そのドライヤーの使い方、間違っています。これだと高級品も宝の持ち腐れになる…

[ 僕たちのビューティフル・ライフを探そう ]

「その髪の仕上がりはドライヤーのせいなのか?」これが今週のテーマです。

数万円もする高級ドライヤーを使う人が、当たり前になってきている

美意識の高い方ならお気付きだとは思いますが、近年ドライヤー市場がすんごくアツいことになっているんですね。

各社から、高級ドライヤーが発売されまくっているんです。パナソニック、ダイソン、リファ、リュミエリーナ、クレイツなどなど…。僕が美容師を始めた20年くらい前では考えられない価格で販売されています。

何よりすごいなあと感じることが、最近の女性の美意識の高さ。言ってしまえばドライヤーなんて安いものであれば数千円で買えるものもある中で、お客様にドライヤーは何を使っているのかを聞いてみると、2、3万円の物はけっこうな確率で当たり前に使っている方が多いのです。超高級クラスとして発売されたリュミエリーナ社の8万円もするドライヤーを購入されていったお客様もいらっしゃいました。「美に関するものには投資を惜しまない」といった女性の美意識の表れだと思います。

デザインもだいぶおしゃれなものから、変わったものまでいろんなタイプが出ています。

当店でもダイソン社のドライヤーと

リュミエリーナ社のドライヤーを採用しています。

これらも4〜5万円ほどするドライヤーです。

最近のドライヤーはここがすごい!

ここで、ドライヤーの「機能」についてお話ししておきますね。

ドライヤーというのは本来、ただの「温風発生装置」なわけですが、最近のドライヤーの機能の特徴を挙げてみますと、

・マイナスイオンを発生させる
・ヒートセンサーが付いている
・温度が低い
・風量が多い
・使えば使うほど髪が良くなる

などなど。

このように、以前には無かった機能が搭載されているんですね。中にはエビデンス(科学的に証明できる根拠)のない機能もあり、業界では賛否を呼んでしまったものもあるんですが。

ただ、最近のドライヤーの傾向としてハッキリと分かる良い部分は、温度設定が低めで風量が強いことヒートセンサーで熱くなりすぎないのもいいですね。

以前のドライヤーは、単に「熱」で髪を乾かしていました。最近のドライヤーより出てくる風が、明らかに高温だったのです。

それに対して最近のものは、どちらかといえば「風」で乾かす感じになっています。高い温度で乾かしてしまうと「水分」が取られて髪が硬くパサついてしまうから、そう変わりました。髪に「水分」を残したほうが、しっとりとうるおって乾いてくれるんです。

他には、軽量化という改良も加えられました。後で説明しますが、ドライヤーにおいて「軽さ」はとっても重要なんです。

ドライヤーは毛先から当ててはいけない

以上、最近のドライヤーの傾向や特徴をいろいろと挙げてきました。ドライヤーは高価になり、機能もすごく改良されてきていると思うのですが、そもそも乾かし方が間違っていたら完全に宝の持ち腐れです。

お客様によく聞かれるのが、「シャンプーもドライヤーも美容室と同じ高価なものを使っているのに、家で乾かすとツヤも手触りも美容室とは同じようにならない…。なんで??」といった質問。

ご自宅でどう乾かしているのか聞いてみると、かなりの確率でドライヤーの使い方が間違っているんですね。ドライヤーを毛先から当てているんです。

ご存知の方も多いと思いますが、髪の表面には「キューティクル」というものがあります。キューティクルは魚のうろこ状になっていて、根元から毛先に向かって重なり合っているんですね。

なので毛先から根元(頭皮)に向かって風を当てると、必然的にキューティクルがめくれて逆立ってしまうんです。それで髪の手触りがガサガサしてしまう。

そうです。ドライヤーは常にうろこの方向に、根元から毛先に向かって当ててください。これがとっても重要なポイントです。

そしてまず、髪を乾かすときは根元から風を当てましょう。髪は毛先より根元のほうが若くて健康なため、水分を多く含んでいて乾きづらいからです。根元を乾かしているうちに、乾きやすい毛先も自然と乾いていきます。

