他力本願のススメ~上手に他力を借りる その1

[ しなやかに生きるための開運幸せレッスン ~運気の上げ方、お教えします~ ]

みなさん、こんにちは。大田 亜侑です。今週からは、3話にわたって【一人で頑張らずに上手に他力を借りること】を提案していきます。

まずは、あなたの周囲を見てください。お人よしで頼まれたら断れず、いつもやることが山積みで一人で抱え込んでしまう。あなたの周りにそんな人はいませんか? もしかしたら、あなた自身も?
そういう人は真面目で責任感も強く、弱音もはかないけれど、内心はしんどいかもしれません。これまではがむしゃらに頑張ることが良しとされてきましたが、本当にそうなのでしょうか?

人の力を借りるのは恥ずかしいこと?

他人に頼るくらいなら無理しても自分でやるべきだ、人の力を借りるのは恥ずかしいと思いがちですが、それは大きな勘違いです。

自分でなにもせずに、はじめから全部他人にやってもらおうとするのは問題外です。でも、精いっぱいのことをした上で、それでもわからないことを聞いたり、相談したり、手伝ってもらうのは決して悪いことではありません。むしろ、より良い結果につながることもありますよ。

一人の知識や能力は限られていますが、自分にはわからないことも専門家なら知っていますし、自分では難しいことも得意な人なら簡単にできてしまいます。一人では大変なことでも、何人かで取り組めば楽に上手にできることもありますね。

こんな風に書くとわかりやすいのですが、実際の場面になると、恥ずかしい、どう思われるか気になる、断られたら嫌だなどと躊躇するもの。わたしもそうなので、その気持ちはよくわかります。

上手に気持ちを切り替えて!

「わたしが頑張らないと」「~しなければならない」と堅苦しく考えず、心をゆるめましょう。大変なときは手伝ってもらってもいい。休んでもいい。そんな風に自分に優しくしてください。

まずは、困っている、大変だということを伝えるのが大切です。なにも言わないと、あなたが辛いことがわかってもらえません。その上で、あれこれ考えすぎず、「これがわからないので、教えてください」「手伝っていただけますか」と聞いてみましょう。思い切ってお願いしてみたら案外すんなり引き受けてくれた、という話はよく聞きます。万一、それがだめでも、次の手を考えればいいだけです。

自分の弱みを見せたり、頭を下げるのは恥ずかしいことではありません。すべて完璧に出来る人はいないと思って、素直になりましょう。実は、弱みを見せた方が親近感を持ってもらえたり、可愛げがあると思われることもありますよ。

立場を置き換えるとわかりやすいのですが、困っている人から「手伝ってください」と言われたら、どんな気持ちがしますか? 人間は頼られると嬉しいもので、助けてあげようと思うのが普通です。そのためには、日ごろからコミュニケーションを良くしておくことが大切ですね。

感謝の気持ちと恩返し

手助けを頼むときにはコツがあります。一つは、それが得意な人を選ぶこと。得意な人なら簡単にできますし、得意なことを頼まれると悪い気持ちはしないものです。
もう一つは、相手の状態を見て、忙しいときや大変なときは避けること。こちらの都合でお願いするからには、相手の負担が少なくなるように配慮をして、頼むタイミングや言葉遣いにも気を付けてください。

開運思考では、得意なことを頼むのは相手の力を活用することになるので、その人のためになると言われます。とはいえ、自分のために時間と労力を使ってくれるのですから、感謝の気持ちを伝えるのをお忘れなく! なにかの機会に自分のできることでお返しができれば最高です。

矛盾するようですが、なにかを頼まれても、できないときには断る勇気をもちましょう。すべて引き受けていると自分の容量をオーバーしてしまい、結局は相手にも迷惑がかかります。八方美人はやめて、できることは引き受けるけれど、できないことは断ること。そのときはきちんと理由を伝えて、丁寧に断ってくださいね。

自分を守れるのは自分だけ

これができずに一人で抱え込んでしまうと、辛くなります。それが積み重なると体調が悪くなることも… それでもまだ無理をしていると大変なことになりますよ。
辛いとか体調不良は、心や体からのサインです。心身が悲鳴をあげているのですから、きちんと受け止めて、はやめに休んでください。休んでいる間に迷惑をかけても、元気になってからお返しをすれば大丈夫。それでも休めないような所なら、離れることも考えるのが賢明です。自分を守れるのは自分だけですから!

このことを強く感じた出来事があります。10年以上前のことですが、仕事が大好きな頑張り屋の友人がいました。完璧を目指すあまり、他人に任せたり手伝ってもらうよりも自分でやりたい人で、残業は当たり前。終電が終わってタクシーで帰ることもしょっちゅうでした。

苦労しながらも、好きな分野のプロジェクトを手掛けたりと活躍していたのですが、あるとき健康診断でステージ4の癌が見つかったのです。手術もできない状態だったのに、仕事を休むのは嫌だと働き続けて、とうとう30代の若さで亡くなってしまいました。仕事第一で頑張ることが推奨されていた当時でもショックは大きく、もっと自分をいたわってほしかったと痛感したのです。

今は様々なサービスがあります!

助けてもらうのは仕事に限りません。専業主婦でも、家事に育児にPTA、ご近所づきあいなど、一人で何役もこなして悩みを抱えて誰にも相談できない状態だったら、いっぱいいっぱいになってしまいます。家族と相談して家事を分担するとか、掃除のサービスを利用する、疲れたら遠慮なく休むなど、一人にかかる負担を分散させるといいですね。

「手伝って」とお願いするときは、同僚や家族など身近な人に頼んでもいいのですが、それに抵抗があるときは様々な代行サービスや行政のサービスを使うという手もあります。その方が気軽に頼めるかもしれません。日ごろからアンテナを立てて調べおくと良いでしょう。

先日、我が家で両親の介護サービスの担当者会議がありました。ケアマネージャーさんから杖の付与制度を聞いて区から杖をもらったり、理学療法士さんの提案で手すりをつけたら母が寝起きするのが随分楽になりました。自分では気づかないことも専門家のアドバイスのお陰で、高齢者の日常が便利になってありがたかったです。

きっとできるし、選択肢」も助けもある

何事にも選択肢はあります。「自分でやらなければ」「困った、できない」ではなく、「どうしたらできるだろう」と考えるのがお勧め! これはわたしの開運の師匠がいつも仰っていたことで、「できる」を前提に考えると、脳は「できる」方法を探そうとフル回転をはじめます。

そして、深刻になりすぎないことも大切。「なんとかなる」と心の底で思っていると、潜在意識がそのように働いて本当になんとかなるものです。これからは協力して助け合う時代ですから、すべて一人でしようとせずに必要なときは手伝ってもらいましょう。それが、自分を大切にすることにもつながります。

いくつも選択肢があり、いざというときは助けてもらえると思うだけでも、気持ちが楽になりますね。

次回は、見えない世界の助けを借りる方法をご紹介します。誰にでもできて効果的なので、お楽しみに!

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