
努力は絶対に報われる。稼ぎだって、夢だって…、大きく返ってくる!
[ 僕たちのビューティフル・ライフを探そう ]

こんにちは。群馬県高崎市で美容室LiNOを経営していますミヤザキです。今週は「努力が報われる仕事」というテーマでお話しします。
6月になり新入社員の方も企業によってはすでに現場でスタートされている方もいらっしゃれば、まだ実戦に向けて研修中だったりする方もいらっしゃるかと思います。中には「とりあえず就職できればどこでもいいや」という気持ちでその会社に入社した人もいるかもしれませんが、多くの人は何らかの夢や希望、憧れを持ってその職を選んだと思います。もちろん僕も19年前、夢と希望を胸にこの美容師の世界に飛び込みました。
1年で半分、10年以内に9割…、なぜこんなにも離職率が高いのか?
ちょっと最初に、就職者の離職率について触れておきますね。データによると一般的に就職して3年以内の離職率が約30%なのに対して、美容師に関しては1年以内の離職率が50%、3年以内が80%、10年以内が90%…。
データ見てびっくりしたんですが、ほとんどの美容師さん、10年以内に辞めてるじゃん!!!
それに現在、美容師免許保有者は全国に120万人程いるらしいのですが、実際に現在美容師として従事しているのは53万人との統計です。半分もいってません…。そうなんです、美容師免許は持っているけど、別のお仕事をしている人がめちゃくちゃいるということです!
言われてみると実際僕の周りにも、美容学校時代の友人や美容師の先輩、後輩、同期の仲間には、別の仕事に転職した人が少なくありません。そんな人たちをたくさん見てきました。
そんな現状で気になるのは「離職理由」ですね。いろいろと人によって事情はあると思いますが、
- お給料に納得できない
- 拘束時間が長い
- 休みが少ない
- 人間関係が辛い
- 思っていた仕事と違う
美容師の場合だと基本的にはこんな感じだと思います。

これも踏まえて先程のデータですが、美容師って1年目の離職率が圧倒的に多いんですね。皆さんも何となく分かると思いますが、美容師は技術職なのでまずは技術を覚えないとお話にならないんです。何にも仕事ができない状態なんですね。
なのでカットができるスタイリストのアシスタントを何年間かやって技術を覚えるんですが、これがいわば「修行期間」になります。この期間にほとんどの人が辞めてしまう。
先程書いたようにいろんな理由があると思いますが、非常にもったいないと思うんです。全ての技術を身につけてお客様を一人で担当できるようになってようやく一人前のスタイリストになるのですが、修行期間に辞めてしまうと、まだ「スタート地点」にも立っていないんですね。
美容師という仕事の本当の楽しさ、素晴らしさをまだ味わうことなく去ってしまうわけです。

辛い修業期間は、努力次第で短縮できる
就職してすぐにこのアシスタントという「修行期間」がやってきます。この期間、たしかに辛いです。
できることが少ないので、現場でいろんなことを学ばなければなりません。最初からカットやカラーやパーマができるわけないので、掃除や洗濯、シャンプーなどの仕事がメインになってくるのですが、ここが「思ってた仕事と違う…」という理想とのギャップが生じてくるところだと思います。
拘束時間が長いのは、技術を身につけるのにとにかく練習が必要だからです。学生から社会人になって生活がガラッと変わりますよね。同じように、「時間」の使い方だって明らかに変わってきます。特に美容師になると、そのギャップは他業界よりも大きいのかもしれませんが…。
ちなみに僕は、3年間アシスタントとして修行期間を過ごしました。月に10万円の給料で、出社から退社までサロンに15,6時間はいて美容室での業務が終わってから練習。唯一の休日も勉強会に費やしていました(あくまで当時の話であり、今は多少変わっているかもしれませんが)。
そんな修行期間を僕は過ごしたわけですが、お金には困っていましたけど、好きなことをやっていたからなのか、辛いとか休みがほしいとかは思わずにやっていた気がします。ただそれも人によって捉え方は様々なので、仕方がない部分でもあるのかもしれません。
ただこの「修行期間」ですが、僕はスタイリストになれるまでに3年かかりましたが、努力次第で2年にでも1年にでも短縮は可能です。辛い期間は、努力次第で短縮できるんです。
論より証拠! 美容師は稼げないなんて大ウソ
ここからはLiNOのスタッフのお話しをします。スタイリストのミサキとは、独立前のお店から一緒に仕事をしているのですが、もう7年経ちました。

ミサキは僕のアシスタントを経て、スタイリストになってまだ3年程ですが、毎日予約が満員の売れっ子スタイリスト。20代女子ではありえない額の給料を稼いでいます。コロナ前は休暇を取って、バンバン海外旅行に行っていました。
そんな彼女ですが、7年前に僕が独立する前のサロンに入社してきた当初から、同期のスタッフの中でも圧倒的に努力している姿を見てきました。
そしてLiNOでスタイリストデビューしてある時、ある集客サイトでぶっちぎりの人気を獲得したんですね。そこから彼女の1日のスケジュールが激変。1年前の給料が突然倍になりました。今では3年前の3倍くらいの給料になりました。美容師の平均年収より大幅に稼いでいます。
ただ、これまで何人も女子の後輩を見てきましたが、彼女は他の誰よりも仕事に時間を使い、努力と工夫をしてきました。まさに、原因と結果の法則ですね。
お金をいただいた上に「ありがとう」がたくさんもらえる、とっても夢のある仕事…
僕が「年功序列」という社会に嫌悪感を覚えたのは、学生の頃からでした。頑張らなくても勝手に給料が上がっていくなら、みんな頑張らないじゃないですか。努力も工夫もしなくなりますよね。
頑張って努力しても評価されない仕事なんて、絶対に嫌でした。頑張ったら頑張った分、のし上がれる仕事をしようと決めていました。
そうなんです。美容師って「超実力世界」なんです。これまでの話のようにやればやった分、努力すれば努力した分自分に返ってきます。ミサキの例のように努力次第で1年後、2年後に給料が2倍、3倍になる可能性がある仕事です。年功序列の職業ではこれは絶対にありません。なのでけっこう夢があると思います。
とは言っても、いくら稼げば偉いとかすごいとかはありませんから、お金だけじゃありません。美容師の仕事ってお客様の髪を綺麗に、カッコよくするとお客様が「ありがとう!」と言って帰ってくれるんです。
お金を支払っているのに「ありがとう」まで言ってくれるんです。努力してたくさんの人に髪を気に入ってもらえば、その分たくさんの「ありがとう」がもらえる。すごくやりがいのある仕事なんです。
ダラダラと何の努力もせずに年を重ねていってもつまらないですよね。若手美容師さんやこれから美容師を目指している人たちに、夢と憧れを持ってもらえるよう僕も努力し続けて、結果をカタチにしていこうと思っています。
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