自分を大切にする方法 ①

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最近、「自分を大切にしよう」という言葉をよく聞きますが、あなたは自分を大切にしていますか? わたしの若いころは、自分を大切にすることなど考えたこともありませんでした。そういう人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、なぜ自分を大切にすることが大事なのか、具体的にはどうすればいいのかを2回にわたってご紹介します。


真面目な人ほど他人を優先して、自分を後回しにする傾向があります。人のために尽くすのが良いとされてきたこともあって、自分のことを優先するのは自分勝手だ、良くないことだと思う人も少なくありません。でも、それは大きな誤解なのです。

自分勝手というのは、他人の都合や迷惑を考えずに自分の都合や欲求だけを優先させること。自分を大切にする(=自分のことを優先する)のは、「他人の都合や迷惑を考え」ない訳ではありません。他人に迷惑をかけない範囲で、周りともうまくやりながら、自分の気持ちをないがしろにしないのが、本当の意味での自分を大切にすることです。

一番大事なこと

家庭内でも仕事場でも、他人のことを優先して自分を大切にしないと、気持ちを抑えたり否定したりするのでストレスがたまってきます。自分のことを二の次にするのが当たり前になっていたり、頭ではわかっている人でも、実生活ではそうなりがちですね。これまで日本では、他人を優先することが美徳とされてきたことも大きいのでしょう。でも、そのような状態では他人のために役立つどころか、自分自身がすり減ってしまいます。

どんな人にとっても一番大事で、まずすべきなのは、自分を大切にして、満たされた良い状態でいること。逆に、体は疲れてストレスがたまってイライラしていると、人に優しくなんてできません。自分が幸せになってはじめて、他人のために何かする余裕ができるのです。自分のことを大切にしている人は、意識しなくても他人のことも大切にします。それがごく普通のことになれば理想的ですね。

満たされた状態になると、波動も上がります。良い波動を保っていると、あなたが接する人にもそれが伝わって、人間関係が良くなったり物事がスムーズに進んだりと良いこと尽くめになりますよ。

自分を大切にするとは

「自分を大切にする」「自分のことを優先する」といわれても、どうすればいいのかわからないかもしれません。本当は当たり前のことなのにわからなくなっているのは、それほど無理して頑張ってきたともいえますね。

自分を大切にするとは良い気分でいること、心地よく、楽しく、無理せず自然体でいることです。そのような状態になれるようにすればいいのですが、一番簡単なのは「~したい」と思ったことをすること。「眠い」と思ったら眠り、「やりたい」と思ったらする。逆に、「嫌だ」と思うことはしない。実は、とてもシンプルなことなのです。

実際にそうしようとしても、慣れないと案外できないものです。そういうときには、簡単なことからはじめましょう。「お寿司が食べたい」と思ったら、お寿司を食べる。「カフェオレが飲みたい」と思ったら、いつもはブラックコーヒーでも、その日はカフェオレを飲む。気になった本を見つけたら読む。嬉しいと思ったら「ありがとう」と言う。こんな感じで、「~したい」「気になる」と思うことを、ひとつずつ実行すればいいだけ。自分の気持ちを叶えるのに遠慮をすることはありません。無理のない範囲でこれを続けていると、自分の気持ちの通りに動くのが当たり前になってきます。

このときに、「そんなことをしても無駄だ」「怠けてはいけない」「それはわがままだ」などと考えてしまうかもしれません。でも、これは過去の経験や情報に基づいて頭が考えたことで、あなたの心が求めていることとは違います。頭で考えたことに従っていると、自分を大切にはできませんよ。自分を大切にするときには、思考や常識、世間などは横においてください。これに囚われてしまうと、心地よくなるどころか、辛くなってしまいます。

引き寄せの法則で知られるエイブラハムは「あなたの気分がいいこと以上に大事なことはない」と言っているほどで、自分を大切にして気分良くいることが人生の基本です。このことはくれぐれもお忘れなく!

人の目を気にしすぎない

TPOもあるでしょうが、「派手かな?」「どう思われるだろう?」と気にしすぎるのも良くありません。迷惑をかけないのなら、自分が好きなようにしていいのです。誰でも一番関心があるのは自分のことで、他人のことはそれほど気にしていませんから、堂々としていましょう。ただし、自分の意見を人に押し付けないようにしてくださいね。

どう思われるかを気にして、「これが好き」と言えない人もいます。ひと昔前は、本当はパンツスタイルが好きなのに、女らしくないからスカートをはく、という風潮がありました。いまはそんなことはありませんが、もう年だからピンクの服は着られないなど、自分の好きなことを恥ずかしく思う人は案外多いものです。でも、あなたの気持ちが大切ですから、自分の「好き」を最優先させてくださいね。他の人と違っていいんです。人の目や常識に縛られて好きなことができないなんて、ナンセンス! どんなときでも、自分が気分良くいられるのが最優先です。

人目を気にするということについては、忘れられない詩があります。
「年をとったら紫の服を着て、全く合わない真っ赤な帽子をかぶりたい。
年金はブランデーと夏用の手袋、サテンのサンダルに使って、バターを買うお金がないと文句を言い、疲れたら道端に座りこむ。お店の試食をつまんで、警報装置のベルを鳴らそう」

イギリスのジェニー・ジョセフさんの詩です。とっぴな服装や無駄遣い、行儀の悪いことなど、良識ある大人ならしないことを本当はやってみたいという気持ちで、年を取ったらこういうことをする、と書いているのでしょう。ちなみに、この詩はさらに続いて、思いつく限りの悪行が並んでいて、読んでいると愉快になります。普段は自分を抑えているけれど、もっと自由になりたいというのは、世界共通のことなのですね。

自分を大切にして自由にふるまっていると、それを非難する人がいます。古い価値観に縛られているのでしょうが、それはやめましょう。誰だって好きなようにする自由があり、それを他人がとやかく言う権利はありません。他人のことに干渉しないのが、本当の意味でのスマートな生き方です。

自分を大切にすることがどれほど大事なのか、わかっていただけましたか? これからは心が喜ぶことをして、気分良くいられる時間、心地いい時間を少しでも長くしてみてください。自分を大切にするのは、心に栄養をあげるようなものです。心がうるおって、満たされてくると、こんなに楽なことはありませんよ。

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