【自分基準】で生きよう! ②

[ しなやかに生きるための開運幸せレッスン ~運気の上げ方、お教えします~ ]

前回は【自分基準】で生きることの大切さについてお伝えしました。今回は、人間関係をより良くするために、いますぐできることを取り上げます。

人の悩みの多くは「人間関係」の悩みだといわれます。相手のあることだけにその原因はさまざまだと思われがちですが、実は、悩みの原因はすべて自分自身の心にあるのです。

昔から、他人は変えられないが自分は変えられるといいます。変えられない他人にばかり目を向けるのはやめて、【自分基準】で自分の気持ちを大切にしながら心地よい人間関係を築くことを目指してみませんか。

人間関係における【自分基準】とは

前回の記事では「自分の気持ちに素直に行動することが【自分基準】で生きること」とお伝えしました。これは人間関係においても同じです。「他人にどう思われるか」を気にするより「自分が心地良くいられること」を最優先にしてください。これが基本中の基本です。

また、忘れてはならないのは「人はそれぞれ違う」こと。考え方、感じ方、背景、環境、容姿など、すべてが同じ人はいませんね。たとえ家族でも、お互いが独立したひとりの人間として相手を尊重しましょう。

自分から心を開く

人間関係で大切なのはコミュニケーション。その第一歩は自分から心を開くことです。こちらが心を閉ざしていると相手も無意識にそれを感じ取るので、コミュニケーションがうまくいく筈がありません。

実はわたしは人見知りで、初対面の人が苦手です。はじめから心を開きにくいと感じたときには、イメージで心の扉を全開にします。ドアや窓、シャッターなどイメージしやすいものでいいのですが、目の前にある扉を手でぐいっと開く感じです。そうすると縮こまっていた心がゆるんで、心の扉が開いた気がします。自分の気持ちが閉じていると感じたときには、あなたもぜひやってみてください。

心の扉を開くといっても、なにもかもさらけ出す必要はありません。誰にでも人に踏み込まれたくない領域があるし、距離感は人によって違います。自分が心地よくいられる距離感を保つのが大切です。

自分を大切にする

人間関係というと「相手のために」「喜んでもらうために」など、相手を基準に考えがちですが、一番大事なのは「自分が心地よくいる」こと。義務感で行動したり、誰かの犠牲になっていると、心身がすり減ってきます。そんな状態では、人との関係もぎくしゃくしてきますね。「喜んでもらいたい」と思うのは自然なことですが、「わたしが〇〇をしたい」と【自分基準】で考えるようにしてください。その結果喜んでもらえると、自分も相手もハッピーになります。

自分の心を満たしていれば心に余裕ができて他人に優しくなれる上、自分のことを認めると他人も認められるようになって、いいこと尽くめです。心を満たすためには「〇〇したい」「嫌だ」という自分の気持ちを無視せず、それを叶えていきましょう。ふと心に浮かんだ「〇〇したい」を大切にしていくと、意識しなくても自然に行動に移せるようになります。まずはひとつずつ叶えて、習慣にしてください。

良い人をやめる

人に合わせて波風を立てないようにしたり、頼まれたことを引き受けるのが「良い人」とされますが、それは相手にとって「都合の良い人」にすぎません。

協調性があるのは良いことです。でも、人に合わせてばかりいると外の基準に振り回されるし、なんでも引き受けていると心も体も辛くなります。あなたにも、断りにくかったり、自分の意見を飲み込んだ経験はありませんか? もうそんな「良い人」はやめましょう

「気が進まない」「嫌だな」と感じることは、なるべく回避したいですね。できることは引き受けて、無理なことは断れれば一番いいのですが、仕事などでそれが難しいときには、一部だけ引き受けたり、他の人に手伝ってもらったり、やんわり断る方法を考えましょう。「申し訳ないのですが」などの枕詞をつけるだけでも、印象が変わります。

断ると嫌われるのではと心配する人も多いのですが、断るのは相手を否定することにはなりません。これは自分が断られたときも同じです。断られても、それは依頼やお誘いに対して今回は無理というだけで、自分自身を否定された訳ではないのです。

「もしかして…」などと相手の気持ちを勝手に想像して悩まず、ドライに考えましょう。ただし、断り方には気をつけてください。「都合が悪いので」「またの機会にお願いします」など、相手の気持ちも考えながら柔らかい言葉を選ぶのがポイントです。

割り切りも必要

誰でも好き嫌いがあるので、苦手な人がいるのは仕方ありません。全員に好かれるのは無理と割り切りましょう。苦手な人とは挨拶や必要なときに話すくらいにして、無理に仲良くなろうとしなくても大丈夫です。なにかのきっかけで関係が良くなることもあるので、心は常にオープンに、当たり障りなくしているのがいいですね。

干渉しない、ジャッジしない、期待しない

人はそれぞれが違う、独立した存在です。たとえ相手のためと思っても、干渉するのはやめましょう。特に家族や親しい人には口出ししたくなりますが、自分の価値観を押し付けるのはNG。あなたがもし「〇〇しなさい」「〇〇はやめなさい」と指図されたら、良い気持ちはしないですよね。【自分基準】は自分だけでなく相手にも当てはまりますから、相手の【自分基準】を尊重することもお忘れなく。

お互いの【自分基準】を尊重するために、話し合いは必須です。自分勝手に物事を決めず、本音で話し合って決めると、後々のトラブルも回避できます。

また、相手の価値観や行動をジャッジしないことも大切。良い、悪いと決めつけずに、「そういう考えもある」といったん認めた上で、「その考え方いいな」「わたしには合わない」など自分がどうするかを決めればいいのです。

期待するのもやめましょう。期待はこちらの気持ちの押し付けになるので、相手にとっては重荷になりかねません。期待しないと、それが実現すれば嬉しいし、実現しなくてもがっかりせずにすみます。

たとえ自分の子どもでも人格の違う人間ですから、危なっかしいと思っても、本人の自由意志を尊重して見守るのがベストです。干渉して過保護にしていると、自分の意思で決められず、本当の意味で大人になれないという弊害が出ることもあります。たとえ失敗してもそれは自己責任。困ったときに手助けしたり、励ましたり、アドバイスするのは構いませんし、「応援しているから」「いつでもあなたの味方だよ」と言ってあげれば、相手も突き放されたような気持ちになりません。

パーソナルスペースに踏み込まない

最後に大切なことを。人には誰でも大切にしたい心の領域があります。パーソナルスペースともいい、たとえ家族でも触れられたくないデリケートな部分ですから、そこには踏み込まないようにしてください。心地よい距離感は人によって違い、親しい間柄でもプライベートなことは話したくない人もいます。心の距離感を上手に保つのは人間関係において本当に大切で、これを間違えると一気に険悪になることもあるほど。パーソナルスペースにはむやみに踏み込まないようにしましょう。

鏡の法則というように、自分が変われば目の前の人も変わります。鏡の法則については別の機会に取り上げますが、相手をどうこうしようとせず、自分を大切にして、お互いを尊重しながら良い人間関係を築ければ最高ですね!

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