根元がある程度乾いてきたら、ここから先ほどの重要ポイントです。髪をつまみ上げて(頭皮から遠ざけて)、頭皮側から毛先に向けて風を当てていって下さい。でも、これができていない方がほとんどなんです。

ここでドライヤーの「軽さ」問題が出てくるんですね。髪をつまみ上げながら乾かしていると、重いドライヤーだとだんだん疲れてきてしまいますので、なるべく軽いものが良いというのはそういうことだったのです。

「風量」が多いものも良いですよね。疲れる前に早く乾きます。

そして最後に、根元から毛先に向かって「冷風」を当ててキューティクルを引き締めてあげれば完璧。

まずはこの乾かし方がマスターできれば、安いドライヤーでも、オイルなどを何もつけなかったとしても、仕上がりは抜群に変わります。

とはいえせっかくなので、高級ドライヤーに手を出してみるのもいいと思います。高価だけあって、風量や軽さなど性能はやはり優れているからです。

キューティクルは恋人だと思って同じ方を向くようにする

次に、髪の「ツヤ」という部分に着目してみましょう。

髪のツヤは「髪が水分で潤っているから」と思っている方もいるかもしれませんが、それは半分正解で半分間違いです。

もちろん健康な髪のほうが水分を含んでいますが、「パッと見」の髪のツヤは、表面の光の屈折や反射の問題です。髪の表面がデコボコしていたりガサガサしていたりすると、光が乱反射してしまいツヤが出にくくなります。クセ毛や、キューティクルがガサガサしている状態だと、ツヤが出にくくなってしまうんですね。

なのでドライヤーで髪の表面を均一に滑らかにして、キューティクルの方向を整えてあげれば、髪は光を反射してツヤが出てきてくれるんです。

「とにかくもっとツヤがほしい!」といった方は、ドライヤーの後にストレートアイロンでキューティクルを「整列」させてしまいましょう。光の反射がハンパじゃないことになり、ツヤ感はさらにアップします。

ここまで言ったら、キューティクルの大切さが伝わりますよね? キューティクルは恋人や配偶者のようなもの。つまりは…、同じ方向性を持ってピッタリと寄り添えば、相手は輝いてくるのです。

「ドライヤー vs 自然乾燥」勝者はどっち?

「夜寝る前は、必ずドライヤーで乾かしてから寝ましょう」

よく聞く言葉ですが、実際はどうなのでしょう?

結果から発表しますと、9対1でドライヤーの圧勝です(笑)。ということでやっぱり、夜寝る前にはドライヤーは使ったほうがいいんですね。

自然乾燥のデメリットを挙げてみると、

・髪が濡れている状態の時はキューティクルが開いているので、濡れている時間が長いと髪の内部の水分やカラーリング成分などが流出しやすい
・濡れている髪が摩擦を受けるとダメージが大きい
・頭皮に雑菌が繁殖しやすくなる
・特にクセ毛の人は、髪が濡れたまま寝てしまうと、翌朝寝ぐせが大変なことに

などでしょうか。デメリットが、案外たくさんあることに驚いた方も多いかもしれません。

一方で、自然乾燥も1点取っています。

その1点とは、

・パーマをかけた方の朝のスタイリングに、自然乾燥は使える(パーマスタイルの中には、ドライヤーで乾かすよりも自然乾燥のほうが、きれいにパーマが出るスタイルもあるから)

この1点くらいですかね(笑)。

濡れたままの状態で寝るのはとにかく髪が傷むので、ストレートの人もパーマスタイルの人も、夜寝る前はやっぱり100%ドライヤーで乾かさないといけません。

ドライヤーの大切さ、注意点、乾かし方などのお話しをしましたが、ぜひお気に入りのドライヤーでツヤツヤの髪にしてみてくださいね!

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