
ためこまない生き方
[ 「しなやかに生きるための開運幸せレッスン」 ~運気の上げ方、お教えします~ ]
人間って不思議なことに、手に入れたものは手放したくない、という気持ちが働きます。でも、ためこんだり停滞していると、エネルギーがとどこおって良くありません。「流れる水は腐らない」「淀む水には芥(ごみ)たまる」という諺(ことわざ)があるほどで、これは水に例えていますが、空気や人の気持ち、組織内の人事など、さまざまなことに当てはまります。
やはり、理想は循環していることなのです。

いらない物を捨てる
部屋の様子はその人の心の中を表すといいますが、風水のスペースクリアリングや断捨離でいわれるように、いらない物を捨てるとすっきりしませんか? 不要になった物、使わない物は場所をふさいでいるだけでなくエネルギーが停滞しているから、それがなくなるとエネルギーもクリアになります。わたしたちはそれを感知してすっきりするのですね。
そのうえ、なにもない空間ができると新しいものが入るという宇宙の法則の通り、あいたスペースに新しいものやアイデア、チャンスが入ってくるから、開運しやすくなるという嬉しいおまけも! 定期的にいらない物を捨てることを習慣にして、ためこまない生活をしましょう。

循環のよい体を作る
ためこまない体といってすぐに頭に浮かぶのが、ダイエットではないでしょうか? 余分な脂肪をためこむと外見に響くだけでなく、脂肪が多くなりすぎると健康上の問題も出てきます。脂肪だけでなく老廃物や毒素など、いらないものをためこんでいては、良いことはひとつもありません。
体に不要なものがたまってくると、氣もとどこおります。すると、体だけでなく精神的にも影響して、だるい、しゃきっとしない、体が重い、やる気が出ないなど、不調が出てきます。
じっとしているだけでも氣はとどこおるので、歩いたりストレッチをしたり、関節を回すなど、意識して体を動かしましょう。体を動かすことは、氣だけでなく筋肉や骨、内臓にもいいので、無理のない範囲で取り入れたいですね。また、体に十分な氣があってこそ循環も良くなります。氣を補うためにも、栄養のある食事や休養、睡眠をとってください。
ためこまないといえば、疲れもそうです。こまめに休んだり、毎日十分に眠ることで疲れをためずにすみますが、案外やっている人は少ないのではないでしょうか。休みの日は出かけるという習慣をやめて、心身を休める時間を確保してくださいね。真面目な人ほど頑張ってしまいますが、休むことは決して悪いことではありません。きちんと休んで、良いコンディションを保ちましょう。
ためこまず、循環の良い体のためには、代謝を良くすることも大切です。毎日のお風呂が代謝アップに役立ちます。そのためには、38~40度のぬるめのお湯につかりましょう。冷房で冷えた後には特にお勧めです。夏はシャワーですませる人も多いのですが、その場合は体の末端から心臓部に向かってシャワーをあてると、リンパや血液の流れを促すことができます。

体は食べるものから作られるので、食べるものにも気をつけたいですね。バランスの良い食事はもちろんですが、旬の野菜をたっぷりとって添加物を控え、食べ過ぎないようにしましょう。特別に何かをするより、こういう当たり前のことが大切なのです。また、お酒や脂質の多いものを控えて、体内の毒素を解毒してくれる肝臓には負担をかけないように! 巡りの良い体作りには、水をたっぷり飲むのが大事なポイント。人の体の大半は水だといわれるくらいですから、循環を良くするためには水が不可欠です。
我慢をせず、発散する
体と心は一体なので、精神面のケアも忘れてはいけません。わたしたちは子どものころから我慢するのが当たり前になっていますが、まずはそこから治しましょう。
我慢をしていると心身の大きな負担になり、それがたまりすぎると病気になることも珍しくありません。体の不調だけでなく、感じたことを抑え込むのも厳禁です。辛い、悲しい、腹立たしい、悔しいなど、いわゆるネガティブな感情は抑えがちですが、これを抑え込むと潜在意識にたまって望まぬ現実を創り出したり、体に出ることもあります。
ネガティブと感じるから良くないように思いますが、本来、感情に良し悪しなんてないのです。そういうときには一人の時間を作って「むしゃくしゃする」「辛いな」「いますごく落ち込んでる」など、そのときの感情を否定せず、存分に感じてあげてください。
人に感情をぶつけるのは論外ですが、誰もいない所で叫んだり、泣いたり、正直な気持ちを紙に書き出してそれを破ったり、クッションを叩いたりすると人に迷惑をかけずに発散できます。感じきることによって、その感情をためこまずに、そこから抜けられますよ。その場になると「やりたくない」「嫌だ」「面倒だ」と思うかもしれません。実際、そんなことをしない方がずっと楽ですが、これをするかどうかでその感情を後々まで無意識下で引きずらずにすみますから、やる価値は大きいです。慣れないうちは大変ですが、慣れてくるとそれほど嫌でなくなってきます。
現代人はストレスもたくさんありますね。そのうえ、昨年から続くコロナの世界的流行でさまざまな制限がかかり、ニュースを見るだけでも暗い気持ちになるなど、これまでとは違うストレスもあります。ストレスはためこまず、小さいうちに発散しましょう。
不平不満があるときには親しい人と話したり、状況を良くするために冷静に相手に伝えたり、自分にできる改善策を講じるのも一手です。我慢をしないのところで書いたような方法も使えますよ。
原因はわからないけれどモヤモヤするときには、散歩や運動をしたり、自然の多い所に行ったり、ゆっくりお風呂につかったり、しばらく空を見上げるのもいいですね。なにもしないでぼーっとする時間をとったり、座禅や瞑想で心にスペースを作るのもお勧めです。喜劇や落語などを見聞きして大笑いしてもいいし、感動する映画やドラマ、本などで涙を流す涙活もストレス発散になります。
ストレスを感じている状態から心を離すことも、ストレス解消になります。わたしの場合は、洗濯や部屋の片付け、拭き掃除、鍋を磨くとすっきりします。夢中になれることをしたり、心地よくいられる状況に身をおくなど、日ごろから自分なりのストレス解消法を知っておくといいですね。
できるかどうかは状況によりますが、ストレスやネガティブな感情の原因になっていることを取り除くことができれば一番の解決になります。
忙しくしていると、ためこんでいることすら気づかないかもしれません。でも、体も心も日々のちょっとした心がけで、ためこまない循環のよい状態を保つことができます。すっきり元気で過ごすためにも、やりやすいことからやってみてくださいね。
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