「くるくるドライヤー」と「ストレートアイロン」。使うならどっち?

[ 僕たちのビューティフル・ライフを探そう ]

髪が痛んでいる人たちに存在する「ある共通点」とは…??

お客様の髪をカットしている時に、「あれ? 前回カットしてきれいな状態になったのに、やけに髪が傷んでいるなあ…」と感じることがしばしばあるんですね。

そういった方々に普段どんな生活をして、どんなヘアケアをしているのかヒアリングしてみると、一部の人たちにひとつの「ある共通点」が存在することが分かったんです。それは「くるくるドライヤーを使ってブローしている」ということです。

くるくるドライヤーを知らない人はいないかと思いますが、ドライヤーの先にブラシがくっついているアレですね。使っている人も多いかと思います。

もちろん「私も使っているけどそんなに髪は傷んでいない」という人もいますよね? そのように上手に使えていればいいのですが、わりと多くのくるくるドライヤーユーザーが髪を傷めているということは、もしかしたら「正しく使えていないのかも」と思いました。そこで今回は、その辺を掘り下げていこうと考えたのです。

「ブロー」の正しい定義は、ドライヤーだけで髪を乾かすことではない

ただ単にドライヤーで髪を乾かすことは「ブロー」とは言いません。正しい定義は「ブラシなどを使って髪をきれいに整えること」。

ブローをする人は主に、髪に多少なりともクセがある人だと思います。直毛の人はブローをせずとも手ぐしで乾かすだけでもサラサラになるし、ツヤも出るからです。

ひと昔前までブローといえば「右手にブラシ」「左手にドライヤー」を持って、両手で一生懸命クセを伸ばしてサラツヤ髪を目指していました。現在でもこうしてブローされている人も中にはいるかもしれませんが、ただこれがものすごく労力と時間がかかるんですね。めんどうだし、大変な作業なんです。後頭部を両手使ってブローなんて、もはやできませんよね? 

僕も20年ほど前、修行時代には嫌というほどブローの練習をさせられましたが、当時から「お客様は本当に自分で両手を使って、自宅でブローしているのか?」というのが疑問でした。

気になってお客様に聞いてみて回ると案の定、自宅で「右手にブラシ、左手にドライヤー」でブローしている人なんていないんです(笑)。

そもそもブローまでしっかりやる人のほうが少数派なのですが、その中でほとんどの人が使われているのは、やっぱり片手でも簡単に使える「くるくるドライヤー」だったんですね。

「くるくるドライヤー」と「ストレートアイロン」、どっちがいいの?

くるくるドライヤーの使い方を大間違いしている人、多発中

一方で、くるくるドライヤーとよく引き合いに出されるのが「ストレートアイロン」。これもクセを伸ばして髪をサラツヤにしてくれる道具。最近ではくるくるドライヤーでブローをする人よりも、アイロンを使う人の割合のほうが多くなっていますね。

「どっちのほうがいいの?」というのはお客様にもたびたび聞かれる質問ですので、両者のメリット&デメリットを比較してみましょう。

●くるくるドライヤー

・アイロンよりも低温なので、髪へのダメージは少ない
・使い方が難しいので、逆に髪を傷めてしまう人が多い

●ストレートアイロン

・高温なので髪への負担は大きい
・慣れてしまえば髪を傷めず、短時間で髪がサラツヤになる

といったところでしょうか。説明すると、くるくるドライヤーは上手に使えれば非常にいいのですが、その使い方がとても難しいんですね。

まず、ドライヤーとブラシが一体になっているので、ブラシ部分を外して髪を8〜9割くらいはブラシを入れずに乾かします。その後ブラシを装着してブローしていくのが正解。このブラシを装着するタイミングが、めちゃくちゃ重要です。

冒頭でお話ししましたが、くるくるドライヤーで髪を傷めてしまっている人は、おそらくこの段階で失敗されていると思われます。

「髪がまだ濡れている状態からブラシを入れてしまっている。結果、髪が乾かずに何度も何度も同じ場所をブローしている」
「クセが強い人は、クセを伸ばすために何度も同じ場所をブローしてしまっている」

こんな人が、きっと多いのではないかと。

キューティクルは髪が濡れているときが、一番ダメージを受けやすい状態なんですね。それと、ブローというのは「髪を引っ張って乾かす」ので、濡れている状態で何度も無理矢理引っ張ってしまえば、それはそれはキューティクルも相当傷みます。

それを考えると、多少高温だけれどストレートアイロンならば、同じ箇所に何度もアイロンを入れる必要はないんですね。手慣れてくればより短時間で済ませられるようになり、髪のダメージもかなり軽減できます。

結論でいうと、くるくるドライヤーで
「ブローを始めるタイミング」
「ブローする回数」
のクオリティを上げていくのは、プロの美容師でないとなかなか難しいのが現実。難しいからこそみなさん、髪が傷んでしまっているんですね。

なので個人的には「アイロンでサラッと短時間で終わらせる」ほうが簡単でオススメです。

最近では実際に毎日アイロンをしているというお客様も多くいらっしゃいますが、ブローで仕上げている人と比べると、そこまで髪が傷んでいないんですね。実例をたくさん見させていただいて、いっそうそのように確信しています。

ストレートアイロンは温度設定が命

聞いたことがあると思いますが、髪の90%はタンパク質で構成されています。そのタンパク質は「熱」に弱いという弱点があるんですね。熱を与えすぎるとそのタンパク質が固まってしまい髪が硬くなったり、髪の中の水分や栄養分が流れ出やすくなってしまうんですね。それを「タンパク変性」と言います。「熱」で髪が傷んでいってしまうんです。

・髪が濡れている状態→60℃
・髪が乾いている状態→130℃
でタンパク変性が起きます。

ということは、これまでのお話しにつながりますね。ドライヤーの温度は一般的には100℃くらいなのですが、くるくるドライヤーの構造では、温風を髪に密着させてブローする構造になっていますよね。密着させるということはそれだけ温度も高い、そこに濡れている状態となるわけで…、お分かりですよね? 60℃はとっくに超えています。

アイロンに関しても同じです。絶対に髪が濡れている状態でアイロンはしないでください

最近のアイロンには温度調節機能が付いています。設定温度は130℃で、と言いたいところですが実際は130℃ではクセが伸びないんですね。髪のダメージ具合や髪の太さ、クセの強さによって、140℃〜180℃で温度を調節してください。ただし、髪が傷んでいる・細い・クセが弱い場合ほど、温度は低めに設定しましょう。

ー3秒ルールを頭に入れておこう!ー

また、アイロンには「3秒ルール」というものがあります。
3秒以上同じ場所にアイロンを当て続けると、取り返しのつかないことになりかねません。非常に危険ですので、同じ場所に3秒以上当てないようにしてアイロンを毛先へ向かって通してみてください。

とにかく髪に熱をあてる時は「時間との戦い」です。いかに短時間で終わらせるかがポイントです。

オススメはアイロンですが、「私はブローのほうがやりやすいし、髪を傷めず手早くできる!」という人はブローでも問題ありません。

どちらを選択するにしても、ご自宅での練習が必要になります。きれいな髪を作るには日々の努力が必要ですね!頑張りましょう。応援していますね!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。