
ココロの奥に隠れたキモチを見つけにいこう! 〜佑貴つばさのぬり絵セッション〜
[ デジデン編集部の『聞いた、見た、書いた!』 ]
2020年12月から「風の時代」が始まったといわれ、1年が経ちました。「風の時代」の特徴は、世間の評判などに振り回されず自分の価値観で生きる、思考より感情が重視される、などと言われます。自分のココロを知るチカラが必須の時代です!
このたび、ココロの声に難聴気味のデジデン編集部Nが佑貴つばさ先生の「色を通してココロを見つめるぬり絵セッション」を受講しました♪
仏ブランド「シャネル」に25年勤務、マネージャーとして活躍するも、幼い頃から言葉で気持ちを表現することが苦手、女性9割の職場では人間関係に悩んだつばさ先生。
Nのココロに優しく寄り添ってくれました♪

押し込んでしまったネガティブな感情も、色が引き出してくれる
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つばさ先生(以下つばさ):オンラインセッションを受講いただき、ありがとうございます!
このセッションは、40〜50代の働く女性の参加が多いのですが、その年代の女性は「職場での役職」や「母」「妻」といった役割を日々がんばって果たして、「こうしなければ」「こうあるべき」という思考にとらわれて、感情を閉じ込めてしまう方が多いなと感じます。
私自身も、思い返せばシャネル時代そうだったんです。自分の本当の望み、感情を表現する機会を持ってほしい、そういう気づきがあるといいなと願いながらセッションをしています。
でも、毎週お仕事でやり取りするNさんにこんな風にお話するの、ちょっと恥ずかしいな^^
N:(つばさ先生の可愛さにニヤけるN)

つばさ:では、まずは「色」のチカラについてお伝えします。Nさんが今惹かれる「色」はありますか? その「色」が持つイメージや意味が、その時のNさんのココロの様子を語ったり、支えたり、補ってくれるのです。「色はココロと繋がっています。無意識に選んだ色に、自分のココロが投影されています。

N:んー、そうなんですね。今ふと思い出したのですが、以前、気づくとグレーの服ばかり着ていた時期がありました。その頃はクローゼットの中は暗い色ばかりでした!
つばさ:そうだったのですね。グレーは「控えめ」「不安」「迷い」「気力がない」などを意味する色と言われていますが、その頃のNさんはたいへんな時期だったのかな……とお察しします。
N:はい、当時は……たいへんでした。(遠い目)
つばさ:真面目で一生懸命に頑張る方ほど、ネガティブな感情や認めたくない欲求を抱いたときに、見えないところにその感情を押し込んでしまうというココロの働きがあります。それを「無意識化する」といいます。
人が悩むときは、モヤモヤして言葉で思いを表現できない状態です。外に出せないココロの深いところにあるモヤモヤを、言葉以外の方法で外に出すことでバランスを整えることができるのです。「色」は無意識の部分にアクセスしやすく、「色」を通せばマイナス感情も抵抗が起こりにくく出しやすいんです。そんな「色」のチカラを使って、Nさんの今のココロを読み解いていきましょう。
N:はい、よろしくお願いいたします! 今回のぬり絵では、「今」の私のココロの状況がわかるのですね。楽しみです!
つばさ:表現に上手、下手はありません。また、ワークショップでお聞きしたプライベートな情報は口外しないことをルールにしていますので、安心してお話しくださいね。
一枚目のぬり絵には、今の自分の状態が表れる
つばさ:オンラインセッションを受けられるNさんには、セッション前にご自宅にお送りしたぬり絵を塗っていただき、写真を撮って、セッション前日までに私にメールで送っていただきました。
今からそのぬり絵を見ながら、今のNさんのココロの状態を一緒に読み解いていきます。その後、二枚目のぬり絵をしていただき、新しいイメージを読み解いていきます。
どの色にも、ポジティブな側面とネガティブな側面があります。色に「良い色」「悪い色」はありません。さまざまな色の一般的な意味をお伝えした後、「Nさんにとって、この色はどのような意味があるのか」ということを一緒に考えていくことで、自分のココロが紐解かれていく、という仕組みです。
N:ということは、例えば「ピンク」を塗っても、私とほかの人では意味が違うということなのですね。
つばさ:そうなんです。赤=情熱的、青=冷静、のように、多くの人が同じように感じる意味やイメージもあれば、個人の体験に繋がる色のイメージもあるんです。
例えば、「この色味の赤が気になる」という女性がいました。話を聞くうちに、その赤い色は、子供の頃お母様がつけていた口紅の色味だと気づかれました。その方はお母様と険悪な時期があったけれど、本当はお母様のことが憧れだったということが分かったのです。
N:えー、そんなことがわかるのですね。色について、正直今まであまり意識したことがなかったので、びっくりです。
つばさ:リアクションがおっきいと嬉しいです(笑)。


