外国人風カラー、実は日本人の髪には極めて不向き…。でも、攻略法があるんです。

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9割のお客様が憧れた「外国人風カラー」って、どんなもの?

7~8年ほど前から大流行し始めた「外国人風カラー」。ご存じの人も多いと思いますが一応説明しておきますと、字の通り「外国人の髪のような色味のカラー」です。一口に外国人と言ってもたくさんいますが、中でも「欧米人」の髪のような色です。柔らかくて透明感のある、日本人の黒髪とは全く別物の髪色ですよね。

一般的には「アッシュ」や「オリーブ」「ミルクティー」「グレージュ」などと呼ばれている、いわゆる赤味のない寒色系「くすみ系カラー」のことです。これが今現在も大人気中なんですね。当然、当店でも大人気。一時はカラーを施術するお客様の実に9割がこの「くすみ系カラー」をオーダーされていたこともあったほどです。

日本人の女性は欧米人の髪に憧れをもつ傾向があります。以前パーマをかけるかかけないかの記事でもお話ししましたが、黒髪で直毛の人が多い日本人は、欧米人のふんわりした柔らかくて色素の薄い透明感のある髪に一度は自分もなってみたい!と思う人が多いんですね。実際にお客様とお話ししていても、そういった人は非常に多いです。もちろん全員ではありませんが、日本人とは真逆の髪に魅かれてしまいますよね。

メラニン色素の都合で、日本人はきれいな外国人風カラーになりにくい…

欧米人の髪に憧れて「私も外国人風カラーにしてみたい!」となったところで、ひとつの問題が出てきます。それは「髪質問題」。ここで、日本人と欧米人の髪質の違いを一度知っておきましょう。

持って生まれた地毛の色は、主にコルテックスにあるメラニン色素の種類と量によって決まります。メラニン色素とはご存じの方も多い、お肌の色にも影響を与えるアレですね。それが髪にも存在しているんです。

●ユーメラニン(黒褐色系)の量が多い ⇒ 日本人の黒髪
◆フェオメラニン(黄赤色系)の量が多い ⇒ 欧米人のブロンドヘア

に分けられます。

何が問題なのかというと、フェオメラニンの量が多い欧米人の髪色にしたいのに、日本人はユーメラニンの量が多い人の割合が多数なんですね。それによってどういったことが起きるかというと、外国人風カラー(くすみ系カラー)は色素の薄いフェオメラニンの人のほうがきれいに発色してくれるんです。

つまり日本人の場合、少数派のフェオメラニンの人はいいのですが、多くのユーメラニンの人はなかなかカラーがきれいにくすんで発色してくれないので、赤味が残ってしまい希望の色になりづらいといった現象が起きてきます。

じゃあどうすればいいの?という疑問ですね。

ブリーチすれば色がつきやすい。でも代償も伴う

僕が美容師になった20年ほど前は、この外国人風カラーをきれいに出すのが至難の技でした。
ユーメラニンの人はまず色が出なかったんですね。

しかし現在ではカラー剤自体が進化して、多くの人が外国人風カラーが出せるようになってきました。けれどそれでも、まだまだ頑固なユーメラニンの人は赤味が残ります。

そうなってくると出番となるのが「ブリーチ」。ユーメラニンが極端に多い人はこれが必須になってきます。基本的に「外国人風カラー(くすみ系カラー)」は欧米人のような透明感のある色を目指すので、明るさによってはフェオメラニンの人もブリーチが必要になるんですね。

皆さんご存じだと思いますが、ブリーチとは「脱色」のことです。一度金パツに髪を脱色して、その後くすみ系の色を塗ってカラーを完成させるといった技術です。そうすればユーメラニンの人も、憧れの外国人風カラーにすることができるんです。

一方でブリーチは髪の色素を抜いていく分、デメリットもあります
・髪の傷みが激しい
・色落ちも早い
・色が落ちると髪が明るくなるので、職業によってはNGの明るさになる可能性もある

といったところでしょうか。

ブリーチは色素を抜いていくのと同時に髪の組織も壊してしまうので、美容室の施術の中でも1、2位を争うダメージを伴うものです。最近ではケアブリーチなどの髪に優しいブリーチもありますが、それでもダメージはある程度は発生します。

一度脱色する分、普通のヘアカラーよりも色持ちが悪いのも事実です。普通のヘアカラーであれば2ヶ月ほど色は持ちますが、ブリーチした髪は2週間程度しか色が続きません。

それに、脱色することで髪は明るくなるので、カラーの明るさに規制がある職業の人にはあまりおすすめはできません。

「何かを得るには何かを捨てなければならない」という言葉もありますが、きれいな外国人風カラーを得るには代償もある、ということも知っておいたほうがいいと思います。

それよりも「私はとにかく外国人風カラーにしたい!」という人は、ブリーチしたほうが確実にきれいな色が出るのでおすすめです。

必見☆ カラーを長持ちさせる方法、あります。

先程のお話でもありましたが、せっかくきれいなカラーになったのにすぐに色が落ちてしまっては悲しいですよね。なのでなるべく長く色持ちをよくするポイントをお話ししておきます。

・髪をなるべく濡らさない
・カラーシャンプー、カラートリートメントを使う
・なるべく髪を紫外線に当てない

髪は濡れるとキューティクルが開きます。同時に水分と一緒にカラーも流れ出ていってしまいます。なるべく髪を濡らす頻度は少なくして、お風呂から出たあとはすぐに髪を乾かしましょう。

それと、現在ではかなり定着してきたカラーシャンプーやカラートリートメントを使うことです。これはシャンプーやトリートメントに色味が入っているもので、普段使うシャンプー、トリートメントの代わりにこれらを使うことで、カラーの色味を少しずつ足して長持ちさせてくれるといったものです。これはひと昔前にはなかったものなので、かなり有効活用できます。

また、髪が紫外線に当たることでキューティクルが傷つき、そこからカラーが流れ出てしまいます。

保育士さんのお客様がいらっしゃるのですが、職業柄外に出る機会が多いせいか、髪の表面の色だけがすごく色が抜けてしまいました。保育士さんのお客様は何人かいらっしゃいますが、そのことをかなり気にされている保育士さんは、外に出る時には一年中必ず帽子をかぶっているそうです。

外国人風カラー(くすみ系カラー)は特に色持ちが悪いので、以上のことはぜひ知っておいてください。

今回は人気の外国人風カラーについてのお話をしましたが、基本的にはこのカラーは「明るめ」のほうがきれいに見えるカラーです。この人気はまだしばらく続きそうなので、お仕事上カラーが問題ない人は一度試してみてはいかがでしょうか?

すでに「しばらく外国人風カラーを続けていて飽きちゃった」という人は、次週の記事もご覧くださいね!
次週は「私たちは日本人。四季を楽しもう」というテーマでお話しします。

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