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【揺れる思春期⑥】恋してときめき、性へも目覚める「SOGIE(ソジー)」さまざまな恋愛と性の形

[ 女40代の体にミラクルが起こる!「ちぇぶらライフ」 ]

更年期に私たちの体の中で性ホルモンが激動し心や体に大きな影響を与えるように、思春期もまた性ホルモン激動のとき。子どもから大人へと変身する過程で、心と体は大きく揺れ動きます。

今回は、前回に引き続き思春期の心の特徴を見ていきましょう。今回は「恋してときめき、性へも目覚める! 『SOGIE(ソジー)』さまざまな恋愛と性の形」というテーマでお送りします。

恋してときめき、性へも目覚める

あなたの初恋はいつですか? どんな恋をしましたか?
好きな人ができてドキドキしたり、でもうまく伝えられなくて好きな子にいじわるをしてしまったり。思春期にはお互いに両思いで「彼氏ができる」「彼女ができる」という子もいるでしょう。

はぁ〜、親としては、喜ばしくもありますが、心配が1つ増えますね。

生理がはじまるということは、妊娠できるからだになったというサイン。
思春期に、セックスについて興味が出るのはとても自然なことですが、新しい命をつくり育てるというのは、大きな責任をともないます。

現代では、インターネットで、かんたんに性の情報にアクセスできますし、見たくなくても過激な性の情報にふれてしまいます。自分の心とからだを守るため、また相手のためにも「性」の正しい知識をしっかり持っておくことがとても大切。

とはいえ、ふだんの会話すらまともにできない思春期の子どもに性の話だなんて、ハードルが高すぎる!
そんな時は、性について正しく学べる本の力を借りたり、信頼できるインターネットサイトの力を借りる方法がオススメです。

<性について分かるサイト>

・『セイシル』 中学生・高校生向けの性の悩みに答えるサイト https://seicil.com/

・『命育(めいいく)』家庭でできる性教育サイト
https://meiiku.com/

・無料アプリ「Sex&Life」
医師監修の安心のサイトにたどり着けるスマホアプリ

さまざまな恋愛と性の形

「女の子なんだから、おしとやかにしなさい!」
「男の子なんだから、泣くんじゃないのー」

ノンノン! その考え、古いです。
「女らしさ」や「男らしさ」というのは人間に生まれつきあるものではなく、社会や文化がつくりあげてきたもの。今は、1人1人の個性が大切にされる時代になりました。

性はグラデーション。恋愛や性別にも、さまざまな形があります。
たまたま女の人に生まれて異性を好きになる人が多いだけで、中には、生まれた時の「からだの性」と、自分が感じる性別の違いに戸惑う人もいます。

左利きの人に会ったことありますよね? 
同性を好きになる人など、セクシャルマイノリティ(LGBTQ+)と呼ばれる人は人口の5~8%、左利きの人と同じ数ほどいると言われています。
これは、同じクラスに1人や2人はいるということ。特別なことじゃありません。

わたしが高校生のころ、同じクラスに可愛いアイテムが大好きで、丁寧な字を書く男の子がいました。動き方や笑い方もどこか女の子みたいで、いつも違和感なく女の子のグループにいる。クラスの子たちには「オカマー」だなんてからかわれていたけど、私にとってはとても気の合う、ステキな友人でした。

性の形に正解・不正解はない

性の形は、何が正解で何が不正解ということはないんです。
「うちの子、普通じゃないかも」とか、「普通に産んであげられなくてごめんね」なんて親が悩むことはありません。
「人」としてステキなら、それでいいじゃないですか。

わたしもあなたも、どんな人でも、性にはさまざまな側面があります。
そんな性の要素を見ていきましょう。

「からだの性」

生まれた時に男性器がついていると「男の子ですね」、女性器がついていると「女の子ですね」と言われる性別のこと。女の子は、思春期にはエストロゲンが上昇して月経がきますが、これはあくまでも「からだの性」のことを指しています。

「好きになる人の性(Sexual Orientation)」

男の人を好きになるのか、女の人を好きになるのか、好きになるのに相手の性別は関係ないのか。また、自分以外の人を好きになるという特別な感情を持たない人もいます。

「心の性(Gender Identity)」

自分のことを男の人だと思っているのか、女の人だと思っているのか、それともそれ以外かということですね。

「表現する性(Gender Expression)」

髪型やファッションなど。男の人に見える姿で生きていきたいとか、女の人に見える姿で生きたいとか、どちらにもとらわれない生き方を選ぶとか。「ぼく・わたし・おれ」など自分のことをなんと呼ぶのかなどのこと。

だれもが持っている性の要素「SOGIE(ソジー)」

これらの頭文字をとってSOGIE(ソジー)といわれます。SOGIEは、だれもが持っている性の要素。なにかにカチッと当てはまるのではなく、生きていく中で変わっていくこともあります。これらの要素の組み合わせで性のあり方が決まるんですね〜。

だれかが普通で、だれかが普通じゃないと言う事はありません。それぞれが「自分らしさ」を大切にしていけるとステキですし、周りもそれを大切にできたらもっとステキだと思いませんか?


NPO法人ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター。演劇活動後、ピラティスや整体・経絡、リフレクソロジーなどを学び、出産後の母子のサポートを8年行なう。その活動の中で、40代の女性たちの声や、自身の母が更年期障害でうつになった経験から、更年期を迎える女性の健康サポートを目的とした「ちぇぶら」を設立。永田京子さんの紹介ページは→こちら

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