私たちは日本人。ヘアカラーでも四季を取り入れよう。

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本来、日本人の髪質に合う色とは?

先週に引き続き、今週もヘアカラーのお話です。

先週の記事は「外国人風カラー」についてでした。少しおさらいすると、日本人の髪質の多くは外国人の髪のような「くすみ系カラー」が出しづらいというお話でした。

極端にユーメラニンが多くなりがちな日本人の髪では、髪のダメージを伴うブリーチをしないときれいに外国人風に発色しないんですね。とはいうものの、「髪はなるべく傷ませたくない!」という人の割合のほうが実際やっぱり多いんです。

では、そんな赤味の残りやすいユーメラニンの人たちが、なるべく髪を傷ませずにきれいなカラーリングにするにはどうすればいいの?ということになりますよね。結論からいうと「髪質に逆らわない色にする」ということです。

ヘアカラーは大きく分けると、
◆「寒色系」⇒アッシュ、オリーブ、グレーなど
●「暖色系」⇒レッド、ピンク、オレンジなど
に分けられます。

外国人風カラーと言われる「くすみ系カラー」は寒色系なんですね。しかし日本人に多いユーメラニンの髪は、とにかく寒色系カラーが出づらいという性質。

本来、日本人の髪質でいえば、少数派であるフェオメラニンの人以外は赤味が出やすいので、暖色系カラーのほうがきれいに発色してくれるんです。

日本人の髪には紫を使うといいのはなぜか?

「寒色系が出づらいのは分かる。でもやっぱり外国人風カラーにはしたい! でもでも髪は傷ませたくないからブリーチはしたくない…」。こんなスパイラルにハマってしまいますよね(笑)

そういったお客様に僕がおすすめしているのが、「バイオレットの法則」です。どういったものかというと、文字通り「バイオレット」のカラー剤を使うんですね。

どういうこと?となると思います。そこで一度、「色相環」を見てみましょう。色相環とは色を円状に配置したものです。

寒色系サイドに配置されている色が、外国人風カラーにする際に使うカラー剤の色です。一方で反対側に配置されているのが暖色系の色ですね。

その中間色にあたる部分のバイオレット(紫)を使うのですが、これがすごく効果を発揮してくれるんです。中間色なだけあって、カラーリングして仕上がってみると暖色系の赤味も若干あるのですが、寒色系の「くすみ感」もうっすら感じられるんですね。

これが絶妙にきれいなんです。ちなみにブリーチしてある髪だと、原色の紫になってしまうので気をつけてください!

もはやユーメラニンの多めの人は、寒色系の色をカラーリングするよりもきれいに「プチくすみ系カラー」として発色してくれるんです。これが「バイオレットの法則」です。

この手法は僕も実際にお客様にご提案して施術していますがかなり評判がよく、「前回と同じ色でまた染めてください!」の声も多いのでおすすめします。ぜひ赤味が出やすい髪質の人は、美容室でオーダーしてみてくださいね!

日本の四季に合わせたシーズンカラーのススメ

バイオレットの法則以外にも僕がお客様にご提案しているのは、「四季に合わせたシーズンカラー」です。なぜこれを提案するのか?ということですが、理由は次のように3つあります。
1)ここ数年の外国人風カラーの流行に飽きている人もいる
2)髪を傷ませず、髪質に逆らわないカラーをお客様におすすめしたい
3)日本にはせっかく四季があるのでそれを楽しんでもらいたい

実際はまだまだ人気の外国人風カラーですが、お客様の中には
「寒色系(くすみ系)も数年続けていて飽きちゃった」
「周りの人もみんな同じような色でつまらなくなっちゃった」
という人も少なくないんですね。

それもそうですよね。数年も同じようなカラーをしていたらそれは飽きてくるし、周囲の人との差別化もしたくなると思います。

それにここ数年間、ユーメラニンの髪質であるがゆえに、外国人風カラーにするためブリーチをし続けて髪が傷んでしまっている人もいると思います。そういった人たちに向けた「四季に合わせたシーズンカラー」なんですね。

日本は四季がはっきりしている「環境」なうえに、日本人は四季を「愛でる」文化もあるじゃないですか。春は桜、夏は海、秋は紅葉、冬は雪…。

季節を楽しむ文化や、農作物や海産物も「旬のもの」として扱う文化がありますよね。髪も同じだと思うんです。年間通して、いつも同じじゃなくていいと思うんですね。むしろ飽きたりするのが当たり前だと思います。

そういったことを踏まえてヘアカラーも例えば、
・春は桜に合わせてピンク系
・夏は涼しいイメージの寒色系
・秋は紅葉の時期になるのでオレンジやベージュ
・冬は春のような軽やかな感じよりも、しっとり深めの暖色系
といったようにシーズンごとに色も変えてみると、もっとヘアカラーが楽しくなるんじゃないかなと思うんですね。

せっかく日本に住んでいるのだから、気候や食に加えてヘアカラーでも四季を感じてみてはいかがでしょうか?

美容室でしか再現出来ないミックス技

さらに深掘りしていきましょう。「飽きる」という視点から見ると、例えば毎年春にヘアカラーをピンクにしていても、それもまた飽きてしまいますよね?

ここで美容室でカラーをするメリットが出てくるんですね。一口に「ピンク」といっても、美容室ではいろんな色を混ぜ合わせることができるんです。ベージュを混ぜればピンク一色よりも少し柔らかさのある「ピンクベージュ」になるし、アッシュを混ぜれば少しくすんだ「ピンクアッシュ」、バイオレットを混ぜれば少し深みのある「ピンクバイオレット」になる。

こんなふうに、同じピンクという色でも変化をつけることができます。本来の色に別の色をミックスすることで新たな表情を見せてくれるんですね。これはご自宅でのホームカラーではなかなかできない「ヘアカラーのミックス技」です。

そうやっていくと、何パターンも色が生まれてくるので「飽きる」という現象を回避でき、ヘアカラーがいっそう楽しめるようになります。美容室でのオーダーの際に「飽きちゃったから色味に変化がほしい」と伝えてみてくださいね。

今回はカラーコーディネーターの資格も持っている私から、ヘアカラーの色味についてのお話を中心にさせて頂きました。今後のカラーリングの参考にしてみてくださいね!

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