
「ダイヤモンドは、ヘアスタイルの世界でも最高の価値を持つ」って、どういうこと!?
[ 僕たちのビューティフル・ライフを探そう ]
今週のテーマは「ダイヤモンドの法則」。「アクセサリーを使ったヘアスタイル?」「宝石を粉末を髪にまぶすとか…??」。いいえ、全然違います。それは読んでからのお楽しみということで、さっそく本題にまいりましょう!
人間は真正面よりも、横顔や後頭部のほうが何倍も見られている
職場で、街で、家で、旅先で、様々なシーンで人に会うことがあると思います。人と話をするときは正面を見てお話しすると思いますが、それ以外の時はどうでしょう? 相手を見る場合は、横か後ろからその人のことを見ていることのほうが、はるかに多いと思います。
話をしていないのに、真正面から人のことをじろじろと見ていたら怪しまれますよね? 明らかに変な人です(笑)。そうなんです、人は正面からよりも横顔や後頭部を他人から見られている時間のほうが圧倒的に長いんですね。
つまり髪型において意識して綺麗に見せるべきところは、正面も大切ですが「横からのシルエット」と「後頭部のシルエット」がとっても重要になってくるんです。

日本人は欧米人よりも、頭蓋骨の形に魅力がない…
まず日本人の骨格についてお話ししておきます。聞いたことがある人もいるかもしれませんが、日本人の頭蓋骨は欧米人の頭蓋骨と比べるといわゆる「絶壁&ハチ張り」の人の割合が多いんですね。どういうことかというと…、

まずこの画像は、欧米人に近い骨格です。綺麗に丸みがあるのですが、日本人の場合□で囲んだ部分に弱点があるんですね。
「ハチ」は頭頂部の左右の角(かど)のことです。この部分が日本人は張っていて、「四角く」なっているんです。その結果頭が大きく見えてしまうという欠点があります。
また「絶壁」は後頭部のことです。後頭部が日本人は欧米人に比べて「平ら」に近い骨格の場合が多いんです。その結果後頭部に立体感がなく、のっぺりとしたメリハリのないシルエットになってしまいます。
この「ハチ張り」と「絶壁」によって、頭の形が欧米人の丸みを帯びた形状と比べると、「四角くて立体感のない」状態なのが日本人の頭蓋骨なんです。

頭蓋骨に影響しない魅力ある髪型のシルエットを作る「ダイヤモンドの法則」とは?
ロングやミディアムの長さの場合はそこまで影響はないのですが、短めの髪の長さになってくると(主にショートの場合)、この「骨格」の影響がダイレクトに出てきます。骨格自体はどうしようもできません。
そこで、「綺麗な形」に見える欧米人の骨格に近いシルエットとなる別名「ダイヤモンドシルエット」に、カットやスタイリングで近づける必要があるんですね。
ここで使うのが「ダイヤモンドの法則」です。ダイヤモンドの法則とは「ハチ張り、絶壁」といった日本人特有の頭蓋骨の形を、髪でダイヤモンド(◇)の形のように矯正することで欧米人の骨格に近づける法則です。
それによって頭を小さく見せることができ、小顔効果にもなるという特典がついてきます! 「ダイヤモンドシルエット」に作ることは、髪型作りにおいての鉄則です。
理想の「ダイヤモンドシルエット」を目指すには、まずスタイリングする際に張っている「ハチ」を目立たなくさせます。なるべくトップの髪を持ち上げて高さを出してください。そして「ハチ」の部分は、両手で抑えつけて潰します。
後頭部はボリュームを出したいので、抑えつけずになるべくふっくらとした状態にしておき、後頭部の少し下のくぼんでいる部分(ぼんのくぼ)の髪を首に沿ってなでつけましょう。
こうスタイリングすることによって「◇(ダイヤモンド)」の形を作っていきます。
あくまでも大前提として、「カットでダイヤモンドシルエットにしておく」ことが非常に重要なポイントですので、ショートにカットする時には美容師に
「ハチが張って見えないように、絶壁に見えないようにカットしてください」
と伝えてくださいね!

カットやスタイリングで限界がある場合は、「パーマ」や「アイロン」という必殺技を使う
それでも細毛さんなど髪質によっては、顔周りや後頭部にボリュームが出しづらく、カットやスタイリングだけではダイヤモンドシルエットに作るのが難しい場合もあります。
そういった場合はパーマをかけてシルエットを矯正しましょう。パーマをかけるのが難しい場合はアイロンでカールをつけてもオッケーです。
以前にもお話ししましたが、パーマは頭蓋骨によるシルエットを変える力が割とあります。ほお骨やえら張りなど気になりがちな部分も、目立たなくさせることができます。困った時の必殺技ですね。
あらゆる手を使って、360度どこから見ても綺麗なダイヤモンドシルエットに近づけることが大切です。

鏡やスマホを使って、横顔と後頭部の現実を知るべし
おうちに手鏡があると思います。出勤前、お出かけ前には必ず洗面台の鏡と合わせ、鏡で横顔や後頭部のシルエットの確認を忘れずにしましょう。これは必須です。
もしくは時間がある時に、スマホを使って横顔と後頭部を自撮りしてみてください。改めて写真を見返してみるとおもしろいんです。自分の横顔や後頭部ってあまり見る機会がないですよね? 「私ってこういう横顔なんだ!こういう後頭部なんだ」と新しい発見があると思います。
そしてその写真が、他人からよく見られている自分の横顔であり、後頭部なのです。写真を見てきちんと「ダイヤモンドシルエット」になっているかを確認してください。

自慢のショートを自分の定番に…
40代の看護師Kさんというお客様がいらっしゃいます。10年以上のお付き合いなのですが、初めてご来店された頃はいつもミディアムヘアをキープされていました。
ある日「少し気分を変えたい」とのことで、ショートに髪型を変えた日があったんです。僕はしっかりとダイヤモンドシルエットのショートにカットしてスタイリング方法までを伝え、その日Kさんはお帰りになりました。
2か月ほどしてKさんがまたご来店されました。「前回のショートどうでした?」と尋ねると、開口一番「家族にも職場でもめちゃくちゃ褒めてもらえたよ! 本当にショートにしてよかった~」と嬉しそうにお話ししてくれたんですね。
ミディアムの時には髪を褒められたことはなかったそうで、「何よりも形が綺麗」だと評判がよかったそうなんです。僕はこの時、「ダイヤモンドシルエットのパワー」を改めて実感しました。
それ以来10年ほど経ちますが、Kさんは今も変わらずショートを続けています。そして毎回ご来店のたびに「今回も形を褒められて嬉しかったー!」と言われます。
もうすっかりショートが「自慢のショート」にとして定着したんですね。僕も自分のことのように本当に嬉しく思います。
今回はダイヤモンドの法則についてお話ししましたが、ぜひとも皆さんにもKさんのように「髪型を褒めてもらえる」という体験をしてほしいと思います。「自慢の髪型」をぜひ手に入れてくださいね!
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