
更年期からの「声が出にくい」は要注意!筋力を鍛える体操!
[ 女40代の体にミラクルが起こる!「ちぇぶらライフ」 ]
「よくむせるようになったな」「声が出しにくいな」などの喉(のど)の変化を感じていませんか? それはもしかしたら、喉の筋肉が衰えているサインかもしれません。今回は、喉の筋肉が衰える原因や簡単なトレーニング方法についてご紹介します。
喉の筋肉と更年期について
体の中で女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減る更年期からは、体中の筋力が低下しやすくなります。「筋力低下」と言うと、足や腕などの力が弱くなる、階段を昇るのがつらいなどをイメージされる方が多いと思いますが、全身の筋肉が衰えれば、もちろん喉の筋肉も衰えてきます。
喉の筋力が衰える原因ですが、年を重ねたから、女性ホルモンが減ったからという事だけではなくて、普段からあまりしゃべらなかったり、口や喉を動かさなかったりなどの生活習慣によって筋力が低下してしまうことがあります。特に今、コロナ禍で、普段出かける時もマスクをしていますよね。口を大きく開けてコミュニケーションを取ることや、思いっきり笑うことも少なくなったのではないでしょうか。このようなことも重なって、喉の筋肉が衰えやすくなっていることも考えられます。
喉の筋肉が衰えると、何が起こるの!?
喉の筋力が低下すると、食べたものや飲んだものが気管に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」のリスクが高まります。2020年の厚生労働省の調査によると、誤嚥がきっかけで起こる肺炎、すなわち誤嚥性肺炎は日本人の死因の6位でもあります。
喉の筋力が衰えてきていることのサインには、食事をしてる時に以前よりもむせやすくなった、飲み込みづらい、声がでにくい、口がスムーズに回らない、などがあります。また、喉の筋力が低下すると、頬(ほお)の筋肉も垂れ下がりやすくなり老け顔に見えるなど、美容面の影響もあります。
簡単! おすすめのトレーニング!!
1) おでこ押しトレーニング
右もしくは左の手のひらをおでこに当てます。そしておへそを覗き込むように頭を下げ、手と頭を押しあった状態で5秒間キープします。ポイントは、手のひらとおでこをしっかり押し合うことと、目線をおへそに向けるということです。喉の前側の筋肉をしっかりと鍛えることができます。1日5セットくらいを目安に行ってみましょう。
2) 舌を動かすトレーニング
舌で自分の歯茎の外側をなぞるように、ぐるりと舌を右周りに5周動かします。次に、左周りにも5周動かします。舌の付け根部分の筋肉に負荷を感じると思います。この舌を動かすトレーニングは、マスクをつけていてもできるトレーニングです。とても簡単にできるので、ぜひ試してみましょう。
筋肉は何歳からでも鍛えられるとよく言われますが、喉の筋肉も同じです。今からでも遅くありません。ぜひ、おでこ押しトレーニングや舌を動かすトレーニングなどを日常生活の中に取り入れ、将来的なリスクを減らし、快適にご機嫌に過ごしていく、そんな土台を一緒に作っていきましょう。
更年期からの「声が出にくい」は要注意!むせる、声枯れ、誤嚥と健康。 | ちぇぶら|永田京子「40代が美しく健康になるラジオ」/ Voicy – 音声プラットフォーム

NPO法人ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター。演劇活動後、ピラティスや整体・経絡、リフレクソロジーなどを学び、出産後の母子のサポートを8年行なう。その活動の中で、40代の女性たちの声や、自身の母が更年期障害でうつになった経験から、更年期を迎える女性の健康サポートを目的とした「ちぇぶら」を設立。永田京子さんの紹介ページは→こちら
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