
【揺れる思春期④】「お父さんがくさい!」と言いだす。
[ 女40代の体にミラクルが起こる!「ちぇぶらライフ」 ]
更年期に私たちの体の中で性ホルモンが激動し心や体に大きな影響を与えるように、思春期もまた性ホルモン激動のとき。子どもから大人へと変身する過程で、心と体は大きく揺れ動きます。
今回は、前回に引き続き思春期の心の特徴を見ていきましょう。子どもの父親からするとちょっと衝撃的かもしれませんが、「『お父さんがくさい!』と言いだす」というテーマでお送りします。
変化したのは体臭ではなく子どもの嗅覚
「お父さんが信じられないほどくさい」
女性の場合、思春期にそう思ったことがあるのではないでしょうか。
ほかにも、父親の入ったあとのお風呂は絶対イヤ!
父のパンツと自分の肌着を同じ洗濯機で洗うだなんて、ギョエーーー!
生理的にムリムリムリ〜〜〜〜!!
このように拒否反応を示す子どももいるかもしれません。
お父さんからしたら、娘さんのこのような反応にショックを受けるかもしれませんが、これは実は子どもが健康的に成長している証。
喜ばしいことなのです。また、変化しているのは、お父さんの体臭ではなく、思春期の子どものほうなのでご安心を。
「お父さんがくさい」は、人類の生き残り戦略
というのも、思春期というのは、体の中で女性ホルモン・エストロゲンが増え、生殖機能がつくられるときです。
私たち人間は子孫を残すためには、強い遺伝子が必要です。
そのためには、自分とは「異なる」遺伝子を見つけることが命をつなぐ上で非常に大切なのです。
人間「ホモ・サピエンス」の種の存続をかけて、つまりは生命体の本能として、自分と近い遺伝子と結ばれることだけは何がなんでも避けなければならないのです。
強い遺伝子を残せるかを嗅ぎ分けている
わたしたちも含めて、動物は強い遺伝子を残せるかどうかを、フェロモンとよばれる匂いでかぎ分けているそうです。
そのニオイを嗅ぎ分ける力が思春期にものすごく発達します。
なので、自分と同じ遺伝子をもつ父親のニオイは、思春期の娘にとっては何がなんでも避けなければならない、つまりは、生理的に受け付けないキョーレツな異臭に感じられるというわけです。
立派に成長している証拠
なので、思春期の子どもにとってみれば、ギョエーーーとなるほどお父さんが臭い。それは真実なのです!
だけど「お父さんくさい」と言われても、ショックをうける必要はありません。子どもが立派に成長している証拠なのですから。

NPO法人ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター。演劇活動後、ピラティスや整体・経絡、リフレクソロジーなどを学び、出産後の母子のサポートを8年行なう。その活動の中で、40代の女性たちの声や、自身の母が更年期障害でうつになった経験から、更年期を迎える女性の健康サポートを目的とした「ちぇぶら」を設立。永田京子さんの紹介ページは→こちら
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