つばさ:このぬり絵の場合、人物はご自身を表します。この表現からNさんは今、思考と感情・行動にあまり差がなく、ココロが望んでいること、感じていることを頭でも理解している状態、そして実際に行動に移せているようにお見受けします。
Nさんご自身はどのように感じますか?
N:嬉しいです! できるだけ情報を入れずに、頭で考えずに塗ったつもりです。(このあと記事を書くとなると構えてしまうので)あ。ぬり絵を始めたとき、最初に目から塗りました。紺色で。
つばさ:そうでしたか。紺色には「自分の感情を抑制する」「生真面目さ」という意味もありますが、「何かを深く見たい」という時に紺色を使うことがあります。Nさんは今、何を見ているのだと思われますか?
N:んー。今まで見てきたモノとは違うモノを見てみたいんです。グレーばかり着ていた頃とは違うモノを。当時は「何かを変えなければ、私ほんとにダメになっちゃう」と焦った時期でした。でも変えられなくて八方塞がり。今はその頃見ていたモノではない、違う見方で世界をみてみたいと思います。
つばさ:素敵ですね^^。(つばさ先生の満面の笑みを見て、最高に嬉しくなるN)
Nさんに対して、どんなことも歓迎し否定しない方という印象を私は感じています。それが紺色の目に「穏やかな深さ」として現れていると思います。

つばさ:ご自身の体の周りの色から、好奇心旺盛・希望にあふれ、好奇心や楽しさがNさんを押し上げているような印象を受けます。体の周りを暖色で塗られたあと、体から離れたところに「緑」っぽい色が使われていますね。Nさんの中では、今はチャレンジしたいという思いがあるのが読み取れますが、その後はどうしたいか、お考えはありますか?
N:んー。その後、といいますか、私はもともと地味でネクラで人とずっと一緒にいると疲れてしまう体質で、ラクしたい、一人になりたいという思いがあるんです。バランスを崩しやすいので、アクセルばかり踏まずのんびりすることも忘れないようにしよう、と思っています。自然に囲まれたところで暮らしてみたい、という思いもあります。
つばさ:そうなんですね。その気持ちが「緑」に現れているのかもしれませんね。前職ではCAさんをしていたことからは真逆のようにも感じますが、本来のキャラクターではないところで頑張っていたところもあるかもしれませんね。
「緑」には「バランス」「安らぎ」「新鮮」などの意味がありますが、ご自身で気になる言葉はありますか?
N:CAの仕事は楽しかったけれど、休みの日とのギャップが激しかったかもしれません。休みはずっとパジャマで顔も洗わず過ごすこともしばしば……でもっ、華やかな場所にいたいという思いもあるので、どちらの気持ちも大切に「バランス」を取れる環境にいたいな、と今は思っています。
あ、これ、自分でも気づきませんでした。今お話しして気づきました! そんなことを私は思っていたんだ!
つばさ:私もNさんのお気持ちがわかります。シャネル時代は、華やかな場所で刺激的で楽しかったけれど、本来の自分とは少し違うところにいたのかな、という気もしているんですよ。
二枚目のぬり絵を塗って、「ダメな自分もヨシ」と許可が出せた!
つばさ:今の自分が少しづつわかってきたところで、「これからの自分」を色で表現してもらいたいと思います。ファイルを出していただいて、その中の四枚のぬり絵から、ご自身が塗りたいと思うぬり絵を一枚選んでいただけますか。

つばさ:ではお好きに塗ってみてください。可能であれば、お手元を映していただくことはできますか? 難しい場合は、塗っていらっしゃる表情を拝見できたら^^
N:はい、では手元を映しますね(顔でもいいけれど、ちょっと照れくさく)

