
その髪の洗い方、間違ってます。 ~シャンプーの超基本から、湯シャンの正体まで
[ 僕たちのビューティフル・ライフを探そう ]
知っているようで知らない…、これが「正しい髪の洗い方」
毎日のバスタイム、どうしていらっしゃいますか? 日々忙しい現代人、「毎日湯船に浸かるのが面倒」「ユニットバスで狭い」「水道代がもったいない」などいろいろな理由があって、湯船に浸からずにシャワーだけで済ますという人もいるかと思います。20代では毎日湯船に浸かる人はわずか25%というデータもあるようですね。
そんな時代なので、「もしかしたらシャンプーもササっとやって終わり、なんて人も多いのかも…」と危機感を覚えたので、「正しいシャンプーの仕方」を一度掘り下げていこうと思います。
正しいシャンプーは髪や頭皮の汚れや余計な脂をしっかりと落として、頭皮の血行を促進。頭皮や髪のトラブルを防いでくれます。

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①予洗い
まず、髪を十分にお湯(シャワー)で流します。多くの汚れはお湯でとれます。十分にお湯で汚れを流しておくことによって、少量のシャンプーで洗うことができます。
②泡立て
予洗いで落ちなかった汚れのほか、スタイリング剤や余分な皮脂をシャンプーで落とします。シャンプーを手のひらにとり(500円玉程度)、よく泡立てます。液体のままシャンプーを頭皮につけると、流れにくく頭皮に残りやすいので、必ず先に泡立ててください(これけっこう、皆さんやってしまいがちです!)
③地肌をマッサージするようにシャンプー
よく泡立ったら頭皮につけて、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージするように洗います。この時に爪を立てて洗うと地肌を痛めてしまうので、指の腹でやさしく洗うことがポイントです。皮脂やスタイリング剤が多いときはすぐに泡がなくなってしまうので、一度洗い流したあともう一度同じように泡立てて洗ってください(面倒かもしれませんが、泡立ちが悪いと汚れがまだ残っている状態です!)。
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④髪はこすり合わせない
髪の内側に指を通して、毛先に向かって滑らせるようにシャンプーの泡を移動させます。シャンプーは頭皮を洗うもの。髪の汚れは泡のチカラで十分です。髪をこすり合わせることはダメージに繋がるので、スタイリング剤を髪につけた日は泡をもみ込むように洗ってください。
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⑤すすぎ
シャンプーが髪や頭皮に残らないように、しっかりと洗い流します。どんなに優しいシャンプーでも、頭皮や髪に残してしまうと頭皮トラブルの原因になるので、シャンプーが残らないように念入りにすすぎましょう。
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⑥トリートメント
中間〜毛先によくもみ込んで、絶対に頭皮につかないように気をつけましょう。頭皮トラブルの原因になります。特にショートの人は頭皮に付きやすいので気をつけてください。その後にしっかり洗い流します。特に耳の後ろやえりあし付近など髪の生え際に残りやすいので注意してください。トリートメント成分は内部に浸透して髪を補修してくれるので、ヌルヌル感は残さなくて大丈夫です。
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⑦乾かす
タオルで髪を挟むように優しく水分をとり、ドライヤーで乾かします。まずは乾きにくい根元から、その後は毛先を乾かしていってください。
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シャンプーは日々のルーティーンなので、なんとなくでやってしまいがちです。健康な頭皮作り、サラッときれいな髪作りのために、日々のシャンプーを一度見直してみてくださいね!

湯シャンって、実際どうなの?
「湯シャン」をご存知の人も、今すでに取り入れている。という人も中にはいらっしゃると思います。湯シャンは字の通り「シャンプーを使わず、お湯だけで髪を洗う」という方法。「シャンプーを使わないので頭皮や髪に優しい」といった噂で世間に広まりました。
一方で「湯シャンにしたら逆に頭皮トラブルが起きた」という声も少なくありません。「じゃあ、どうしたらいいの?」という疑問が浮かんできます。
結論から言うと、湯シャンは半分○で、半分×です。向いている人と向いていない人がいるんです。以下で、整理してみましょう。
●湯シャンに向いている人
・敏感肌、乾燥肌の人
・ヘアカラーをしない人
・スタイリング剤をつけない人
♦湯シャンに向いていない人
・頭皮の皮脂量が多い人
・ヘアカラーを頻繁にする人
・普段スタイリング剤をつける人
説明しますと、敏感肌、乾燥肌の人の中にはシャンプーを使うとフケやかゆみが出るといった人がいらっしゃいます。シャンプーによって、必要な皮脂まで取られてしまっている場合があるからです。このようにシャンプー自体が合わない場合は、湯シャンのほうが必要な皮脂を残してくれて頭皮トラブルが改善されるということもあります。
一方、頭皮の皮脂の分泌量が多い人には、湯シャンはあまりおすすめできません。シャンプーをしないと皮脂が取りきれずベタつきやかゆみ、臭いの原因になってしまうからです。
また、近年ではヘアカラーをする人、髪にスタイリング剤をつける人も多いため、シャンプーをしたほうがよいという側面もあります。カラーリングをした日はもちろん、スタイリング剤をつけた日は確実にシャンプーをして落としたほうがいいです。ちなみに僕自身は毎日髪にスタイリング剤をつけるので、湯シャンは取り入れていません。
もともと湯シャンの習慣は欧米の乾燥気候の地域の文化なので、温帯で湿度も高い日本ではあまり向いていないといった視点もあります。
自分の頭皮の状態と照らし合わせて、湯シャンを取り入れるかどうかを決めたほうがいいですね。

美容師イチ押しの!「頭浸浴」を試してみよう
以前(別の記事)もお伝えしましたが、頭皮は心臓から最も遠い場所にあるため、血が巡りにくいという難点があります。ですから健康で元気な髪を育てるために、自分で頭皮の血流をよくする必要があります。大事なことなので、何度もお話ししますね(笑)。
「頭浸浴(とうしんよく)」という方法もあります。これも字の通り「頭までお風呂に浸かる」といった入浴方法。頭皮の血行を促進させる効果があります。
やり方はいたって簡単。入浴中に上を向いてあお向けの状態になり、耳がお湯に浸からない程度に頭を湯船に5分程度沈めます。こうして頭皮を温めるんですね。
しかしながら実際にやってみると分かるのですが、いくつか気になるポイントがあります。まず、バスタブが小さいとめちゃくちゃ窮屈です(笑)。それと、少し潔癖な人には分かると思うのですが、なんとなく湯船に頭と髪を浸すのに抵抗があるという点です。
ただ、「頭が温まっているなあ」という実感はあるので効果は期待できると思います。できそうな人は、ぜひバスタイムに取り入れてみてください。

毎日ゆっくりとリラックスして湯船に浸かって、シャンプーの仕方を意識して頭を洗う。忙しく毎日を過ごしていると、なかなか難しいですよね…。シャワーだけで済ませてしまう日もあると思いますが、「正しいシャンプーの仕方」だけでも意識して実践してみてくださいね!
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