
後悔しない、「更年期」の婦人科受診のコツ!
[ 女40代の体にミラクルが起こる!「ちぇぶらライフ」 ]

こんにちは!更年期トータルケアインストラクターの永田京子です。
このコラムでは40代からをよりごきげんに快適に過ごせるような、ヒントやアイデアを発信しています。ぜひ、日ごろの健康づくりにお役立てください。今回は、「後悔しない、「更年期」の婦人科受診のコツ!」をお話します。
「更年期の不調、これくらいで病院に行っていいの?」
「病院にいくのは面倒くさい」
「つらいけど、私さえガマンすれば…」
そんなふうに思って、病院へいくことを後回しにしていませんか?
そこで、今回は心とからだを守るための後悔しない、更年期の婦人科受診のコツをお届けします。
人生100年と言われる時代。40代、50代といえばまだまだ若々しく美しく、実感としても従来の中年女性のイメージとは程遠いのではないでしょうか。しかし見た目は若々しくとも、からだは確実に変化しています。その時期が、女性であればだれもが避けては通れない「更年期」です。女性ホルモン・エストロゲンのダイナミックな変化から、ときに心やからだが自分の思い通りにいかなくなることがあります。
そんな時は「ガマン」ではなく、専門家を頼ることは大切な選択肢です。
婦人科にかかる目安を知っておこう!

更年期にかかる医療機関は婦人科です。とはいえ、講座の受講者さんからよく聞くのは「どれくらいの症状から病院に行けばいいのか分からず、結局がまんしてる」という声。たしかに、病院に行き慣れていない私たちは、これくらいで受診していいのかな? と不安になったり、受診の目安の判断基準がむずかしいですよね。
そんな場合には、更年期症状を自己チェックできる「簡略更年期指数」が便利です。各項目の体感値をチェックして合計得点をだします。合計が50点以上の場合は受診の目安となります。
<簡略更年期指数チェック項目>
- 顔がほてる ( 強 10点 中 6点 弱 3点 無 0点)
- 汗をかきやすい (強 10点 中 6点 弱 3点 無 0点)
- 腰や手足が冷えやすい( 強 14点 中 9点 弱 5点 無 0点)
- 息切れ、動悸がする ( 強 12点 中 8点 弱 4点 無 0点)
- 寝つきが悪い、眠りが浅い (強 14点 中 9点 弱 5点 無 0点)
- 怒りやすく、イライラする (強 12点 中 8点 弱 4点 無 0点)
- くよくよしたり、憂鬱になる (強 7点 中 5点 弱 3点 無 0点)
- 頭痛、めまい、吐き気がよくある (強 7点 中 5点 弱 3点 無 0点)
- 疲れやすい (強 7点 中 4点 弱 2点 無 0点)
- 肩こり、腰痛、手足の痛みがある (強 7点 中 5点 弱 3点 無 0点)
各項目ごとに点数が設けられており、その症状の体感値を記録します。
※どれか1つでも症状が強ければ【強】とします。
【強】症状があり、生活に支障が出ることがある。
【中】症状はあるが、生活に支障が出ない程度。
【弱】症状があるかもしれない。
合計点数による自己採点の評価表(45~55歳の女性において)
0~25点 異常なし
26~50点 食事・運動に注意
51~65点 更年期・閉経外来を受信すべき
66~80点 長期にわたる計画的な治療が必要
81~100点 各科の精密検査に基づいた長期の計画的な治療が必要
(引用文献)小山嵩夫:更年期・閉経外来‐更年期から老年期の婦人の健康管理について‐,
日本医師会雑誌109:259-264,1993
「更年期」に力を入れている婦人科を探そう!
「勇気を出して婦人科に行ったのに、嫌な思いをして帰ってきた」という相談をいただくこともあります。
「説明もなく薬をいただいたのだけど不安で飲めない」
「更年期なので仕方ありませんね。と言われただけ。途方にくれて帰った」という声も。
婦人科には得意な分野がそれぞれあります。例えば、妊産婦さんのサポートが得意であったり、不妊治療に力を入れていたり、子宮筋腫などの手術に力を入れているなど。更年期の相談は、更年期医療に力を入れているクリニックがベストです。たとえば、クリニックのホームページの情報から、更年期ケアに対して積極的かどうかを確かめるのもいいでしょう。口コミもいいと思いますが、ドクターとの相性は人それぞれ。ご自身が信頼できると思うクリニックを根気よく探しましょう!
更年期は閉経の前後合わせて10年ほど。長期戦になることもあります。
このときに出会った信頼できるドクターは、きっと生涯を通じた健康の心強いサポーターとなってくれるはずです。
準備があれば安心。受診のポイントをチェック!
さて、更年期の症状はとっても複雑。そして期間が長いのが特徴です。せっかく病院に行ったのに、症状をうまく伝えられなかった…という場合もあります。
そこで、受診の際には症状をわかりやすく伝えるためのメモがあると便利ですよ☆
<婦人科受診用のメモ>
- 気になる症状について
- お薬手帳
- 改善したいことや知りたいこと
- 最終月経(期間・周期・量など)
私の友人は、しっかりメモをして準備。これで安心と思ったら、そのメモを自宅に置き忘れたと言っていましたが(笑)
婦人科で、治療に進む場合は、HRT(ホルモン補充療法)や、漢方などがあります。よくドクターと相談して自分にあった治療法を進めていかれてください。
更年期は人生を楽しむ土台をつくるとき

40歳をすぎたら、健診と検診は必ず受けましょう。とくに更年期は、基本的な生活習慣を見直すチャンス。運動や食事など少しの工夫の積み重ねが未来の健康や生活の質をよりよく変えてくれますよ。更年期は “the change of life”。これからまだまだ続く人生を、より快適に豊かにたのしむための土台をつくっていきましょう!
永田京子
NPO法人ちぇぶら代表理事 / 更年期トータルケアインストラクター
この記事へのコメントはありません。