
一年で一番スピリチュアルなとき
[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]
8月なかばといえば、日本ではお盆のイメージですね。お盆にはあの世とこの世の扉が開いて、亡くなったご先祖様の霊が帰ってくるといわれています。実は、この扉が開くというのは日本だけではありません。
西洋占星術と数秘術では、地球が銀河の中心になったときに霊的世界の扉、ライオンズゲートが開かれるといわれ、ゲートが開くと宇宙から強烈なエネルギーが降り注ぎます。このゲートは宇宙の新年とされる7月26日に開き始め、8月8日に全開となり、8月12日に閉じるとされています。
古代エジプトではこの時期にナイルの水位が上がって氾濫が始まるため、女神イシスのお祭りを行っていました。マヤ文明でもこの時期には大きな祭典を行っていたそうです。
この時期、世界のいろいろなところで霊界への扉が開くといわれているのは単なる迷信なのでしょうか? せっかくなら、この一年で一番スピリチュアルなときに宇宙から降り注ぐパワーをいただき、ご先祖様の供養をして開運しましょう!
この時期の開運アクション
ライオンズゲートが開いている間はいつもより宇宙エネルギーが強いので、それを受け取りたいですね。そのためにはリラックスして自然体でいましょう。自然体のときには自分本来の波動になるので、宇宙エネルギーと同調できます。雑念をなくすために、坐禅や瞑想をするのもおすすめです。
この期間は願い事が叶いやすいときでもあるので、本当にやりたいことを意図したり、自分の気持ちを見つめ直すのもいいですね。
ただし、エネルギーが強いときにはそれに負けることもあります。そうならないためには無理をせず、たっぷり休んでください。わたしはこの時期にやたら眠くなるので、いつもより多めに眠り、昼寝もします。眠っている間にエネルギーが体になじんでくれるので、眠いときには眠ってください。
お盆は先祖供養の行事
この時期の日本はお盆。昔は旧暦の7月13日~16日でしたが、いまは地域によって異なり、7月13日~16日(新盆)か8月13日~16日(旧盆)になります。
お盆は仏教の行事と思われていますが、先祖を敬い大切にするのは日本古来からある神道的な考えで、これを「祖先崇拝」と呼びます。日本のお盆は仏教の「先祖供養」と神道の「祖先崇拝」が混ざり合った行事なのです。
ご先祖様の霊がこの世に帰ってくるときなので、その霊をお迎えして、おもてなしするためのしきたりがあります。正式にできれば一番ですが、住宅事情もあるので出来る範囲で構いません。必要なものはスーパーでも手に入るので、今回は簡単にできる方法をご紹介します。
ご先祖様をお迎えする準備
仏壇や神棚を掃除します。その前に小さな机などをおいて白い布を敷き、花を1対と、水かお茶を飾り、線香を立てます。精霊馬※や水の子※、故人のお好きな物などをお供えしましょう。なお、家に戻ったご先祖様はお供えそのものではなく「香り」や「氣」を吸うので、お供えは封をあけてお皿などに盛り付けてくださいね。

※精霊馬
精霊馬は、キュウリとナスに、皮をはいだ麻の茎「おがら」や、割りばしで足をつけたものです。「キュウリの馬」はご先祖様に速く帰ってきてほしいので脚の速い馬。「ナスの牛」は、現世から極楽浄土へゆっくりと戻ってほしいので脚が遅い牛の象徴です。
※水の子
水の子は、キュウリやナスなどを賽の目に切り、水に浸して、ハスの葉や里芋の葉の上にお供えしたものです。洗米を加える地域もあります。水の子には、様々な精霊をお清めして供養する役割があります。
お供えを置いた机(正式には盆棚、精霊棚といいます)の左右に盆提灯を置きます。提灯はこの世に帰ってくるご先祖様が家まで辿り着く目印になり、あの世に迷わず帰れるようにするためでもあります。先祖を敬い自分が生まれてきたことを感謝するお盆の供養を表すものでもあります。盆提灯がないときは、スタンドなどの照明器具でも大丈夫です。

迎え火
ご先祖様の霊をお迎えするのが迎え火です。13日の夕方、玄関先の火をたいても危なくない所に焙烙(ほうろく)を置き、小さく切ったおがらをのせて火をつけます。火が大きくならないように、量は少な目に。火が消えたら盆提灯に灯りをつけましょう。マンションなど火がたけない場合は、盆提灯が迎え火、送り火の代わりになります。
送り火
16日の夕方に、迎え火と同様に送り火をたいて、ご先祖様の霊を送り出します。火が消えたら盆提灯を消します。京都の大文字焼きも送り火ですし、精霊流しも故人の霊を送り出すものです。
家でご先祖様をお迎えするほか、お墓参りにも行けるといいですね。その際、体調が良くなかったり気持ちが優れないときには、粗塩を少し布で包んでポケットに入れておくと、邪気よけになります。
お盆の行事あれこれ
今年はコロナの影響で実施しないところもありますが、従来この時期には盆踊りや花火大会が開かれ、夏の風物になっています。実は、これにもスピリチュアルな意味が込められているのをご存じですか?

盆踊り
盆踊りは元々、お盆に帰ってきた霊を霊界に送る儀式でした。いまでも、みんなで踊る盆踊りは供養の一つであり、精霊たちを慰めて無縁仏を送る意味があります。また、そのときに鳴らす太鼓の音には、波動と振動で浄化、浄霊の効果があります。
花火
花火も光と色、音でチャクラを活性化し、癒し、浄化してくれます。遠くから見るだけよりも、五感で体感できると最高ですね。

いろいろな決まりごとを書きましたが、大事なのは、家に帰ってきたご先祖様の霊を大切にすることです。ご先祖様のことを思い出したり、いまの状態を報告したり、語りかけたり、感謝をしましょう。お盆の間は霊界との扉が開いているため、いつもよりも亡くなった方とつながりやすくなっています。形式にこだわらず、思い出して感謝をすることが一番の供養になることをお忘れなく!
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