
いっぱいあるけど、何を使えばいいの? 「スタイリング剤」を整理してみました。
[ 僕たちのビューティフル・ライフを探そう ]
今週は「山ほどあるスタイリング剤。あなたは何を使っていますか?」というテーマでお話しします。
美容室でやってもらったスタイリングが再現できない…。そんなお悩み、ありませんか?
ドラッグストアに所狭しと並ぶ髪のスタイリング剤ですが、みなさんどの商品がどういった効果があってどんな役割を果たしてくれるのか、知っていますか? 「たくさんありすぎて自分はどれを使えばいいのかわからない!」と感じたことはありませんか?
様々な商品がありますが、当然ながらそれぞれの商品にメリット・デメリットがあったり、髪質やシーンによって「こういう髪質にはAの商品。こういった場面ではBの商品」といったように向き、不向きがあったりするんですね。
数あるスタイリング剤の中のどれをどのシーンでどう使えばいいのかを知っているかどうかで、ヘアスタイルの最終的な完成度って絶対に変わってくると思うんですね。
それと、「美容室帰りのヘアスタイルが家に帰ってから再現できない!」といった経験がある人も中にはいらっしゃるのではないでしょうか? もしかしたら、使っているスタイリング剤が間違っている可能性もあります。そういったミスが少しでも起こらないように、今回はそこを掘り下げていこうと思います。

スタイリング剤の種類と役割、まとめてみました。
●「ワックス」
まずはワックスについてです。ワックスの出番は主に「髪に動きを出したい時」や「毛束感を出したい時」ですね。
ワックスの特徴の1つは、「硬さ」が豊富にあること。
ハードタイプになればなるほど、「セット力」や「キープ力」が増していって長時間その形をキープしてくれます。ハードワックスが向いているのはショートヘアの形をキープしたい時や、細い髪の人にボリュームをつけたい場合などの「ふんわり感」を出したい時におすすめですね。
ソフトタイプになると、逆にキープ力はなくなります。毛束感や髪にまとまりを出したい時などに使います。
他にも「形状」が豊富にある、というところも特徴の1つですね。ワックスといえば「クリームタイプ」のものを思い浮かべると思いますが、中には「スプレーワックス」や「ミルクワックス」なんていう物もあったりします。こういったものは比較的軽い感じのものが多いので、「セット力、キープ力」を求めている人には不向きといえますね。
ちなみに僕は毎日髪のスタイリングには、クリームタイプの柔らかめのワックスを使っています。クセ毛で広がりやすい髪質なので、油分が多めのワックスでないとまとまってくれないんですね。僕と同じようなクセ毛で広がりやすい髪質の人にはワックスはおすすめです。
使い勝手のよいワックスですが、一方でデメリットもあります。それは「髪に残りやすい」という部分。つけすぎると、一回のシャンプーでは取りきれない場合があるんです。
それに人によっては「ベタベタする感じが嫌だ」という人もいらっしゃいます。女性のお客様はそういった人が多いので、つけすぎには注意が必要ですね。

●「ムース」
泡状のスタイリング剤ですね。ワックスよりも油分が少なく水分量が多いので、ベタつきが少ないのが特徴です。
主にパーマのスタイリングなどに使うことが多いのですが、柔らかくふんわりしたヘアスタイルに向いています。
硬さもワックス同様、ハードからソフトタイプまであるので、ワックスと使い比べてみて使用感やキープ力などで選んでみてもいいと思います。
●「ジェル」
カチッと固まるのが特徴のジェルです。女性の場合はあまり使うシーンが少ないかもしれませんが、ベリーショートのヘアスタイルや、絶対に崩れて欲しくないところに部分的に狙って使ってみてもいいと思います。カッチリ固まってツヤが良く出ます。

●「オイル」
最近の流行でもある「ウェット」な質感を出すのによく使われています。僕も最近ではお客様の仕上げによく使っている人気のスタイリング剤です。
ワックスに比べるとセット力やキープ力はないけれど、おしゃれな毛束感が作れるのと、ツヤ感も出てワックスのようなベタつきがないというのがポイントです。
似たような物だと「バーム」などが人気ですよね。
また、最近のオイルやバームなどのスタイリング剤は髪だけでなく、肌やリップにも使えるものがほとんどです。そういった部分も人気の1つなんだと思います。人気のものだと、「ザ・プロダクト」や「エヌドット」、「トラックオイル」などですね。ちなみに現在当店でメインで使用しているオイル系スタイリング剤はこれです。

ミルク状のオイルなのですが、抜群の毛束感とツヤ感・香りで大人気。導入以来、爆発的に売れていますので、見かけた人はぜひ一度使ってみてください!
こういったオイル系のスタイリング剤は、基本的にセット力はないので、髪に動きを出したい場合には不向き。ヘアスタイルによって使い分けが必要なので注意してくださいね。
●「スプレー」
ひと昔前のCMで「ケープでキープ!」というのがよく流れていましたが、それですね(笑)。「ベタつくスタイリング剤は嫌だ!」「絶対に崩れないでほしい」「ふんわり感をキープさせたい!」という人はハードスプレーを使いましょう。
髪は固まってしまいますが、キープ力は抜群です。「固まる」といった点ではジェルと同じですが、ジェルでは「ふんわり感」は出せないので、その点スプレーならふんわり感をキープすることができます。
細い髪ですぐにペタッとなってしまいやすい人はいいと思います。

スタイリング剤の裏ワザ、あります。
一般的なスタイリング剤について説明してきましたが、スタイリングの方法はこれだけではありません。
例えば「ワックスが使いやすいんだけど、もう少しオイル感も欲しいな」といった場合であればワックスとオイルを混ぜて使ってもよし。「自分はムースが使いやすいんだけど、ワックスの質感も欲しい」となれば「ムース+ワックス」と混ぜても全然オッケーです。
お気に入りの1つの商品が見つからなければ、混ぜて使ってしまえばいいんです。それがその人にとっての1番使いやすいオリジナルのスタイリング剤になるかもしれません! こういったMIX技は僕も仕事中によくやる手法です。いろいろ試してみると面白いですよ。

他にもお客様に聞いてみると、「ベビーオイル」を髪のスタイリングに使っている人もいれば、「ニベアのスキンケアクリームを髪につけるとちょうどいい!」といった人も。
「いつも使っているハンドクリームをそのまま髪にもつけると、いい感じになるんだよね!」という人もいらっしゃったりして、僕もお客様に驚かされたりするんですね。
なにも「髪専用」のものだけが全てではありません。そんなことも全然アリだと思います! 「オイルならいいんだったら、サラダ油で髪をスタイリングしてみようかな…」というものはおすすめしませんが(笑)。

今回はスタイリング剤についてお話ししました。ヘアスタイルや髪質に合わせて、お気に入りのスタイリング剤を見つけてくださいね! オリジナルのスタイリング剤MIX法や、髪用ではないけれど使えるアイテムを発見したらぜひ教えてください(笑)。
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