢いでやってみました。全てを捨てて、1年間アパートとサロンの往復のみ。結果、心と体が崩壊しました(笑)。

しかしそのおかげでお客様は飛躍的に増え、その年の「モッズヘア新人スタイリスト売上」という新人の売上をランクづける枠で、全国トップ10入りを果たしたのです。

何かに挑戦しても、それなりの努力をしないと結果はついてきません。努力を始めるきっかけは、まずは覚悟を決めることだと思います。これからも「絶対無理でしょ!」みたいなことに挑戦し続けて、自分を成長させていこうと思っている今日この頃です。

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