N:できました!
つばさ:ありがとうございます。では一枚目と二枚目を並べて置いて見せていただけますか。二枚目をぬる時、一枚目のことを意識されましたか?
N:あまり意識せずに塗ったつもりですが、でも似ていますね……

つばさ:共通点もありますが、違うところがありますね。一枚目は、まだ少し頭で考えて塗られる方が多く、二枚目で本当のその方が出てくることも多いんですよ。
N:えーそうなんですか!
つばさ:まず、選んだぬり絵によって表れる気持ちが変化します。Nさんの選ばれた「新芽」は、「目標に向かって成長したい、自分の可能性を感じる」ような時に惹かれやすい絵柄です。ここから好奇心を持って進みたい、というお気持ちが現れているのではないでしょうか?
伸びていく新芽に自分自身を表現することが多いのですが、Nさんはその自分自身に「緑」を塗っていますね。
一枚目で「バランスを取りたい」「自分にとって心地よいこと」が「緑」という色に表現され、二枚目では自分自身にその「緑」を塗っています。これからは自分らしさを大切にしたいという気持ちの現れかなと思うのですが、いかがでしょうか?
N:「バランスを取りたい」「時には一人になりたい」「地味でネクラな自分」という本来の自分にOKを出せるようになったというか。自分に許可を出せたのかもしれません。
あ。でもそもそも、「新芽」は自分を表現するとおっしゃいましたが、「緑」以外の色で塗る選択肢は私にはありませんでした。この「新芽」を「緑」以外で塗る方もいるんですか?
つばさ:はい、赤や青、黄色で塗られる方もいらっしゃいますよ。この話を聞いて、Nさんは、「やはり違う色で塗りたかった」という思いが生まれましたか?
N:いえ、私にとって新芽は「緑」以外で塗ることはありません。ということは、このぬり絵を選んだ時点で、もう「こうなりたい」という意思が決まっていたのかもしれないですね。
つばさ:そうですね。「自然体の自分でいいんだ」というように、全てを受け入れられた感じが、二枚目の塗り絵から伝わってきます。ご本人が思っているよりずっと、いい状態なのだと思いますよ^^

佑貴つばさ先生のセッションを受けてから、「緑」という色が、今の私のメッセンジャーのような気がしています。「緑」が「ココロのバランス」を意味し、それを大切にするために、ダメでネクラな自分も全部OK、と許可を出してくれたように思えるんですよね。
選んだ「色」が「自分のココロの声」を代弁してくれると思うと、時が経つごとにその色が愛おしくなってきました。自分のココロの中に隠れていた、恥ずかしがり屋の弱虫な気持ちを「色」が連れ出してくれたんだと。
さらに嬉しいことに、ジワリジワリと自分のことも愛おしく感じるように!
そんな気持ちを隠していたんだ、全部出していいよ、と思えるようになると、自分のココロに意識を向ける機会が増えたように思います。
つばさ先生の問いかけは優しく、絶妙なタイミングで、まるでココロの扉をノックするかのよう。ご自身のココロを、色のチカラで解放されたつばさ先生。仏ブランド「シャネル」で最先端のファッションを身にまとい、奮闘し続けたつばさ先生だからこそ、洗練された感覚で、受講生に優しく寄り添って道案内してくれます。

新しい年が始まりました。あなたのココロのモヤモヤをスッキリさせて、新たな一歩を踏み出しませんか♪
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※ 文中写真のぬり絵柄は全て © T.Suenaga, HEART & COLOR CO.,LTD.
文責:長島綾子
【祐貴つばささんの紹介はこちら】

ジュ」、レゼル・ド・マクルール~私色の翼~代表。色彩心理カウンセラー。
「女性を内側からも外側からも輝かせる」ためのセッションやワークショップ、セミナー、企業研修を行い、好評を得ている。佑貴つばささんの紹介ページは→こちら
【佑貴つばささんの著書、そして最近ハマっているものをご紹介します!】
【ライターの紹介はこちら】

デジデン編集部・取材ライター。
18年CAを経験後、ライティングを学び現職。初めて取材した花火師の記事がnote主催コンテストにて入賞に選ばれる。長島綾子さんの紹介ページは→こちら
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