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「朝シャン」と「夜シャン」、髪にいいのはどっち?

[ 僕たちのビューティフル・ライフを探そう ]

朝シャン派は実は少ない

皆さんは「朝シャンと夜シャンどちらにしていますか?」と聞かれたらどちら派に属していますか?

美容業界のアンケート調査によると、約16%の人が「朝シャン」というデータが出ているんですね。僕の印象としては「意外と少ないんだなあ」で、世の中にはもっと朝シャン派の人っているんじゃないの??という感じでした。

もちろんこれもどこまで正確な数字かは分かりませんが、確かに雑誌やネットの美容記事でも「朝シャンは髪によくない」「朝シャンはハゲる」などの記事はよく目にすることはあるので、そういった情報をインプットしている人が多いのかもしれません。

結論から言ってしまうと、「夜シャンプーしたほうが髪にいい」のは正しいんです。

しかしながら日々生活していると、人それぞれ様々なシチュエーションがあると思うんですね。今回はそこを掘り下げていこうと思います。

なぜ夜シャンプーしたほうがいいのか?

ではなぜ、夜シャンプーしたほうが髪に良いのか?という疑問ですね。まず夜シャンのメリットですが、「1日の汗や皮脂などの汚れを落として寝れる」。

1日仕事や学校に行って帰った時の頭皮の状態は、皮脂やほこりなどで汚れていたり、汗をかいたりもしています。髪にスタイリング剤がついていたりもしますよね。その状態のまま寝るとどうなるのか? …単純に汚いですよね(笑)。枕にも頭皮の皮脂が酸化した臭いがついたりしてしまいます。

僕も20代の頃、仕事と深夜まで続く技術練習の日々で疲れ果てて帰り、髪も体も洗わずにそのまま寝てしまって、朝シャンをしてシャワーを浴びて仕事に行く日々でした。でも思い返すと、枕も布団も汚いですよね(笑)。雑菌の巣窟になっていたと思います…。

今では考えられませんが、夜は1日の脂分や汚れが、髪や頭皮の毛穴に残っています。しっかり洗い流して清潔にしてから寝たほうがいいですよね。

副交感神経を優位にして寝られ、髪の成長を促進

また、ホルモンと髪の密接な関係という部分を解説しますと、以前の記事でも加齢や産後などで女性ホルモン「エストロゲン」の量が減少してくると、髪にも様々な影響が出てくるというお話しをしました。

他にも髪に関連してくるホルモンといえば、「成長ホルモン」があります。22:00〜2:00の間に眠りについたほうがよい、というお話も聞いたことがある方も多いと思います。「成長ホルモンのゴールデンタイム」と呼ばれる時間ですね。

科学的には、近年ではこの時間帯に関しては諸説あるようで、時間帯よりも大切なことは「寝付いた後の深い眠りに入った時」という話もあるようです。

「成長ホルモン」は別名「美肌ホルモン」と呼ばれているホルモンなだけあって、やっぱり睡眠は、「美髪」や「髪の成長」「アンチエイジング」にも確実に重要なポイントになってきます。

また少し違う角度からいえば、夜シャンプーしてゆったりとリラックスした状態で眠りにつくことで自律神経も整って、副交感神経が優位に働いて良質な睡眠にもつながります。

良質な睡眠により「睡眠ホルモン」と呼ばれる「メラトニン」の分泌量が多くなれば、睡眠の質はいっそう上がってぐっすり眠れるようになります。

睡眠がよく取れれば日中の行動にもメリハリができて、ストレス耐性も強くなりますよね? それによって「幸せホルモン」とも呼ばれている「セロトニン」の分泌量が増えていきます。セロトニンが増えてストレスフリーになることで、心にも体にも余裕ができて髪にもよい影響が出るんですよね。

ストレスフリーな生活(幸せホルモンが増加)

夜シャンプーしてリラックスして寝る(睡眠ホルモンが増え、副交感神経が優位に) 

ぐっすりと深い眠りで成長ホルモンの分泌を促してアンチエイジング

という流れが、髪や頭皮にとっての理想の好循環ということになってきます。夜シャンプーすることが、この好循環への流れを作るきっかけにもなります

朝、髪に適度なうるおいが出る。頭皮を皮脂で保護できる

それに人は睡眠中に、コップ約1杯の寝汗をかいているといわれています。その分、頭皮にも皮脂が分泌されていますよね。それが翌日の朝には天然のオイルとなって髪にうるおいを与えてくれたり、頭皮を紫外線から守ってくれるバリア機能となってくれたりするんですね。

これらの夜の間にしておく「ナイトケア」が、美髪を作る上でのとっても大切な作業になってきます。

朝シャンのメリット、デメリットは?

一方でよくないと言われている「朝シャン」ですが、デメリットだけでなくメリットもちゃんとあります。一度整理してみましょう。

朝シャンのメリットは「ついでに寝グセが直せる」こと。

朝シャンにすることで、寝グセ直しも兼ねることができますよね。ちなみに僕もシャンプーは夜しますが、クセ毛なので朝起きると100%寝グセがついてしまいますから、目覚ましと寝グセ直しも兼ねて毎朝シャワーを浴びています。

ここで一つポイントは、夜にシャンプーした場合、朝は髪はシャンプーはせずにお湯で濡らすだけにしたほうがよいということです。

では、朝シャンのデメリットはというと…、
・頭皮の脂分を奪いすぎてしまう
・髪のダメージ、カラーの色落ちが進行してしまう

僕が毎日夜シャンだけして、朝は濡らすだけにしている理由はこれです。どうしても夜も朝も2回シャンプーしてしまうと、頭皮の脂分が取れすぎてしまうんですね。結果、頭皮を紫外線から守るバリア機能が弱くなり、さらに頭皮の乾燥も引き起こしてしまいます。

お客様の例を挙げますと、細毛のお客様で時々「朝起きると髪と頭皮がすでにベタついていて、気になってしまって朝も必ずシャンプーしないと出かけられない」といった人がいらっしゃいます。

こういった場合、毎日の2度にわたるシャンプーで頭皮が乾燥してしまって、頭皮が「さらに皮脂を出そうとしてしまっている」場合が多いんですね。このような場合も朝のシャンプーをやめて、濡らすだけにする生活をしばらく続けていくと改善されることが多いんです。

また、「やけに髪がパサついているし、カラーの色落ちも早いなあ」と僕が感じたお客様がいたのでヒアリングしてみると、「毎日夜と朝、しっかり2回シャンプーしている」とのことでした。

髪や頭皮に異常が現れる時は、やっぱり何か原因があるんですね。

今回は「朝シャンと夜シャン」についてのお話しでしたが、人それぞれ生活時間帯も生活サイクルも違います。という部分もあるとは思うので、一概にはいえない部分はあるかもしれませんが、まとめると「寝る前にシャンプーする」「シャンプーをしすぎない」ということですね。
参考にしてみてくださいね!

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